au初のスマートフォン「IS01」を体験してみた!~独自UIは?ブラウザは?操作感は?~

2010年05月03日 13:15 by いのたしん
IS01のタッチ&トライが行われているKDDIデザイニングスタジオ

IS01のタッチ&トライが行われているKDDIデザイニングスタジオ

au初のスマートフォンとして注目を集めている「IS01」。QWERTYキーボードを搭載したノートPCのような形状で、スマートフォンでもネットブックでもない「スマートブック」という新たなスタイルを提案している。


それだけに、その使用感が気になる人も多いはず。そこでKDDIデザイニングスタジオで行われているIS01のタッチ&トライに突撃。タッチ&トライの模様やIS01に触れた感想などをリポートする。

スマートフォンより大きく、ネットブックよりは小さい「IS01」

東京・原宿、明治通り側の竹下通り入口の目の前に建つKDDIデザイニングスタジオ。IS01のタッチ&トライイベントは2階の「au Design Park」にて実施されている。フロア内に特設テーブルを設け、IS01を4台配置。誰でも自由に手に取れるようになっていた。気になる点があればすぐに説明員がかけつけ、親切に対応してくれる。ちなみにタッチ&トライのIS01はまだ最終的な製品版ではなく、一部機能が未実装だったり、若干挙動が不安定な部分がある。その点はご注意を。


そんなIS01のタッチ&トライで、その使用感を味わってみることに。まず形状と外観。プロダクトデザイナーの深澤直人氏によるデザインで、非常にシンプルですっきりとした外観だ。さわり心地はマットで、革手帳のような手触り。つるつると滑らず、指紋が目立つようなこともない。


IS01の外観。手のひらサイズでジーンズのポケットにも収まりそう

IS01の外観。手のひらサイズでジーンズのポケットにも収まりそう


最大外寸は幅約149mm×奥行き約83mm×高さ約17.9mm……といってもわかりづらいので、手持ちのいくつかの携帯端末と比較してみた。Xperiaよりはさすがに大きく、ポメラDM20よりはだいぶ小さい。イーモバイルのEM-ONE(S01SH)よりも若干大きいが、高さはIS01の方が低く重量も軽いため、EM-ONEよりもむしろ小さいというイメージを受けた。


IS01(左下)、Xperia(左上)、ポメラDM20(右上)、EM-ONE(S01SH・右下)

IS01(左下)、Xperia(左上)、ポメラDM20(右上)、EM-ONE(S01SH・右下)


横長の画面にマッチした、独自のユーザーインターフェース

IS01の特徴の1つとして挙げられることの多い、独自のユーザーインターフェース。ホーム画面左下のメニューアイコンをタッチすると、カード型メニューが立ち上がり、アプリケーション等のアイコンがずらりと並ぶ。カード型メニューは左右フリックでスクリーン移動ができるほか、アイコンをドラッグ&ドロップしてホーム画面にショートカットを作成できたり、新しいスクリーンを追加したりすることが可能。直感的に使いやすく、IS01の横長画面によくマッチしたユーザーインターフェースとなっている。


直感的に使いやすいカード型メニュー

直感的に使いやすいカード型メニュー


またリジナルのタスクマネージャーも使いやすい。ホーム画面左下のアイコンをタッチするとタスクマネージャーが立ち上がり、現在使用中のタスクがサムネイル表示されるなど視覚的で非常に使いやすい。メモリ管理等のためにタスクマネージャーが重要となるAndroid端末。その機能がデフォルトで充実しているのはありがたい。


マルチタッチにも対応

ブラウザは960×480ドットのスクリーンを一杯に使って表示が可能。画面が大きいだけに、据え置き状態で使えばノートPCでのブラウジングと感覚的に大差ない。動作も機敏で快適だ。Android OS 1.6ながら独自拡張でマルチタッチにも対応しているので、iPhoneのようにマルチタッチで画面を拡大・縮小できるのも良い点。


