“ヤ倍速”と“ギガ放題”の“ギガヤバ革命”―UQ WiMAXは新たなステージへ!

2015年01月16日 15:30 by せう
“ヤ倍速”と“ギガ放題”の“ギガヤバ革命”―UQ WiMAXは新たなステージへ!
UQコミュニケーションズの代表取締役社長・野坂章雄氏と同社のCMキャラクターのガチャピンとムック

UQコミュニケーションズの代表取締役社長・野坂章雄氏と同社のCMキャラクターのガチャピンとムック

2015年1月15日、UQコミュニケーションズは「WiMAX 2+ 新サービス・新デバイス発表会」を都内で開催しました。

 

「WiMAX 2+ いよいよネクストステージへ」と銘打った発表会では、「WiMAX 2+」におけるキャリアアグリゲーションの導入時期と、それに対応した新料金プラン・新端末が披露されました。

 

※本記事中に掲載されている料金は全て税抜きです。

 

いよいよ始まる「キャリアアグリゲーション」とMIMO技術で“ヤ倍速”

2014年10月、UQコミュニケーションは「WiMAX 2+」において「キャリアアグリゲーション」(以下:CA)を2015年春から導入し、理論上の下り(受信)最高通信速度を220Mbpsにすることを発表していました。

 

今回の発表会ではそのスケジュールが明らかにされ、1月30日(金)にCA対応のモバイルWi-Fi(無線LAN)ルータを発売し、2月12日(木)から栃木県真岡市を皮切りにCA実現に必要なWiMAX 2+の利用帯域拡大(と、WiMAXの利用帯域縮小)が実施されることが発表されました。

 

CAは、離れた周波数帯域の電波を束ねることでより高速で安定した通信を実現するための技術で、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の「4G LTE」やWireless City Planningの「AXGP」(ソフトバンクモバイルで「SoftBank 4G」として提供)で既に実用化されており、NTTドコモも「Xi」において3月に導入予定です。

 

WiMAXで利用している帯域を削減の上、「WiMAX 2+」に転用。転用した帯域と既存の帯域でキャリアアグリゲーションを行う

WiMAXで利用している帯域を削減の上、「WiMAX 2+」に転用。転用した帯域と既存の帯域でキャリアアグリゲーションを行う

 

また、今回の発表会ではCAに加え「4×4 MIMO」を導入し、CAと同じく理論上の下り最高通信速度を220Mbpsにすることも発表しました。

 

順次展開するCAとは異なり、対応端末の発売と同時に全国のWiMAX 2+エリアの対応済み基地局でその高速性を体感できます。

 

「MIMO」(マイモ)は複数アンテナで同時に通信することによって通信速度を向上するための技術で、家庭の据え置きタイプWi-Fiルータでも中価格帯~高価格帯の機種を中心に採用されています。

 

「4×4 MIMO」は、送信アンテナ4本・受信アンテナ4本でMIMO通信を行うという意味で、UQコミュニケーションズが世界で初めて実用化します。

 

膨大な処理が必要な4×4 MIMOをモバイル通信としては世界初の実用化

膨大な処理が必要な4×4 MIMOをモバイル通信としては世界初の実用化

 

UQコミュニケーションズでは、WiMAX 2+のCAと4×4 MIMOを“ヤ倍速”と表現。後述の高速通信容量制限のないプランと合わせて高速かつ容量制限を気にしなくて良い点をほかの通信事業者との差別化要素として訴求していきます。

 

キャリアアグリゲーションと4×4 MIMOの両方を“ヤ倍速”として訴求

キャリアアグリゲーションと4×4 MIMOの両方を“ヤ倍速”として訴求

 

なお、CAと「4×4 MIMO」は全く別の技術で、今回発表された新端末では両方に対応した機種はありません。両方に対応すると、理論上の下り最高通信速度を440Mbpsにできますが、それは2016年以降に実現する予定です。

 

2016年を目処にキャリアアグリゲーションと4×4 MIMOを組み合わせて更なる“ヤ倍速”の440Mbpsを実現(左)し、東京オリンピックが開催される2020年までに1Gbpsの達成を目指す(右)

2016年を目処にキャリアアグリゲーションと4×4 MIMOを組み合わせて更なる“ヤ倍速”の440Mbpsを実現(左)し、東京オリンピックが開催される2020年までに1Gbpsの達成を目指す(右)

