速度制限の実態!定額プランでも月末に“遅くなる罠 ”【動画あり】

2013年09月03日 10:30 by ホセ
速度制限の実態!定額プランでも月末に“遅くなる罠 ”【動画あり】
定額プランでも安心できないデータ通信の速度制限を検証

定額プランでも安心できないデータ通信の速度制限を検証

スマホを使っていて非常に快適だと感じることのひとつに、“動画サービス”があります。

 

ケータイ(フィーチャーフォン)では動画と言えば30秒程度の再生が一般的でしたが、スマホでは2時間の動画でも再生できます。

 

しかしながら、パケット定額制とはいえパケット量を使いすぎると強力な規制がかかってしまうのはご存知ですか?

 

本記事では知っておきたいデータ通信の上限や速度規制を回避する対策について、解説いたします。

 

知っておきたいデータ通信の速度制限

 

速度は定額じゃない!各キャリアの通信量の上限について

各通信キャリアが用意しているスマートフォン向けパケット定額制。どれだけ使っても金額が一定なのは安心ですよね。

 

しかし、パケット定額制には通信量制限というものがあります。それは、「月内で◯◯GB(1GB=約1,000MB)までは高速通信できるけれど、それを過ぎると月末までは速度を低下させますよ」というものです。

 

各社が公表している月間通信規制対象の通信量

プラン名 月間通信量の上限
NTTドコモ(Xiパケ・ホーダイ) 7GBまで
NTTドコモ(Xiパケ・ホーダイ ライト) 3GBまで
KDDI(LTEフラット) 7GBまで
ソフトバンク(パケットし放題フラット for 4G LTE) 7GBまで
イーモバイル(データ定額5) 5GBまで

 

上記のように見ると、「多いかな」と思いますが、これを1日単位(30で試算)に換算してみますと、下記のようになります。

 

月間通信規制対象の通信量を1日単位に換算

プラン名 1日に利用できる通信量
NTTドコモ(Xiパケ・ホーダイ) 1日あたり約233MB
NTTドコモ(Xiパケ・ホーダイ ライト) 1日あたり約100MB
KDDI(LTEフラット) 1日あたり約233MB
ソフトバンク(パケットし放題フラット for 4G LTE) 1日あたり約233MB
イーモバイル(データ定額5) 1日あたり約167MB

 

毎日コンスタントに同じ量だけ使うことで、月末でしっかり通信規制の量になる計算となりますが、思ったよりも少なく感じませんか?それとも多いですか?

 

どのアプリがどの程度の量を使う?

そこで、簡単ではありますが、アプリごとのパケット利用量を計算してみます。

 

スマートフォン本体のデータ通信量設定を確認

スマートフォン本体のデータ通信量設定を確認

 

計測方法はいたってシンプル。Androidスマートフォンの本体設定にある、「データ使用量」という項目を利用します。

 

そこで得られた結果が以下となります。

 

  • YouTube』でHD動画を10分鑑賞 … 約80MB
  • Google Playストアでアプリを10分探す … 約60MB
  • radiko.jp for Android』でインターネットラジオを10分聴く … 約6MB
  • 通信速度計測アプリ『RBB TODAY SPEED TEST』で10回計測 … 約110MB

 

ちょっとビックリなのが通信速度計測アプリ。1回の計測で10MB以上通信しているようです。

 

『YouTube』でHD動画を鑑賞した場合は、10分で約80MBでしたので、仮に2時間鑑賞した場合は約9,600MB。つまり1GB近い量の通信を行うということがわかります。

 

2時間映画をパケット通信で毎日鑑賞した場合、わずか1週間で規制対象になるというワケです。

 

規制になったらどのぐらい遅くなるの?

それでは、規制対象になった場合はどれぐらい遅くなってしまうのでしょうか。キャリアのカタログでは各社とも月末まで128Kbpsに規制するとしています。これは、一昔前の3Gパケット通信よりさらに3分の1の速度となります。

 

試しにKDDIの「HTC J One HTL22」で規制がかかっていない状況で速度計測したところ、下りで約18.36Mbpsでした。規制中の128Kbpsと比べると、何と約147分の1となるのです!

