「au発表会 2014 Winter」開催。新サービス・新端末で生活革命!

2014年10月28日 14:00 by せう
「au発表会 2014 Winter」開催。新サービス・新端末で生活革命!
発表会は「田中プロ」ことKDDIの代表取締役社長 田中孝司氏のプレゼンを中心に展開

発表会は「田中プロ」ことKDDIの代表取締役社長 田中孝司氏のプレゼンを中心に展開

2014年10月27日、KDDIと沖縄セルラー電話(以下:au)は2014年冬商戦に向けた新商品・新サービスを紹介する「au発表会 2014 Winter」を都内で開催しました。

 

今回の発表会のテーマは“生活革命”。新しくスタートするサービスをメインに据えた発表会となりました。もちろん、更なる新機種も披露されました。

 

auの“大きな弱点”を克服する「au VoLTE」

既にドコモが始めている「VoLTE」(ボルテ)。従来のLTE端末が音声通話をする際に3G通信に切り替えていたのに対し、インターネット電話(IP電話)の仕組みを応用してLTE通信を維持したまま通話できるようにしたのが「VoLTE」です。

 

今回の発表会で披露された「isai VL LGV31」と「URBANO V01」が初対応機種となります。

 

「au VoLTE」は、高音質通話よりも音声通話とデータ通信を使ったコミュニケーション機能を組み合わせた「シンクロ」機能を重点的に訴求しています。

 

  • 現在表示している画面にポップアップして着信ができる「シンクコール」
  • 最大30名と同時に電話できる「ボイスパーティー」
  • スマホの画面・音声を共有できる「画面シンク」
  • カメラが写す風景を共有できる「写真シンク」
  • 地図の位置情報を共有できる「位置シンク」
  • 画面上で一緒に絵や文字を書き込める「手書きシンク」

 

「au VoLTE」で特に訴求されたシンクロ機能

「au VoLTE」で特に訴求されたシンクロ機能

 

シンクコールとボイスパーティー以外は、2015年2月以降にサービスを開始する予定です。その際、今回発表の2機種にはソフトウェア更新が実施されます。
 

今回、au VoLTEで強くシンクロ機能を訴求した背景には、既にVoLTEを始めているドコモとの差別化はもちろんあります。しかし、それ以上に音声通話とデータ通信を同時に行える「コンカレント通信」に対応できた、ということが大きいように筆者は思います。

 

VoLTEによって、音声通話とデータ通信を同時に行える「コンカレント通信」に対応。電話を着信してもモバイルデータ通信を維持できるのはauスマホでは初

VoLTEによって、音声通話とデータ通信を同時に行える「コンカレント通信」に対応。電話を着信してもモバイルデータ通信を維持できるのはauスマホでは初

 

先述の通り、従来のLTE端末では音声通話時に3G通信に切り替えています。auでは、3G通信に「CDMA2000」規格を採用していますが、ライバル他社が採用している「W-CDMA」と異なり、コンカレント通信ができず、排他となってしまいます。

 

要するに、他社では通信速度は遅くなるものの、通話しながらデータ通信を行えるのに対し、auでは通話中はデータ通信できなかったのです。

 

これはauの大きな“弱点”で、ライバル他社の販売現場でも突かれることが多かったのです(Wi-Fiでデータ通信する、という逃げ道はありますが)。

 

今回、2機種だけながら、VoLTE対応でその“弱点”を克服できることになります。それを強くアピールするための格好の方法がシンクロ機能、というわけです。

 

ただし、VoLTEによるコンカレント通信に対応できた代わりに“犠牲”となったものもあります。

 

今回VoLTEに対応した機種ではauの3G通信に一切対応していないのです。auは、LTE人口カバー率99%、LTE維持率(※)99.9%ということで、3Gで通信できなくても実用上は問題無い「Always 4G LTE」(いつでも4G LTE)でつながることをアピールしています。

 

