話題の「ハイレゾオーディオ」の手軽な楽しみ方、教えます!~対応機種増加中~

2015年02月13日 10:30 by せう
話題の「ハイレゾオーディオ」の手軽な楽しみ方、教えます!~対応機種増加中~
「ハイレゾオーディオ」の手軽な楽しみ方

「ハイレゾオーディオ」の手軽な楽しみ方

最近、家電量販店に行くと「ハイレゾオーディオ」対応の音楽プレーヤーやヘッドフォン・イヤフォンがよくハイライト展示されています。ハイレゾオーディオ対応をうたうAndroidスマートフォン・タブレットも増えてきました。

 

そこで、今回の特集では、Androidでハイレゾオーディオを楽しむ方法を簡単にご紹介します。

 

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そもそも「ハイレゾオーディオ」ってなに?

まず、「ハイレゾオーディオ」がそもそも何なのか確認しましょう。

 

「ハイレゾ」は「ハイレゾリューション」の略で、日本語にすると「高精細」と訳されます(昔は画面の高解像度表示を示す言葉として使われていましたね)。ハイレゾオーディオは「高精細音響」ということになります。

 

この「高精細」は音楽CD(CD-DA:Compact Disc Digital Audio)がベンチマークとなっています。電子機器の業界団体である電子情報技術産業協会(JEITA)では、音楽CDよりもサンプリングレート(アナログ→デジタル変換の頻度)かサンプリングビットレート(アナログ→デジタル変換後のデータの精度)のいずれか、または両方が上回っている音楽データを「ハイレゾオーディオ」と定義しています。

 

片方が上回っていても、もう片方が下回る場合はハイレゾオーディオ“非対応”ということになります。

 

音響機器・ソフトの業界団体である日本オーディオ協会(JAS)においてはJEITAが定めた定義をもとに、音楽データ形式や音響機器のアナログ部分を中心に更に細かい定義づけを行っています。

 

JASの定義に合致するハイレゾオーディオ機器・ソフトには専用ロゴ(元々はソニーの商標)を付与することができますので、まずはこのロゴを目印に対応機器を探すと間違いはありません。もろもろの事情で別のロゴを付けていたり、そもそも対応をうたっていなかったりすることもあります。詳しくは後述します。

 

日本オーディオ協会の基準を満たす音響機器や音楽ソフトに付けることができる「ハイレゾオーディオ」ロゴ。元々はソニーがハイレゾオーディオ対応機器に付けていた商標

日本オーディオ協会の基準を満たす音響機器や音楽ソフトに付けることができる「ハイレゾオーディオ」ロゴ。元々はソニーがハイレゾオーディオ対応機器に付けていた商標

 

Androidで「ハイレゾオーディオ」を始めるには?

Androidでハイレゾオーディオを始めるためには、以下のものを用意する必要があります。

  • 対応スマホ・タブレット(※1)
  • 対応ヘッドホン・イヤホン
  • 対応オーディオプレーヤー(※1)
  • 対応オーディオ音源(ファイル)

 

<スマホ・タブレット>

まず、ハイレゾオーディオ対応のスマホ・タブレットですが、端末のキャリア・メーカーによって説明に温度差があります。2014年冬・2015年春モデルで大々的に対応をうたったNTTドコモでは、個別機種の説明ページや特集ページ製品カタログで対応状況を紹介しています。

 

その他のキャリアについては対応を大々的に宣伝してはいませんが、個別機種の説明ページやカタログ、あるいはメーカーのWebサイトにおいて“ハイレゾ対応”の旨が紹介されている場合もあります。

 

ドコモの2014年冬モデルのひとつ「ARROWS NX F-02G」はハイレゾオーディオ再生に対応している

ドコモの2014年冬モデルのひとつ「ARROWS NX F-02G」はハイレゾオーディオ再生に対応している

 

(※1)スマホ・タブレットそのものがハイレゾ非対応でも、USB On-The-Go機能を使ってハイレゾ対応USBオーディオデバイスをつなぎ、適切なオーディオプレーヤーを用意するとハイレゾ再生できることもあります。今回は“手軽”という趣旨なのでこの手法の説明は割愛します。「詳細を知りたい」という方がいらっしゃいましたら、是非andronavi編集部にリクエストしてください!

 

<イヤホン>

スペースや大きさが限られるスマホ・タブレットの本体スピーカーではハイレゾオーディオの“本領”は発揮できません。ハイレゾオーディオ対応ヘッドホン・イヤホンが必要です。JASの定義では再生可能周波数帯域の上限が40キロヘルツ(4万ヘルツ)以上に設定されているものが“ハイレゾ対応”となります。

 

一般的に、大手メーカーが販売しているヘッドホン・イヤホンのカタログやパッケージには再生可能周波数帯域がしっかり書かれているので、確認してみましょう。

 

ちなみに、ハイレゾ対応ヘッドホン・イヤホンは意外と高価です。安いものでも6,000円台から、一番のボリュームゾーンは2万円前後の価格帯です。ただ、“高いモノには理由がある”とは言ったもので、非対応のものと比較すると音がよりハッキリと聞こえる傾向にあります。

 