 

では実際にどれぐらい遅いのか、確認してみましょう。

 

なお、筆者には128Kbpsに規制されてしまっている回線がありません。そこで、今回はIIJ(アイアイジェー)というNTTドコモの通信網を利用している通信事業者の回線を利用します。このIIJでは月額945円で200Kbpsの速度を利用することができます(それ以外に月間500MBの高速通信付き)。

 

各通信キャリアの128Kbpsよりは速いですが、イメージはしやすいのかなと思いチョイスしました。128Kbpsは今回計測した端末よりも遅いと考えておいてください。

 

<動画を再生>

まず『YouTube』にて動画を再生してみました。左が200Kbps規制の「ELUGA P P-03E」、右が規制なしの「GALAXY Note SC-05D」です(LTE通信)。

 

YouTube Preview Image

 

※動画が見られない方はこちら

 

『YouTube』でHD動画を鑑賞する際の速度動画ですが、規制なしで高速通信が可能な「GALAXY Note SC-05D」の方が快適に再生される反面、200Kbps規制を入れた「ELUGA P P-03E」では再生までに時間がかかるだけでなく、再生後も頻繁に読み込みで動画が止まっています。

 

実際の通信容量を超えた速度規制では、さらにこの倍の時間がかかると思ってよいかもしれません。

 

<アプリをインストール>

続いて、アプリのダウンロードです。対象のアプリは40MB台後半という大容量の『パズル&ドラゴンズ』(通称パズドラ)。遊んでいる方も多いでしょう。

 

こちらも動画をご覧ください。端末の並びは先ほどと同様です。

 

YouTube Preview Image

 

※動画が見られない方はこちら

 

こちらも、「GALAXY Note SC-05D」は快適にダウンロードが完了し、ゲームを開始する準備が整った反面、「ELUGA P P-03E」ではダウンロードが止まってしまったようにも見える状態となってしまいました。この後、ダウンロードが完了したのは約30分後でした。

 

動画からもわかる通り、速度規制が入ってしまうと快適さが損なわれてしまいます。通信が止まるわけではないので、メールのやりとり程度であれば問題なさそうですが、アプリの起動や動画再生、ブラウジングなど容量の大きい通信ではストレスがたまることは間違いありません。

 

通信規制にならないためには?

通信規制にならないために注意するべきことがいくつかあります。

 

通信量を把握しよう

まず、自分がどの程度利用しているのか把握しましょう。便利なのは、本体設定内にある「データ使用量」。

 

任意の通信量で警告を出すことができる

任意の通信量で警告を出すことができる

この「データ使用量」という項目では、期間を決めて利用した通信量を確認できます。

 

また、オレンジのバーを上下に動かすことで、任意の通信量で警告を出すことができます。

 

これをその月の1日から、翌月の1日までに設定しておくことで、1ヶ月後にどれだけの量で通信規制になるのかがわかります。

 

Wi-Fiに接続しよう

また、自宅などではWi-Fiを使うのも手です。

 

有効なWi-Fi設定

有効なWi-Fi設定

自宅でインターネットを契約しているのならば、各通信キャリアにて無料で提供されているWi-Fiルーターを使いましょう。

 

Wi-Fiを利用すれば通信量に制限はありません。その環境でダウンロード等を行えば、月末までの通信量制限に引っかからなくなります。

 

公衆無線LANについては、こちらも参照ください。

 

屋外のWi-Fiも利用して、負荷を抑えよう!


 

動画はダウンロードしてしまう!

どうしても屋外で映画やドラマが観たい!という場合には、NTTドコモにてサービス提供している「dビデオ(月額525円)」がおすすめ。

 

あらかじめダウンロードしておくことで快適に鑑賞できる

あらかじめダウンロードしておくことで快適に鑑賞できる

この「dビデオ」は、Wi-Fiにてあらかじめ動画をダウンロードしておくことができます。

 

屋外で大容量通信をすることなく動画を楽しめる他、先にスマートフォンへ入れてしまうことで、動画の読み込み中もなくなり、快適さが向上します。

 

いくら使い放題のパケット定額制とはいえ、動画などの使いすぎで月末まで低速で通信しなくてはならないのは残念ですよね。

 

普段の移動時間などでのインターネットやちょっとしたゲーム、メールや『LINE』、SNS程度であれば気にする必要はなさそうですが、使い分けがポイント。

 

普段の利用ではあまり気にせずともよさそうだが…

普段の利用ではあまり気にせずともよさそうだが…

 

映画・アニメなど動画のダウンロードや鑑賞、アプリのダウンロードや更新はWi-Fi環境を利用することで、いざという時に速度が低下してしまっているという状況を回避できるでしょう。ぜひパケット通信は計画的に利用してください。

【楽天はこちら】