VoLTE対応Androidスマホはauの3G通信に非対応。LTEの品質に自信があるからこその決断とも言えるが、未だに残る3GのみのエリアのLTE化が課題となる

VoLTE対応Androidスマホはauの3G通信に非対応。LTEの品質に自信があるからこその決断とも言えるが、未だに残る3GのみのエリアのLTE化が課題となる

 

しかし、現実問題として、3Gでしか通信できないエリアは残っています。また、LTEエリア内でも、地形や建築物の構造によって3Gでの通信を余儀なくされる場合もあります。

 

今後、auはフィーチャーフォンも含めてVoLTE化を進めていく方針です。更なるLTEでの通信品質の向上が急務と言えるでしょう。

※データ通信中にLTEから3G(CDMA2000)に切り替わらずにデータのやりとりを完了した割合で、KDDI独自の指標。

 

UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」のキャリアアグリゲーション対応についても触れられたが、今回発表の機種では非対応

UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」のキャリアアグリゲーション対応についても触れられたが、今回発表の機種では非対応

 

クレジットカード機能が追加された「au WALLETクレジットカード」

2014年5月にスタートした「au WALLET」。MasterCard加盟店でもWebMoney加盟店でも使えるプリペイド電子マネー「au WALLET カード」は、現在660万契約を突破しています。それに更なる便利さを追求すべく登場するのが「au WALLETクレジットカード」です。

 

「au WALLETクレジットカード」は、KDDI子会社の「KDDIフィナンシャルサービス」が発行するVISAブランド付きのクレジットカードで、年会費はau IDを持っていれば無料です。

 

KDDIフィナンシャルサービスが発行する「au WALLET Credit」。同社に5%出資する三菱UFJニコスが保有するVisaライセンスを利用したクレジットカード機能が特徴

KDDIフィナンシャルサービスが発行する「au WALLET Credit」。同社に5%出資する三菱UFJニコスが保有するVisaライセンスを利用したクレジットカード機能が特徴

 

「au WALLET カード」がMasterCardであることに対して「バランスを取った」(説明員)結果、Visaブランドになったそうです。「au WALLET カード」との主な違いは以下の通りです。

 

  • au通信料金の支払いに使える
  • 通常加盟店でのショッピング時に付与されるポイントが2倍(200円ごとに2ポイント)
  • ショッピングの分割・リボ払いに対応(一回払いを後から変更することも可)
  • キャッシング(海外対応)・カードローンに対応している
  • 標準で紛失・盗難保険が付いている(au WALLET カードではスマートパス会員限定)
  • 海外旅行あんしん保険・お買物あんしん保険が付いている

 

もちろん、au WALLET カードでお馴染みの「ポイントアップ店」でのポイント割り増しやauショップでの「ウェルカムガチャ」にも対応しています。今後はゴールドカードの発行など、更なる拡充も検討しているそうです。

 

au WALLET カードと比較するとカード利用で付与されるポイントが原則として2倍となり、au通信料金でもポイントがたまる

au WALLET カードと比較するとカード利用で付与されるポイントが原則として2倍となり、au通信料金でもポイントがたまる

 

趣味をより楽しくするスマホの使い方を教えてくれる「au おせっかい部」

スマートフォンに不慣れなユーザーをサポートする有償サービス「auスマートサポート」。24時間体制で利用できる電話窓口や訪問サポート(別料金)など、手厚いサポートを受けることができます。スマートサポート契約者限定のツアーも行われています。

 

今回、更なる“手厚い”サポートを目指し「au おせっかい部」を11月以降に立ち上げることを発表しました。言い出しっぺは、スマートサポート契約者限定ツアーの仕掛け人。

 

趣味サークルのもとへ、その趣味に合ったスマホの使い方を出張で指南してくれる「au おせっかい部」は11月発足予定

趣味サークルのもとへ、その趣味に合ったスマホの使い方を出張で指南してくれる「au おせっかい部」は11月発足予定

 