フルスクリーンで快適なブラジングを楽しめる

フルスクリーンで快適なブラジングを楽しめる


また、地味ながら便利なのが、トラックボールによるコントロールだ。IS01にはキーボード右上に小さなトラックボールが配置されている。Android端末等、タッチパネル式の機器でウェブブラウジングをする際、並んだ小さなリンクのうちの1つをタッチしようとすると、目的とは別のリンクをミスタッチで開いてしまうことが多々ある。しかしこのトラックボールを使用すれば、小さなリンクも的確に選択し開くことができ、ストレスの少ないブラウジングを楽しめる。トラックボールではリンク等の選択のほか、画面スクロールも可能だ。


電話は基本的に、ハンズフリーでの通話のみ。実際に通話を行なってみたが、電話機としては使いづらい。もちろんBluetoothヘッドホンなどを接続すれば音はもれないが……。ちなみに本体のふたを閉じても通話を続けることは可能だった。


新機能が搭載されたセカイカメラ

IS01でAndroidには初お目見えとなる「セカイカメラ」が搭載されている。セカイカメラを立ち上げ、端末のカメラから周囲の景色を映すと、そこにはエアタグと呼ばれる付加情報が浮かび上がる。


IS01に搭載されたセカイカメラは、これまでのセカイカメラになかった新機能が実装されている。その1つが「Air Shot」(エアショット)。エアタグの浮かぶ拡張現実世界をスクリーンショットとして画像に保存できる機能だ。これによって、たとえば人物とエアタグの並んだ画像などを撮影することなどが可能となる。使用方法は簡単で、セカイカメラUI右下のスナップアイコンをタッチするだけだ。


またセカイカメラをウィジェット化し、アプリケーションを立ち上げずとも周囲のエアタグの存在を確認できる「App Widget」という機能も新たに加えられる。しかし今回のタッチ&トライで提供されていたIS01では、この機能は未実装となっていた。


初のAndroid版セカイカメラを搭載。やや挙動が重かった

初のAndroid版セカイカメラを搭載。やや挙動が重かった


QWERTYキーボード

さて、IS01最大の特徴はなんといっても、QWERTYキーボードの搭載だろう。11.2mmキーピッチのパンタグラフキーのキーボードを搭載し、打ち心地のある操作感を実現したとしている。利用シーンはノートPCのように据え置き状態で両手を添えてタイプする場合と、携帯型ゲーム機のように両手で持ち親指でタイプする場合が想定されている。


個人的に外出先でテキストを書くことが多く、そのための携帯端末として、これまでモバイルPCから前述のEM-ONE、ポメラなどいくつかの機器を渡り歩いてきた。現在はキーボードの使用しやすさからポメラをメインに使用しているが、ポメラには通信機能は付いていない。それだけに3G通信等通信機能を備えたIS01は、モバイルテキスト作成機器として新たなチョイスとなるのではと期待していた。


コンパクトなQWERTYキーボード

コンパクトなQWERTYキーボード


ではIS01のキーボードの使用感はどうなのか。まず据え置き状態での使用感だが、コンパクトで左右幅が狭いため、窮屈なかたちでのタイピングを強いられた。またキー配置がPCのキーボードと若干異なるため(Ctrlキーがないなど)、その点でも最初は混乱した。が、多少慣れてくると、なかなかスムーズにテキストを打てるようになる。キーの押し心地も悪くない。しばらく使えば、十分モバイルテキスト作成機器として使えるのではないかという印象を受けた。


新しいコンセプトでつくられたAndroid端末

タッチ&トライ会場では、説明員が利用者にアンケート調査を依頼し、au初のAndroid端末であるIS01の評価を開発に活かそうという姿勢が見てとれた。一方ユーザからは「普通の電話と同じように通話できるようにしてほしい」「おサイフケータイの機能があれば」といった要望が出され、説明員がメモを取る場面もあった。


いずれにせよ新しいコンセプトで作られたIS01の魅力は実際に触れてみないと伝わりづらい。興味のある方は、ぜひタッチ&トライで体験してみてほしい。