スペックを超えたXperia ZL2~デザイン、カメラ、ディスプレイ、オーディオが 正当進化~

2014年05月27日 10:30 by いのたしん
スペックを超えたXperia ZL2~デザイン、カメラ、ディスプレイ、オーディオが 正当進化~
スペックを超えたXperia ZL2~デザイン、カメラ、ディスプレイ、オーディオが 正当進化~

スペックを超えたXperia ZL2~デザイン、カメラ、ディスプレイ、オーディオが 正当進化~

5月23日に発売されたau「Xperia™ ZL2 SOL25」(以下、Xperia ZL2)は、グローバルモデル「Xperia Z2」やNTTドコモ「Xperia™ Z2 SO-03F」(以下、Xperia Z2)と同じくXperiaシリーズのフラッグシップモデルである一方で、それらとは異なるアプローチでのこだわりも見られます。

 

本記事では、その主な特長や一見するだけではわからない魅力を、商品企画担当者の言葉から紐解いていきます。

 
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スペックを見ただけではわからない!Xperia ZL2の特長

 

 

手にジャストフィットする、持ちやすいラウンド状のデザイン

Xperia ZL2開発の狙いについて、ソニーモバイルコミュニケーションズ(株)商品企画担当の板倉氏は「より裾野の広い方々に訴求できる製品を目指した」と説明します。

 

「先進的な製品を求められる方などから、Xperia Z2の背面ガラスパネルやエッジの効いたデザインは非常に好評いただいています。ただユーザにはいくつかセグメントがあり、より落ち着いていて持ちやすいフォルムを好む方々もいらっしゃいます。そうした先進性を求める方と、なじみやすいデザインを求める層の両方に受け入れられる製品を作ろうというのが、そもそもの起点です」(板倉氏)。

 

Xperia ZL2の特長を語る板倉氏

Xperia ZL2の特長を語る板倉氏

 

そこでXperia ZL2では、前モデルのXperia ZLと同様に、Xperia Z2からデザインや背面パネルの材質などを変更しました。フットプリント(正面から見たサイズ)を女性にも使いやすいものとするために、画面サイズはXperia Z2の約5.2インチから約5.0インチに縮小。

 

一方でフットプリントを小さくしたため、厚さはXperia Z2の約8.2mmに対し、Xperia ZL2は約10.8mmと、2mm以上厚くなっています。また背面はラウンド状で持ちやすい樹脂製パネルが採用されています。

 

Xperia ZL2の外観。背面パネルは樹脂製で、ラウンド状のデザイン

Xperia ZL2の外観。背面パネルは樹脂製で、ラウンド状のデザイン

 

Xperia Z2よりも厚みは増しているものの、実際に端末を見てみると、そこまでの厚さは感じません。そして実際に手に持ってみると、比較的大型の5.0インチディスプレイモデルにも関わらず、驚くほどの手とのフィット感を感じるはずです。

 

そこにはソニー製品らしい、徹底したデザインへのこだわりが反映されています。板倉氏は「側面のラウンドは、最も持ちやすい形状となるよう、曲り方や曲がる位置の最善の組み合わせを何度も試行錯誤しながら決めていきました。またボディにメッシュ加工を施すことで光の反射を低減し、それにより端末のボリューム感を抑えるよう工夫しています」と、デザイン上の工夫を説明。人の手に馴染みやすいフォルムを追求しつつ、光の消し込みを行うことで、端末の厚さを感じさせないものとなっています。

 

 

「ダブルインモールド加工」で「XPERIA」ロゴに影が差す

背面パネルの加工には「ダブルインモールド加工」と呼ばれる方式を採用。透明な樹脂の両面にロゴ加飾を行い一体成型することで、「XPERIA」ロゴとその他のロゴが異なるレイヤーに乗るような表現となっています。
 

背面パネルに当たる光の角度によっては、「XPERIA」ロゴの下にその影も映り込み、かっこいいです。
 

「ダブルインモールド加工」により、「XPERIA」ロゴとその他のロゴが異なるレイヤーに(上)光の角度によっては、「XPERIA」ロゴの影が映し出される(下)