 

モバイル通信の不安やジレンマから「カイホー」される“ギガ放題”プラン

現在、UQコミュニケーションズが提供している「WiMAX 2+」では「UQ Flatツープラス」という料金プランを提供しています。

 

「UQ Flatツープラス」の申し込みはコチラ

 

このプランは2年契約と「UQ Flatツープラス おトク割」を適用すると契約から2年間は月額3,696円、それ以降は月額4,196円で利用できますが、月間7GBの通信容量制限が設けられており(※1)、それを超える通信分は通信速度が128kbpsに制限されてしまいます。

 

(※1)2015年2月19日までの契約分については課金開始月から最大25ヶ月間制限なく使うことができます。翌2月20日以降の契約分については契約当初からこの制限が適用されます。

 

この制限については2013年9月のWiMAX 2+サービス発表時点からユーザの反応を見て見直す可能性があることが示唆されていました。元々、UQ WiMAXは「ノーリミット」(無制限)をひとつのセールスポイントとして普及が進んできたこともあり、この制限をどうするかがひとつの焦点でした。

 

従来のUQ Flatツープラスでは、WiMAX 2+における高速通信容量制限は最大25ヶ月間の“時間制限”付きだった

従来のUQ Flatツープラスでは、WiMAX 2+における高速通信容量制限は最大25ヶ月間の“時間制限”付きだった

 

あと約9ヶ月でサービス開始から2年を迎えるに当たり、UQ WiMAXの「ノーリミット魂」を継承した「UQ Flatツープラス ギガ放題」という通信容量制限のないプランを2月20日から新たに提供することになりました。

 

新たに「UQ Flatツープラス ギガ放題」を提供することで、ある程度安価かつ高速な通信を必要とする、元来の「UQ WiMAX」ユーザのニーズに応える

新たに「UQ Flatツープラス ギガ放題」を提供することで、ある程度安価かつ高速な通信を必要とする、元来の「UQ WiMAX」ユーザのニーズに応える

 

月額料金は2年契約と「UQ Flatツープラス おトク割」を適用すると契約から3ヶ月間は“お試し期間”という位置づけで月額3,696円、4ヶ月目から25ヶ月目までは4,380円、それ以降は月額4,880円で利用できます。

 

最初の3ヶ月間を除くと従来プランよりも割高になってしまいますが、複数のMVNO(仮想通信事業者)が手がける「定額通信SIMカード」よりもやや高価だけど大手通信事業者のデータ専用プランよりも概ね安価、という絶妙なバランスで通信容量制限とそれによる速度制限が無いというのは魅力的です。

 

なお、料金プランは従来の「UQ Flatツープラス」との2本立てとなり、1ヶ月単位でプラン変更できるようにします。最初の3ヶ月間で自分の通信容量を見極めた上でどちらのプランにするか選べますし、「今月のデータ通信は多そう(少なそう)だから、切り替えよう!」というニーズにも応えられます。

 

既存の「UQ Flatツープラス」とは1ヶ月単位でプラン変更が可能。通信が多い(少ない)月も安心

既存の「UQ Flatツープラス」とは1ヶ月単位でプラン変更が可能。通信が多い(少ない)月も安心

 

昨今の“使い放題”プランよりも制約が少なく魅力的な「ギガ放題」ですが、制限が全く無いわけではありません。

 

現在、「WiMAX 2+」(「LTEオプション」での通信分を含む)では直近3日間に著しく大容量の通信を行った回線(ユーザ)に対してその翌日に通信速度制限を行う場合があります。

 

この制限はギガ放題にも適用されますが、2015年3月からは容量条件が1GBから3GBに緩和されます。ちなみに、制限時の速度も「『YouTube』の標準画質の動画が快適に見られる700kbps程度」(野坂社長)となります。

 

直近3日間の通信量による速度制限に関する質疑に応答する野坂社長

直近3日間の通信量による速度制限に関する質疑に応答する野坂社長

 

「UQ Flatツープラス」の申し込みはコチラ

 

新機種は“ヤ倍速”対応ルータ2機種と据え置きルータ1機種

今回の発表会は“ギガヤバ革命”に関する内容が中心でしたが、新しいWi-Fiルータ3機種も発表されています。そのうち、2機種が“ヤ倍速”に対応し「Speed Wi-Fi NEXT」という新ブランドを冠して登場します。