同じ趣味を持つコミュニティに対して、その趣味に合ったスマホの使い方を出張して教えていくそうです。今回は始まる、という告知で詳細は後日明らかになる予定です。

 

冬モデル追加機種はau VoLTE対応2機種とケータイ1機種

既に2機種発売されているauの2014年冬モデルですが、今回の発表会では、au VoLTE対応のAndroidスマホ2機種と、フィーチャーフォン(ケータイ)1機種が追加で発表されました。

 

「isai VL LGV31」

「isai FL」の“マイナーチェンジ”モデルとも言える「isai VL LGV31」。RAMが1GB増えたことで、動作はかなり軽快になった

「isai FL」の“マイナーチェンジ”モデルとも言える「isai VL LGV31」。RAMが1GB増えたことで、動作はかなり軽快になった

 

auとLG Electronicsのコラボモデルである「isai」(イサイ)シリーズの最新作です。

 

先代の「isai FL LGL24」と比較すると、カラーバリエーションが変化、VoLTEに対応、システムメモリー(RAM)が3GBに増量、そしてCDMA2000での通信に非対応になったこと以外はスペック面では変わりありません。

 

「なーんだ」、と思う方もいるかもしれませんが、メモリーが1GB増えたことによって、かなり動作が軽快になりました。WQHD(1440×2560ドット)の高精細液晶をより存分に楽しむことができます。「isaiモーション」や「ノックコード」といった便利機能も引き続き搭載しています。

 

「URBANO V01」

「URBANO L03」の“マイナーチェンジ”モデルとも言える「URBANO V01」。VoLTE対応に合わせて、スマートソニックレシーバーを調整

「URBANO L03」の“マイナーチェンジ”モデルとも言える「URBANO V01」。VoLTE対応に合わせて、スマートソニックレシーバーを調整

 

筐体の質感を高めるなどして、より高年齢層をメインターゲットとする「URBANO」(アルバーノ)シリーズの最新作です。

 

先代「URBANO L03」と比較すると、筐体デザインとカラーバリエーションが変化、VoLTEに対応、非接触充電オプションが無くなったこと、そしてCDMA2000での通信に非対応になったこと以外はスペック面では変わりありません。

 

ただし、大きな特徴のひとつであった画面全体が受話部になる「スマートソニックレシーバー」については音声通話がVoLTE対応で高音質化することに合わせて最適化処理を行い、より聞き取りやすく調整が行われています。

 

見た目からは分かりづらいですが、「MILスペック」(アメリカ国防総省の物品納入基準)を満たしており、防水・防塵だけでなく、耐衝撃性能も有しています。

 

「MARVERA2」

まだまだ根強いフィーチャーフォン需要に応える「MARVERA2」。アドレス帳登録件数の増加など、メインターゲットユーザーのニーズに着実に答えている

まだまだ根強いフィーチャーフォン需要に応える「MARVERA2」。アドレス帳登録件数の増加など、メインターゲットユーザーのニーズに着実に答えている

 

スマホ・タブレットと組み合わせての2台目需要や、法人の引き合いが未だに強いフィーチャーフォンの新モデルです。

 

先代の「MARVERA」同様、MILスペックを満たす防水・防塵・耐衝撃性能を維持しつつ、新たにスマートソニックレシーバーを搭載しました。また、「アドレス帳の登録数を増やして欲しい」という要望に応えて、最大2000件までアドレス帳に電話番号等を登録できるようにしました。

 

更に、「au WALLET」のチャージ金額やポイントをすぐ確認できるアイコンも用意されました。
追加発表機種は、いずれも純粋な新機種、というより既存機種のマイナーチェンジ、あるいは仕様変更機種という印象が強いです。

 

新サービスを強力にプッシュする分、端末の目新しさは2015年春モデル以降に“お預け”といったところかもしれません。

 

2014年の最新スマホをチェック

 

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