「ダブルインモールド加工」により、「XPERIA」ロゴとその他のロゴが異なるレイヤーに(上)光の角度によっては、「XPERIA」ロゴの影が映し出される(下)

 

カラーはブラック、ホワイト、ターコイズの3色。このうちターコイズを採用するにあたっては、約300サンプルのデータを検証。その上で「ホワイトと同程度の票を獲得し、夏モデルとしての色合いにもふさわしいターコイズを採用した」(板倉氏)とのことです。

 

ターコイズに票を入れた男女比はほぼ半々であり、裾野の広い訴求を目指すという商品企画意図にも合致していると言えます。

 

カラーはターコイズ、ホワイト、ブラックの3色

カラーはターコイズ、ホワイト、ブラックの3色

 

 

カメラは4K動画を撮影可能、4Kテレビでの視聴にも対応

Xperia ZL2の新機能面では、大きくカメラ、ディスプレイ、オーディオの3分野で強化や進化が図られています。

 

まずカメラにおいて最も目を引くのが、4K動画の撮影機能です。フルHDの4倍の画素数となる3,840×2,160ピクセルの高精細な映像を撮影できます。4K動画の圧縮形式はH.264/MPEG4となっています。

 

撮影した4K動画をXperia ZL2で再生する際には、画面を指でピンチアウトすることで、映像をズームすることもできます。2倍にズームしてもフルHD画質が保たれるので、映像が荒くなることはありません。

 

4K動画撮影、「タイムシフトビデオ」、「背景ぼかし」といった新機能を追加したカメラ機能(上)フルHDの4倍の画素数で撮影できる4K動画撮影機能(下)

4K動画撮影、「タイムシフトビデオ」、「背景ぼかし」といった新機能を追加したカメラ機能(上)フルHDの4倍の画素数で撮影できる4K動画撮影機能(下)

 

また4K動画の視聴は、MHL3.0ケーブルに接続することで、MHL3.0に対応した4K対応液晶テレビブラビア™などの4K対応テレビで可能です。

 

4K動画再生時には、画面をピンチアウトすることでズームすることが可能

4K動画再生時には、画面をピンチアウトすることでズームすることが可能

 

その他、120fpsで撮影した映像から特定の部分をスローモーション再生できる「タイムシフトビデオ」機能や、一眼レフカメラで撮影したような背景ボケ効果を演出できる「背景ぼかし」機能などといった新機能も搭載されています。

 

120fpsで撮影した映像から特定の部分をスローモーション再生できる「タイムシフトビデオ」(上)ボケ味のある写真を撮影できる「背景ぼかし」機能。3種類のボケを選択できる(下)

120fpsで撮影した映像から特定の部分をスローモーション再生できる「タイムシフトビデオ」(上)ボケ味のある写真を撮影できる「背景ぼかし」機能。3種類のボケを選択できる(下)

 

 

ブラビア™と同等の色再現能力を実現

ディスプレイ面では、新たなバックライトシステム「Live Color LED」を採用。Xperia ZLより採用されている広色域を再現可能なディスプレイ「トリルミナスディスプレイ for mobile」と合わせることで、表現力・再現力がさらに高まっています。

 

「ブラビア™と同等の色域表現を実現しており、特に赤と緑のビビッドな表現力は、スマートフォンの中でもトップクラスだと思います」と、板倉氏はその能力に自信を見せます。

 

 

周囲のノイズを低減する、デジタルノイズキャンセリング機能

オーディオ面では大きく3つの新機能を搭載。そのうち1つめが、フロントステレオスピーカーです。端末を横向きに持った際に、ちょうど左右前面から音が聞こえるようスピーカーを配置。これにより動画やゲーム等の音声を、ヘッドホンなしでも臨場感をもって聴くことができるようになっています。

 

またデジタルノイズキャンセリング機能も搭載した。デジタルノイズキャンセリングとは、周囲の騒音と逆位相の音波成分を発生させることで、ノイズを低減させるデジタル技術。デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンが必要になるが、電車やバスの中など、騒音のある状況でも非常にクリアな音を楽しめるようになります。

