“Gadget1”で見つけた、Android向けお遊びテクノロジー:中篇

2010年02月18日 20:27 by 福田智之
中篇はびっくり便利ガジェットや爆笑面白ガジェットが続々登場する

中篇はびっくり便利ガジェットや爆笑面白ガジェットが続々登場する

2月6日(土)、東京のオラクル青山センターにおいて開催された、「Gadget1(ガジェットワン)」というイベントのレポートの続きをお送りします。前篇は企業などがサービスの一環として使用するガジェット類の紹介が多くありました。中篇では個人や社会人サークルが、「こんなもの作っちゃいました」という、ノリノリの作品ばかりです。


VOCALOIDの初音ミクが、オシロスコープ上で葱を振って動く


ニコニコ動画の中の人でもある、ぱお氏。オシロスコープを使って表示させるものは何?

ニコニコ動画の中の人でもある、ぱお氏。オシロスコープを使って表示させるものは何?

最初は「オシロスコープもみっくみくにしてやんよ(仮)」と題した発表です。登壇者の、ニコニコ動画ニコニコ技術部で活躍する、ぱお氏(ぱお製作所)は、

「今までの発表と違いまして、レイヤーが違う内容となりますのでご了承ください」
と、いきなりジャンクな香りのする発言でスタート。“みっくみく”とは、VOCALOIDキャラクターの「初音ミク」に魅了されたという意味で、前半の内容と比べて、かなりマニアックな電子工作になります。


そもそもオシロスコープとは、電圧を見るためのものです。電圧の波形といえば、株式チャートのようにW型でジグザグしています。簡単に座標位置を指定できるものではありません。それなのに座標やベクトルを、星空で星座を結ぶような感じでつなぎ、アニメーションを表示させる…というのです。


オシロスコープには、横軸に時間、縦軸に電圧を表示するT-Vモードと、両軸に電圧を表示するX-Yモードがあります。座標やベクトルを表示するには、近似関数を使い、数式ひとつで一筆書きのように描きあげますが、今回はX-Yモードを使い、ドット絵のようにプログラムで表示させることになりました。

「普通の一般家庭ならオシロぐらい転がっているよね」と、ありえないことを発言するぱお氏でしたが、ROMに焼いたデータの作成は大変だったようです。「1700個に及ぶ座標を、1つ1つマップに落とし込んだ」という発言で、会場はみな「えっ?」と息を呑み、続いて拍手が起きました。


オシロスコープ上に表示された「はちゅねミク」。この技術力を駆使しビジネスモデルにできたらスゴいかも

オシロスコープ上に表示された「はちゅねミク」。この技術力を駆使しビジネスモデルにできたらスゴいかも


描くアニメーションは、初音ミクの派生キャラクター「はちゅねミク」が葱を振る場面。自分で作成したデータをROMに焼き、その回路から葱を振るアニメーションを読み込ませるという方法で再生します。
一度再生に成功しても、ぱお氏は手を休めません。ミク表示の周囲のカクカクした乱れをきれいにするために、ローパスフィルタをかけ、高周波成分を除去します。


その結果、可愛らしくも不思議な、オシロスコープの上で葱を振るはちゅねミクが表示されました。この労作は、ニコニコ動画で「はちゅねミクがオシロに舞い降りた」というタイトルで公開されています。



「もし俺が死んだとき“俺、昇天なう”って投稿できたら、それは革命なんだよ」


続いて、「koress projectのこれまでとこれから~皆さんネットガジェット作りません?」というタイトルの講演です。ガジェット開発を目的とする「koress project」は社会人サークル。会社員ですから時間もままならないことがあります。


しかし「知らない間に2ちゃんねるで祭りが起きてて、くやしい思いをすることがある。すべてが終わってたりすると、次の瞬間死にたくなる」と言います。100%シャレの発言ですが、イベントに参加し損ねた感じの寂しさは、わかる気がします。


「2ちゃんねる」で祭りが起きたらパトライトが大回転!

「2ちゃんねる」で祭りが起きたらパトライトが大回転!


そこで作ってしまったのが、ネットガジェット第1弾「赤色灯 for 2ちゃんねる」(2007)
専用サーバが2ちゃんねるの急激なトラフィックの増加(祭)を検知するやいなや、赤色灯が大回転するというガジェットです。PC不要、電源とLANだけでOK。「有線LANを結ぶだけで、これで祭りは逃がしません。まあ寝てるときに回ったら迷惑なんですが」と、koress project氏はさわやかな笑顔で述べました。


「秋月パルス」が、「俺、昇天なう」とtwitterにポストする日はやってくるのだろうか

「秋月パルス」が、「俺、昇天なう」とTwitterにポストする日はやってくるのだろうか


続いてネットガジェット第2弾の、対毛細血管ネット接続インタフェース「秋月パルス」(2009)の開発。
「みなさんもそうだと思うんですが、死んだときに『俺、昇天なう』って言えないと、不便だと思うんです。なにしろ心臓がネットにつながっていないのが人間の体の最大のバグですから。そのバグを解消するために作りました。表面に脈拍のセンサーが付いていて、4段階のコメントをTwitterに投稿します」


