「MWC 2010」現地レポート~Androidで復活しつつあるモトローラ~

2010年02月24日 13:08 by 石川温
端末はAndroid、それ以外はネットワーク技術を展示していたモトローラ

端末はAndroid、それ以外はネットワーク技術を展示していたモトローラ

超薄型端末「MOTORAZR」が大ヒットしたものの、その後は不作が続き、一気にシェアを失っていたモトローラ。LiMo Foundation(リモ・ファウンデーション)にも参加していたが脱退するなど、迷走状態が続いていた。しかし昨年、アメリカ「Verizon」向けに発売したQWERTYキーボードタイプの「Droid」が大ヒットを記録したことで、Androidへの本格展開を始めていた。


そのことを象徴するかのように、今年のMobile World Congress 2010では、モトローラの展示している端末はすべてAndroidとなっていた。新製品は同社にとって8機種目となるAndroid。同社が本気でAndroidで復活を遂げようとしているのが手にとるようにわかった。


モトローラが最近、力を入れているのが「Blur」だ。これは電話やメール、Twitterを統合した機能で、待ち受け画面上で様々なメッセージの更新情報を知ることができる。このあたりの取り組みはソニー・エリクソンやサムスン電子でも行われていることから、今年のトレンドになりそうな機能と言えそうだ。


3.1インチでマルチタッチに対応している

「QUENCH」 3.1インチでマルチタッチに対応している

2月15日(月)に発表された「QUENCH」は3.1インチのマルチタッチに対応したモデル。ノートパソコンのパッドのように操作することができる。音楽ファイルからソーシャルサービスに飛ぶ機能なども備え、新しい音楽を発見できるような仕組みが施されている。Adobe Flash Liteにも対応する。
2010年の第一四半期に登場予定だが、アメリカでは来月に「CLIQ XT」としてT-Mobileから発売される。


CESでも展示していたBACKFLIP。独特な機構が注目を浴びていた

CESでも展示していた「BACKFLIP」。独特な機構が注目を浴びていた

また、先月アメリカ・ラスベガスで開催されたCES(Consumer Electronics Show)でも展示された「BACKFLIP」も展示されていた。本体を開き、くるっと画面部分を回転させれば、QWERTYキーボードタイプとして入力できる機構となっているのが特長だ。OSのバージョンは1.5だが、2.1へのアップグレードも可能になっている。


韓国向けモデルとなるAndroid

韓国向けモデルとなる「MT720」

一方、モトローラではアメリカではなく世界各国に向けた端末も展示していた。韓国市場向けに初のAndroid端末となるのが「MT720」。OSのバージョンは2.0となっている。


チャイナモバイルの「Ophone」に対応したモデル。中国への進出も積極的だ

チャイナモバイルの「Ophone」に対応したモデル「MT710」。中国への進出も積極的だ

また中国向けには、チャイナモバイルが独自にアプリケーション販売システムとして提供している「OPhone」が使える「MT710」を展示。OPhoneのプラットフォームでモバイルテレビや電子書籍を楽しめるようになっている。漢字で書かれたメニューは、バルセロナではちょっと違和感があった。


デュアルSIM対応モデル。中国ではデュアルSIM対応機種の需要が大きい

デュアルSIM対応モデル「XT800」。中国ではデュアルSIM対応機種の需要が大きい

さらにCDMA方式とGSM方式という2つの通信規格が使えるデュアルSIMタイプとして「XT800」も紹介されていた。中国市場向けのため、手書き機能を備えている。


Androidプラットフォームで存在感を示しているモトローラ。日本メーカーも参考になる点が多そうだ。


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