スマホ・タブレットの充電が遅い!~そんなときにチェックしたい充電器のあれこれ~

2015年09月22日 07:00 by せう
スマホ・タブレットの充電が遅い!~そんなときにチェックしたい充電器のあれこれ~
スマホ・タブレットの充電が遅い!~そんなときにチェックしたい充電器のあれこれ~

スマホ・タブレットの充電が遅い!~そんなときにチェックしたい充電器のあれこれ~

スマホやタブレット(以下、まとめて「端末」)を買い換えたら、前より充電が遅くなった—そんなことありませんか?

 

その原因のひとつとして、端末自体の充電池(バッテリー)の容量が増えたことが考えられます。処理能力や画面解像度が上がると、その分消費電力が増えます。それで端末を使える時間が短くなるのを防ぐために電池容量を増やそう、と考えたわけです。そうすれば、その分だけ充電に時間もかかるのも当然です。

 

とはいえ、充電は少しでも早く終わらせたいもの。そんなとき、お使いのACアダプターやモバイルバッテリー(以下、まとめて「充電器」)の“ある点”をチェックすると充電速度がアップする可能性があります。今回は、充電器で確認すべきポイントを解説します。

 

1.充電器は「急速充電」に対応しているか?

端末の充電は、「マイクロUSB端子」に充電器をつないですることが多いと思います。この端子は、ごく一部の例外を除いてUSB 2.0規格に準拠しています。

 

USB 2.0規格では、キーボード、マウスなどの消費電力が比較的少ない機器を想定して、5V/500mA(0.5A)が定格(規格どおり)の電圧・最大電流として定められています。この定格どおりの電流で大容量な充電池を持つ端末やモバイルバッテリーを充電すると、時間がかかるのは当然です。

 

本来のUSB 2.0端子の給電能力は500mAが上限(写真はイメージです)

本来のUSB 2.0端子の給電能力は500mAが上限(写真はイメージです)

 

そこで、USB 2.0規格を拡張し、電流量を増やして「急速充電」できるようにする仕組みとして、「DCP(Dedicated Charging Port)」と「CDP(Charging Downstream Port)」の2つの方式が整備されました。

 

DCPは、電源供給を受ける機器がUSB端子の特定部位がショートされていることを検知すると、500mA以上の電流を受け入れるようになる仕組みとなっています。

 

多くの急速充電対応の充電器は、この方法で急速充電を実現しています。また、「スマホ・タブレットの充電専用」をうたうUSBケーブルも、この方法を使って500mA以上の電流を流せるようにしています。

 

一方、CDPは、電源を供給する機器と供給される機器が通信を行い、お互いが対応していることを確認した上で500mAh以上の電流を流すようになっています。パソコンのUSB端子は、この方法で急速充電に対応していることも多いです。

 

問題は、手持ちの端末がどちらの方式に対応しているのか、ということです。現行の端末はおおむね両方に対応しています。「急速充電対応」をうたう充電器を買えば、ほぼ問題はないでしょう。

 

とある2ポートタイプのACアダプター。2ポート合計で3.1Aの電流を流すことができる。1ポートあたりの平均は1.5Aほどで急速充電が可能

とある2ポートタイプのACアダプター。2ポート合計で3.1Aの電流を流すことができる。1ポートあたりの平均は1.5Aほどで急速充電が可能

 

なお、多くのAndroid端末では、充電速度を「端末情報」からある程度確認できます。「電池の状態」が「充電中(USB)」になっている場合は、定格どおり(500mA)の電流で充電している状態です。

 

それに対し、「充電中(AC)」となっている場合は、定格以上の電流で充電している状態です。充電器をつないで、「充電中(AC)」になるかどうか確認してみてください。

 

端末情報の「電池の状態」が「充電中(USB)」の場合は500mAで充電中、「充電中(AC)」の場合はそれ以上の電流で充電できている

端末情報の「電池の状態」が「充電中(USB)」の場合は500mAで充電中、「充電中(AC)」の場合はそれ以上の電流で充電できている

 

 

パソコンと端末の組み合わせによっては、パソコン接続中でもより高速な充電が可能です。筆者のパソコン(ThinkPad X1 Carbon 2015年モデル)では、「ARROWS NX F-04G」をより高速に充電できます。

 

パソコンと端末の組み合わせによっては高速充電が可能。電池の状態が「充電中(AC)」になっていることに注目

パソコンと端末の組み合わせによっては高速充電が可能。電池の状態が「充電中(AC)」になっていることに注目

 

2.ケーブル分離式充電器は、USBケーブルもチェック

充電ケーブル(USBケーブル)を分離できるタイプの充電器の場合、使うケーブルが充電速度を左右することもあります。最近では、100円ショップでも買えるUSBケーブルですが、家電量販店で販売されているUSBケーブルは、同じ長さでも数百円、高いと1000円近い値付けのものもあります。

 

世の中、「高い(安い)ものには理由がある」という話もありますが、USBケーブルにも品質の差はあります。高価なケーブルは、許容する電流量が大きめである傾向にあります。そのため、ケーブルを取り替えると充電速度が改善することがあります。

 

出力電流の大きな充電器なのになかなか充電が進まない、という場合はケーブルを替えて試してみましょう。

 

ケーブルの質は、思っている以上に充電速度を左右する

ケーブルの質は、思っている以上に充電速度を左右する

 

3.「Quick Charge 2.0」対応機種なら、対応充電器でより高速に充電可能

現行のAndroid端末の多くは米クアルコムのチップセットを採用しています。クアルコムの比較的新しいチップセットでは、「Quick Charge 2.0」という超急速充電機能に対応しています(ドコモ端末では、Quick Charge 2.0を「急速充電2」と呼んでいます)。

 

Quick Charge 2.0は、充電時の電流を増やすだけではなく、電圧も上げることによってより安全・高速に充電をできるようにした規格です。先に紹介したCDPと同様に、充電器と端末が通信を行い、相互がQuick Charge 2.0に対応していることを確認すると、USBの定格よりも高い電圧・多い電流で充電します。

 

各キャリアから、Quick Charge 2.0対応の充電器が純正オプションで出ているほか、最近は周辺機器メーカーからもQuick Charge 2.0対応充電機が複数出てきています。通常のUSB充電器よりも当然値はりますが、それだけの価値はあります。対応端末を持っていたら、ぜひQuick Charge 2.0対応充電器を用意したいものです。

 

Quick Charge 2.0対応充電器は、このロゴが目印(無いものもあるので注意)

Quick Charge 2.0対応充電器は、このロゴが目印(無いものもあるので注意)

 

充電速度が遅いときは、充電器・ケーブルを確認しましょう。充電速度は、たいていのAndroid端末の場合は端末情報から確認可能です。最近のクアルコムチップ搭載の端末なら、「Quick Charge 2.0」対応充電器を用意すれば、より高速な充電が可能です。

 

充電が早くなれば、特に時間のないときにうれしいはずです。是非、点検を!

 

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