石川温のAndroid速報:001「Nexus One」の日本国内対応レベルを検証してみた!

2010年01月14日 08:30 by 石川温
Nexus One:3.7インチの有機ELディスプレイ

Nexus One:3.7インチの有機ELディスプレイ。andronaviをNexus Oneから見る。


ついに2010年1月5日(日本時間6日)、Googleが自社ブランドによるAndroidケータイ「Nexus One」を発表した。 その日、筆者はラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)取材のため幸運にも渡米中。早速、Nexus Oneを購入し、現地で試してみた。


まず驚くのが画面の美しさだ。3.7インチの有機ELディスプレイはかなり鮮やかな表示を実現する。CPUにクアルコム社製「SnapDragon」の1GHzを搭載するだけあって、操作でストレスを感じることはない。OSのバージョンが2.1となり、メニューの3D表示水を波打つようなエフェクト表示も可能となり、俄然、表現力が増している。


スペックを見ると、日本語は表示できるが入力は非対応とある。では実際にどうなのか。

まず、日本のキャリアのSIMカードを挿してみると、初期設定画面が日本語で表示されるようになる。ガイド表示もすべて日本語だ。このあたりはSIMカードの属性をきっちりと読み込んで、ガイドが表示されるようになっていると思われる。


日本語のサイトに接続すると、まったく普通に表示される。800×480ピクセルの解像度だけあって、サイト全体を把握できるのは便利だ。日本語フォントも美しい。このあたりはiPhoneを大きく上回る点と言えるだろう。


ただし、一部の日本語フォントはややおかしなかたちをしているものがあった。例えば「直」や「新」「編」といった漢字の一部が変にはねていたり、おかしな省略表示をしているのだ。このあたりは、日本向けの正式バージョンが投入される際には修正されていることを期待したい。

標準状態では日本語入力は不可能だが、AndroidMarketから、日本語入力のアプリである「simeji」や「OpenWnn plus」などをインストールすれば全く問題なく日本語でメールを打ち込むことができる。


Nexus One:3.7インチの有機ELディスプレイ

デフォルトで日本のニュースや天気を表示するガジェットが入っている。

また、トップ画面にははじめから日本のニュースや天気予報が表示されるウィジェットが搭載されているなど、日本のユーザーも便利に使える機能がすでに準備されていたりする。


今回、購入したNexus OneはアメリカでNTTドコモとソフトバンクモバイルのSIMカードを挿入して試したが、いずれも電話、ネット接続とも問題なく利用できた。当然のことながら3Gでも接続できているので、日本でも接続することは可能そうだ(ただし、約款の問題や接続プランなど必ずしもオススメはしない)。


いまのところ、Nexus Oneを購入できるのはアメリカ、香港、シンガポール、イギリスのみ。日本からNexus Oneを購入しようと思ってサイトに接続しても拒否されてしまう。


では、日本で発売される可能性はあるのだろうか。 一番、現実的なのがソフトバンクから発売されるという点だ。昨年の冬商戦発表会でNexus Oneにほぼスペックが似ているAndroid端末を今春に投入することを明らかにしている。Google関係者も「日本発売は今は言えない。もうちょっと待って欲しい」とコメントするなど、日本で買える可能性は充分にある。


今後の日本キャリアの動向に

今後の日本キャリアの動向にやいかに


しかし、日本からでも買えるようになっても、現在のように、Googleのサイトからのみの直販でしか買えないとなると、日本での本格普及は難しいかも知れない。スマートフォンが大好きなユーザーは飛びつくかも知れないが、一般ユーザーがGoogleのサイトにつないでいきなりNexus Oneを購入するとは考えにくい。我々が想像以上に日本のユーザーは保守的な選択をする傾向が強い。


あのiPhoneですら、初期はガジェット好きしか飛びつかなかった。0円販売を行い、ソフトバンクショップや家電量販店で積極的にキャンペーンを行って、ようやくここまでの地位を確保した。 ソフトバンクには、iPhoneビジネスを推進する専門部署が存在し、普及させるために「エバンジェリスト」(evangelist、ある製品やサービスにおいて熱心に良さを人に伝える役目)という肩書きの人がいるくらいだ。


今回、Googleは販売をキャリアに任せず、自社で展開するという戦略に打って出てきた。確かに端末は過去のAndroidにはない最先端のスペックを誇る文字通りの「スーパーフォン」になっている。しかし、一般にどれだけ普及するかは、いまの販売戦略を行う限りは「未知数」と言わざるを得ないだろう。