筆者が使っているソニーのハイレゾオーディオ対応イヤホン「XBA-A2」。ケーブル部を交換可能で、スマホやタブレットの利用に便利な着信ボタン・マイク付きケーブルが標準で付いてくる。価格は2万円台半ばと安くはない

筆者が使っているソニーのハイレゾオーディオ対応イヤホン「XBA-A2」。ケーブル部を交換可能で、スマホやタブレットの利用に便利な着信ボタン・マイク付きケーブルが標準で付いてくる。価格は2万円台半ばと安くはない

 

特に、ハイレゾ対応端末でハイレゾオーディオファイルを再生してみると差が歴然としています。もしも試聴コーナーがあるのであれば、是非試聴をしてみてください。

 

BA-A2の仕様書。再生周波数帯域が4万ヘルツ(40キロヘルツ)でハイレゾの定義を満たしていることが分かる

BA-A2の仕様書。再生周波数帯域が4万ヘルツ(40キロヘルツ)でハイレゾの定義を満たしていることが分かる

 

 

<オーディオファイル>

ハイレゾ対応オーディオファイルは、データの圧縮を一切行っていない「WAV(ウェーブ)形式」と、データを可逆圧縮(※2)している「FLAC(Free Lossless Audio Codec)形式」の2形式が主流です。

 

JASの定義では音楽CDを上回るサンプリングレート・ビットレートで収録されたWAVまたはFLACファイルを「ハイレゾオーディオ音源」としています(※3)。通常、ハイレゾオーディオ対応スマホ・タブレットにプリインストールされている音楽プレーヤーは一部を除きハイレゾオーディオ音源の再生に対応していますから、そこまで気にする必要はありません。

 

Google Playからダウンロードできる音楽プレーヤーの中にもハイレゾオーディオ音源の再生に対応しているものもあります(※4)。

 

(※2)ファイルの圧縮を解除すればデータを元通りにできる圧縮。従来よく使われている音楽ファイル形式であるMP3形式・AAC形式は、データを元通りにできない代わりにより圧縮効率を高めた「不可逆圧縮」を行っています。

 

(※3)あくまでファイル面の定義です。音楽CDスペックの音源をアップコンバート(デジタル技術で欠けている情報を補完した上でサンプリングレート・ビットレートを拡張)処理したファイルも、元々ハイレゾオーディオの定義を満たした環境で収録されたファイルも同じ「ハイレゾオーディオ音源」として扱われます。後述の販売サイトにおいては、両者を分かりやすく示しているサイトと、詳細を見ないと分からないサイトに分かれています。

 

(※4)中にはダウンコンバート(音質を下げた)再生にのみ対応しているものもあります。また、現行のシャープ製ハイレゾオーディオ対応スマートフォン・タブレットではダウンロードした音楽アプリでのハイレゾ音質再生に対応していません。

 

ハイレゾオーディオ再生に対応している『Ne PLAYER』は、音源データの“可視化”が特徴。F-02Gではヘッドホン・イヤホンをつないでハイレゾ音源を再生するとハイレゾ再生中である通知がなされるので“満足感”がより高い

ハイレゾオーディオ再生に対応している『Ne PLAYER』は、音源データの“可視化”が特徴。F-02Gではヘッドホン・イヤホンをつないでハイレゾ音源を再生するとハイレゾ再生中である通知がなされるので“満足感”がより高い

 

音楽CDよりも高音質なハイレゾ音源は、インターネット上で購入・ダウンロードします。主なハイレゾ音源配信サイトは以下のとおりです。中でも『mora』はキャリア決済(spモード決済、auかんたん決済、ソフトバンクらくらく決済)にも対応しているのでお勧めです。

 

その他のサイトではクレジットカード(Visaデビットカード・プリペイドカードやMasterCardプリペイドを含む)が事実上必須です。

 

 

ハイレゾ音源は、1曲あたり100MB以上のファイルサイズとなることが珍しくありません。10曲収録されたアルバムを丸ごとダウンロードする際は1GB以上のデータ通信が発生します。

 

モバイルデータ通信でダウンロードするとあっという間に速度制限の対象になり得るので、可能な限り自宅や外出先にあるWi-Fi(無線LAN)アクセスポイントからダウンロードするようにしましょう。

 

筆者が実際に『mora』から購入したハイレゾ音源ファイル。4分3秒の曲に対して容量が135.3MBある。1分あたりにすると約34MBになる

筆者が実際に『mora』から購入したハイレゾ音源ファイル。4分3秒の曲に対して容量が135.3MBある。1分あたりにすると約34MBになる

 

これらが揃うと、ハイレゾオーディオを楽しめます。ヘッドホン・イヤホンを始めとして初期投資が結構大きいのが問題ではありますが、その投資に見合うだけの“感動”は間違いなくあると筆者は考えます。

 

先ほど挙げたハイレゾ音源配信サイトには、ハイレゾ音源のサンプルが用意されています。それをハイレゾ対応スマホ・タブレットにダウンロードしておいて家電量販店などでハイレゾ対応ヘッドホン・イヤホンで是非試聴してみてください。もう今までの音源には「後戻り」できませんよ!

 

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