 

Speed Wi-Fi NEXT W01

1月30日発売予定のモバイルWi-Fiルータ「Speed Wi-Fi NEXT W01」(ファーウェイ製)は「WiMAX 2+」のCAによる“ヤ倍速”とau 4G LTEネットワーク(800MHz帯および1.5GHz帯)に対応しています(※2)。

 

従来のWiMAXには対応していません。本体だけで色々な設定を行えるタッチパネル液晶が搭載されています。Wi-Fi部はIEEE802.11acにも対応しており、下り最大220MbpsのCAのパフォーマンスを最大限に発揮できます。

 

幅広いエリアカバーをほこるau 4G LTEに対応していることから、UQコミュニケーションズでは利用可能なエリアを重視するユーザーにお勧めであるとしています。直販価格は本体単品で2,800円、別売のクレードルとのセットは4,800円です(いずれも「UQ Flatツープラス おトク割」適用時)。

 

(※2)au 4G LTEのCAには対応しません。WiMAX 2+のCA対応は発売後に行われるソフトウェア更新が必要です。

 

au 4G LTEエリアに対応した「エリア派」のSpeed Wi-Fi NEXT W01。別売りのクレードルを使うと、有線LAN(Gigabit Ethernet対応)も利用可能

au 4G LTEエリアに対応した「エリア派」のSpeed Wi-Fi NEXT W01。別売りのクレードルを使うと、有線LAN(Gigabit Ethernet対応)も利用可能

 

Speed Wi-Fi NEXT WX01

3月上旬発売予定のモバイルWi-Fiルータ「Speed Wi-Fi NEXT WX01」(NECプラットフォームズ製)は4×4 MIMOによる“ヤ倍速”と、旧規格であるWiMAXに対応しています。

 

W01と比較すると、本体には必要最低限のボタンと表示画面のみ用意され、設定はスマホアプリかパソコンから行う前提になっています。Wi-Fi部はIEEE802.11acにも対応しており、下り最大220MbpsのCAのパフォーマンスを最大限に発揮できます。さらに省電力性で優れるBluetoothでのテザリング(PANプロファイル)にも対応しています。

 

エリアカバーの面ではau 4G LTE非対応なので“不利”ですが、CAよりもより早く“ヤ倍速”と恩恵に与れるということで、UQコミュニケーションズではWiMAX 2+のエリア化が進んでいる都市部のユーザーにお勧めであるとしています。

 

CAより速やかに展開される4×4 MIMOでの高速化に対応した「都会派」のSpeed Wi-Fi NEXT WX01。W01と同じく別売りのクレードルを使うと、有線LAN(Gigabit Ethernet対応)も利用可能

CAより速やかに展開される4×4 MIMOでの高速化に対応した「都会派」のSpeed Wi-Fi NEXT WX01。W01と同じく別売りのクレードルを使うと、有線LAN(Gigabit Ethernet対応)も利用可能

 

URoad-Home2+

もうひとつ、新たなWiMAX 2+機器として発表されたのが、3月末発売予定の「URoad-Home2+」(シンセイコーポレーション製)です。URoad-Homeシリーズは屋内に据え置いておくタイプのWiMAX対応Wi-Fiルータです。

 

自宅にブロードバンド回線は欲しいけれど、諸事情あってそれができないユーザを中心に支持を集めてきた製品で、「WiMAX 2+に対応したホームルータを利用したい」という熱いリクエストに応えて登場した商品です。

 

“ヤ倍速”には非対応で、の下り最高通信速度110Mbpsの「WiMAX 2+」と、旧規格であるWiMAXに対応しています。

 

屋内で据え置いて使うという前提に立ち、強力な外付けアンテナを2本用意して接続性を高めています。また、デジタルテレビやゲーム機の接続を想定して有線LANポート(100BASE-TX対応)を2つ用意しています。Wi-Fi部もモバイルルーターよりも多めの最大16台の同時接続が可能になっています。

 

ユーザからのラブコールから生まれたURoad-Home最新作、URoad-Home2+。自宅での据え置きに特化したルータとなっている

ユーザからのラブコールから生まれたURoad-Home最新作、URoad-Home2+。自宅での据え置きに特化したルータとなっている

 

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