ソニエリXperiaのバージョン1.6に落胆した人たちへ

2010年01月23日 08:27 by 石川温
Xperiaは4月に発売予定。「世界でも早いタイミングでの発売になる」(NTTドコモ)という。

Xperiaは4月に発売予定。「世界でも早いタイミングでの発売になる」(NTTドコモ)という。

NTTドコモがついにソニー・エリクソン製Android「Xperia」を4月に発売することを明らかにした。



一時期、NTTドコモ向けの開発を休止していたソニー・エリクソン。国内の開発リソースを世界向け端末の開発に割り当て、世界規模で勝負するスマートフォンとして「Xperia」は誕生した。

世界、そして日本ではすでにiPhoneが普及しているため、Xperiaは「打倒iPhone」というイメージが強い。NTTドコモの山田隆持社長は「Xperiaにはハードとソフトの両面で優勢性がある」と自信を見せる。4インチの大型ディスプレイ、1GHzの高速CPU「SnapDragon」の搭載、microSDによる大容量メモリカード対応といったスペックに加えて、オープンプラットフォームによって抱負に増えていくアプリケーション環境がソフト面でのメリットになるという。NTTドコモでは「ドコモマーケット」として、初心者にもわかりやすいアプリケーション配布サービスを用意するなど、ユーザーの拡大に力を注ぐ。


スマートフォンファンのなかにはXperiaがAndroid1.6にしか対応していない点を嘆いている人も多い。XperiaではTimescapeやMediascapeといった独自のユーザーインターフェースを採用しており、開発にも時間が掛かっていることからすぐには最新バージョンには対応できなかったものと思われる。


記者会見(仮)

NTTドコモ・山田隆持社長とソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのバート・ノルドベリ社長

記者会見では山田隆持社長に「発売までにAndroid2.1にバージョンアップする予定はあるか」と詰問する記者もいた。しかし、山田社長は発売時までにバージョンアップすることはないと否定した。


だが、NTTドコモのスマートフォン担当によれば「Xperiaはバージョンアップするのが前提となっている」という。時期は未定だが、Xperiaも大幅にバージョンアップが期待できそうだ。


メーカーにとってみれば、Androidというのは可能性があり魅力的なプラットフォームである一方、バージョンがアップする速度が速いというのが悩みの種になりそうだ。


実際、ソニー・エリクソンのように1.6で開発を進めていても、OSの開発スピードが速く、Xperiaよりも3カ月も早く発売されたNexus Oneが2.1を搭載してきたという現象が起きている。


ソニー・エリクソンの坂口立考エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエーション・オフィサーは「グーグルは次々とバージョンをアップさせてくる。われわれはこれまで『商戦期』を意識して、それに間に合うように商品を開発してきたが、それは無意味になろうとしている」と語る。

日本であれば、春、夏、年末に商戦期があり、そこに向けてメーカーは徹夜をしてでも製品を開発して納入に間に合わせる。携帯電話に搭載するOSも当然、商戦期に合わせた製品に載せる機能に応じて開発をしてきた。


だが、Androidを手がけるグーグルにはそんな配慮は全くない。自分たちがいいと思ったようにOSを進化させ、バージョンを上げていく。
Nexus OneのようにグーグルとHTCとの深い関係であれば、最新バージョンが搭載されて発売されるのだろうが、ソニー・エリクソンのような会社ではどうしても発売時には古いバージョンを載せざるを得ないだろう。


あるキャリア関係者は「Androidは始まったばかりで、まだまだ進化はスタートしたばかり。この状態はしばらく続くだろう」と分析する。


ユーザーとしては発売時のバージョンに一喜一憂してても仕方がない。発売後にバージョンアップできるのがAndroidの魅力なのだから、じっくりバージョンアップの告知を待つのが賢明なのだ。