元ショップスタッフ覆面座談会~「見てはいけない画像が...」「パスワードが分からない...」etc~

2015年02月06日 10:30 by 甲斐寿憲
元ショップスタッフ覆面座談会~「見てはいけない画像が…」「パスワードが分からない…」etc~
元ショップスタッフ覆面座談会

元ショップスタッフ覆面座談会

ケータイのキャリアショップに行くと、私たちはお客さんです。ショップスタッフは私たちの色々な要望を、そして、時にはワガママも心よく聞いてくれます。

 

私たちが10分、20分、長くても1~2時間しか滞在しないキャリアショップでは、色々な人が来店し、色々なエピソードがうまれているのです。

 

今回、元ショップスタッフのお2人に、当時の印象深いエピソードなどを聞いてみました。お二方ともキャリアショップで働かれていた20代の女性です。

 

見てはいけない(?)画像を見てしまった

甲斐:「こういうお客さんは困った!」って経験あると思いますけど、実際どんなお客さんがいました?

 

Aさん:お客様の要望やクレームに応えるのはショップの業務としては当たり前です。でも、「うわぁ!」と思うようなことはありましたね。

 

甲斐:例えば、どんなことがありました?

 

Aさん:スマホを機種変したり、新しいSDカードを購入すると「データを移してくれ」とおっしゃるお客さん、いらっしゃるんですよ。そこで手作業で移した(※1)こともあるのですが、写真データを移す作業で「アレレ…」といった画像を見てしまったことが度々ありましたね。

※1:データの移動は、基本的にユーザの責任で行います。キャリアショップでは操作方法までを教えてくれます。

 

甲斐:それは、アダルトな画像ってこと?

 

Aさん:そうです。そんな写真を見てしまっても、私たちは平然を装って対応しなきゃいけないじゃないですか。でも、最後に「消えた写真が無いか確認してください」って言って確認してもらうのですが、そういうお客さんに限って、顔色一つ変えられないんですよ。

 

キャリアショップに4年間務めたAさん(中央)。きっと店舗でも人気ものだったのだろう

キャリアショップに4年間務めたAさん(中央)。きっと店舗でも人気ものだったのだろう

 

甲斐:多分、見ずに移したって思ってるんでしょうね(笑)データ移行は自分でやらないと見られちゃう可能性もありますよね。

 

Aさん:守秘義務がありますから、漏らしはしませんが、次にご来店したとき、なんだか対応しにくいですよ(笑)

 

パスワード忘れました

甲斐:Bさんは同じような経験、ありますか?

 

Bさん:ちょっと違うんですけど、GoogleやAppleのパスワードを忘れる方、意外に多くて、どうしても思い出せない時はアカウントの再取得(※2)をすることになるのですが、できるだけ思い出して頂いたほうがいいじゃないですか。

※2:パスワードの再設定等も可能です。

 

甲斐:そうですね。有料のアプリの購入履歴などがパーになりますしね。

 

Bさん:それで、あるお客さんが、紛失されたスマホのパスワードがわからなくなって、相談に来られたんです。それでお客さんが思いつくパスワードをメモ用紙に何十個も書いていただいて、一緒に探したんです。

 

ご自身の誕生日を組み合わせたものや、過去の携帯電話で利用していたパスワード、いろいろと試しても結局違ってたんです。それで、これはもう見つからないと諦めて、結局はアカウントとパスワードの再取得になったんです。

 

甲斐:それはよく聞く話ですね。パスワードの管理だけはどんなものでもしておかないと。

 

Bさん:そこまでは、よくある話なんですが、それで新しいアカウントのパスワードを設定するため、紛失防止にもなるので新しいパスワードを書き出してもらったんです。その時に「これなら絶対忘れないパスワードだから」とおっしゃるんです。で、よく見ると、さっきまで探していたパスワードの一覧には無いパスワードなんですよ。

 

甲斐:それって、それが紛失したパスワードでは…

 

Bさん:そう思って「お客様、紛失したパスワードってこれじゃないですか?」っと聞いたんですが「絶対に違う!」と言い張られるんですよ。で、言い張られるし、失礼になるので試せなかったんです。今考えると、絶対、そのパスワードだと思うんですよね。自信満々に「これなら忘れないから」って言われたので、その場で思いついたパスワードでもなさそうでしたし(笑)

 

甲斐:私もそう思います(笑)

 

結婚を期に退社したBさん

結婚を期に退社したBさん

 

出会い系サイトの登録

Aさん:そういえば、「迷惑メールに騙されてもいいから…っ」てお客さんもいました。

 

甲斐:え!?それって、どういうことなんですか?わけがわかりません!

 

Aさん:女性のお客さんでしたが「このメールの画像の人と連絡を取る方法の設定がわからないので、教えてほしい」と来店されました。そのメールを見ると、明らかに出会い系サイト。写真もどこかで見たような韓流スターみたいな…。

 

甲斐:明らかに出会い系サイトの勧誘メールですね。

 

Aさん:そうなんです。ですから、店のスタッフ総出で説得したんです。「騙されてますよ?」って。でも、その女性が訴えるんです「騙されてもいいの。この方は私の運命の人だから」って。

 

甲斐:それで、どうしたんですか?

 

Aさん:店舗始まって以来の、出会い系サイトの設定と使い方を教えました。

 

Bさん:私のショップには、アダルト動画のダウンロードの方法を、女性スタッフに聞いてくる男性もいましたよ(笑)

 

Aさん:そういう方は、まだなんとか対応できるじゃないですか。私は「アプリの開発の仕方を教えてくれ」という方が来店されて、流石にそこまではわからないので、正直にお伝えすると、すごい剣幕で怒られたことあります。

 

Bさん:今だから言える話ですよね。でも、楽しい現場でしたよ。ショップって。色んな人との出会いもありましたし。結婚を期に退社しましたけど、良い経験だったと思います。

 

話はつきない座談会。3人の夜会は深夜までつづく

話はつきない座談会。3人の夜会は深夜までつづく

 

話はつきませんが、ショップスタッフは、なかなか大変な職業だということは間違いないようです。私たちもショップに対してスキルやサービスを求めますが、客としての立ち振る舞いやモラルには注意したいものです。

 

今回聞いたお話はかなりのレアケースです。通常は対応してもらえない事も多いかもしれません。たとえば、万一データを破損させたらショップの方も申し訳ないですし、ユーザの皆さんもいい気持ちにはならないですよね。ショップのスタッフさんが決まったルールの中で最善の対応をしてくれている事を僕達も忘れてはいけません。

 

そして覆面座談会という名の夜会は、深夜まで続いたのでした。

 

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