 

デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンを接続すると、アクセサリーの種類を選ぶポップアップが立ち上がる(左)ノイズ環境設定は「電車・バス」「航空機」「室内」の3種類から選択できる(右)

デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンを接続すると、アクセサリーの種類を選ぶポップアップが立ち上がる(左)ノイズ環境設定は「電車・バス」「航空機」「室内」の3種類から選択できる(右)

 

ヘッドホンは、Xperiaシリーズ用のヘッドホンだけではなく、ウォークマン用としてすでに約900万個市場に出ているデジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンも使用可能。

 

しかも単に音声を聞くだけではなく、「デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンには、周囲のノイズを集音するためのマイクが付いています。このマイクを利用して、ヘッドセットのように電話中に通話を行うこともできます」(板倉氏)とのこと。もちろんウォークマン用のヘッドホンでも通話可能です。

 

デジタルノイズキャンセリングのON/OFFは、通知バーから呼び出したパネルで切り替え可能(赤枠内)

デジタルノイズキャンセリングのON/OFFは、通知バーから呼び出したパネルで切り替え可能(赤枠内)

さらに「メインフィーチャーとしては扱っていませんが、デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンをつけた状態で動画を撮影すると、ヘッドホンの集音マイクからの音声を録音することができます」と板倉氏。

 

通常、デジタルノイズキャンセリング対応ヘッドホンの集音マイクは耳に近い部分についているので、動画撮影の際には、より耳に近い位置での音声を録音することが可能となります。

 

一人称視点の映像撮影などで、臨場感のある音声収録を行うこともできるというわけです。

 

 

ハイレゾ対応は「これがファイナルアンサーではない」

そしてXperia ZL2は、ハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)音源をUSB出力することが可能です。ただし高音質なハイレゾサウンドを楽しむためには、USBホストケーブルや、ハイレゾ対応のUSB-DACなどが必要となり、Xperia ZL2だけではハイレゾ音源を再生することはできません。

 

USB出力でのハイレゾ対応について、板倉氏は「この形がハイレゾ対応のファイナルアンサーだとは考えていない」と語ります。

 

「今回はUSB-DAC等が必要になりますが、それでも利用したいというユーザが少なからずいらっしゃったことから、まずはこの形式でハイレゾ対応を行うことにしました。もちろんこれが最終形ではありません。さまざまな布石を打ちつつ、ハイレゾ対応を検討していきたいと思います」(板倉氏)。

 

 

UXを軸にXperiaを進化させていく、PS4との連携も視野に

以上、大まかではあるが、板倉氏の言葉を元に、Xperia ZL2の特長を見てきました。デザインの工夫やデジタルノイズキャンセリング機能など、前世代機のXperia ZL以上に、心地よく使える端末に仕上がっていることを実感。

 

今後のXperia開発は、どのような方向性で進んでいくのでしょうか。板倉氏は「ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験、以下UX)を軸に進化させていく」と語ります。

 

「弊社では“リッスン”“クリエイト”“ウォッチ”“プレイ”というUXを軸にXperiaの開発を進めています。今回はお話ししなかったプレイに関しても、PS4を初めとしたコンソールゲーム機との連携も強化していきたいと考えています。

 

スマートフォン単体だけではなく、そこに周辺機器やアクセサリを加えることで、新たなUX、新たな世界観を提供することができます。今後は4つの軸+アクセサリを含めた広がりで、Xperiaを進化させていきたいですね」。

 

新端末が出るたびに、新たな驚きを与えてくれるXperiaシリーズ。まずはその最新機種、Xperia ZL2を試してみてはいかがでしょうか。

 

前モデル「Xperia Z1」の情報もチェック

 

商品企画の板倉氏

商品企画の板倉氏

本記事はソニーモバイルコミュニケーションズ(株)商品企画担当の板倉氏ご協力いただきました。厚く御礼申し上げます。

 
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