人間ですからそうそう何回も死ねません。正常なときは「俺、生存なう」、ちょっと興奮しているときは「俺、頻脈なう」と出ます。逆の場合は「俺、徐脈なう」。もうひとつの「俺、昇天なう」は、まだ動作確認をしていないとか。「生きている」を誰かに伝える必要って、実は結構あるかと思いますが、ネットガジェットとして実用化されるとはビックリです。産経新聞のネット版でも紹介され、米国のCrunchGear、Engadgetにも取り上げられています。


ちなみに名前の由来は、秋葉原にある電子パーツ店として有名な、秋月電子通商で手に入るLANボードを使っているためだそうです。



一見普通の目覚まし時計のような「ソーシャル目覚まし時計」が、もしあなたの枕元にあったなら…

一見普通の目覚まし時計のような「ソーシャル目覚まし時計」が、もしあなたの枕元にあったなら…


続々登場!ネットガジェット第3弾は「ソーシャル目覚まし時計」(2009)。
ふと気がついたそうです。「世間はあまり2ちゃんねるの祭りを追わないし、そうそう死なないし、ネットガジェットはもっと日常生活で使えるものを作らないと!」と。


「一見タダの目覚まし時計ですが、当然有線LANでつながっています。この時計はmixiアプリと連動させていて、私がこの目覚まし時計を持っていたとしたら、私のマイミクはこの目覚ましを鳴らすことができるという、非常に便利な時計です。テストのとき何度か寝起きで鳴らしたことがありますが、苦情はありませんでした」と、koress project氏は実用性を誇ります。



GIGAZINE編集部員を酔いつぶし「大変なへべれけなう」とtwitterにポストした「秋月ドランク」

GIGAZINE編集部員を酔いつぶし「大変なへべれけなう」とTwitterにポストした「秋月ドランク」


そして最新作は、ネットガジェット第4弾「秋月ドランク」(2010)
「秋月パルス」の後継機という位置づけですが、用途は全然違います。今度は呼気のアルコールを検知して、Twitterに投稿するのです。「ほろ酔いなう」「へべれけなう」「大変なへべれけなう」そしてこの上には、あの最期のメッセージが設定されていますが、本機でも動作確認はできていません。


そして現在動いている企画が、「Webの躍動を生で感じるライフハック」というテーマで作成するガジェットです。どんなネットガジェットができるのか、とても楽しみです。



ジャパニーズ モダン ネットガジェットをやろう


「koress project」は、そもそも「ネットとリアルの垣根を消す」という趣旨で活動してきました。「ネットにガジェットを接続して得られる便利さを、日常生活でもっと享受できるようにしたい」との思いです。しかし彼らもまだ「知ってもらってナンボ」として、実装技術と同じぐらい「見せ方」が重要だと考えています。ニュースサイトへのプレスリリース送付を行い、見られることに耐えられる「ビジュアル」を持たせ、必要ならPVを作成し、ニコニコ動画YouTubeに投下するなどの地道な活動を行っています。


「koress project」は、ネットガジェットを作り世界に向けて発信する活動を提唱しています。合言葉は、「ジャパニーズ モダン ネットガジェット」です。


ジャパニーズ モダン ガジェットを合言葉に、世界に蹴りを入れられるインパクトあるガジェットを作ろう

ジャパニーズ モダン ネットガジェットを合言葉に、世界に蹴りを入れられるインパクトあるガジェットを作ろう

2010年、ジャパニーズモダンネットガジェットが世界を震撼させるために、ポイントが3つあるといいます。


  1. 日本製であること
  2. PC、携帯電話ではなく、ネットに接続できるガジェットであること
  3. 現代どころか、未来を走っているガジェットであること




この3点を踏まえて、世界に“蹴り”を入れられるガジェットを作らないと、日本は国際競争力でどんどん遅れをとってしまうだろう…と「koress project」は心配しています。そのため、広く同志を募っています。
Simple Device メーリングリスト において、企業・団体を超えて情報共有するメーリングリストの運営を彼らは行っています。少しでも興味ある方は、ぜひ参加してみてください。
「ジャパニーズ モダン ネットガジェット」を合言葉に、強いインパクトのあるガジェットを、世界に発信してみませんか?



持ち運べて、フツーじゃなくて、デザインが斬新なのがガジェットだ


出来上がった超絶クールなガジェットは、使い道を選ばないスーパー機能てんこ盛りの一品

出来上がった超絶クールなガジェットは、使い道を選ばないスーパー機能てんこ盛りの一品


続いての登壇は、今村博宣氏(ハフトテクノロジー代表取締役)です。ハード屋さんとして30年。ワークステーションの開発、映像・音楽用基盤の回路設計・開発を長くしてこられた超ベテランの方です。himamuraというハンドルネームでご存知の方も多いでしょう。


今回は「オープンハードでこんなガジェット欲しくね~?」と題し、妄想レベルではなく、すぐにでも実現可能で、実際に発売されたら、欲しくて欲しくてたまらないようなガジェットを考えようという講演です。

まず「ガジェットとは何か?」。持ち運べて、機能がフツーじゃなくて、デザインが斬新なのがガジェットだ、と今村氏は言います。その定義から、今までの家電の歴史の中でも、リモコンノートPC携帯電話など、さまざまなガジェットが登場しました。これらの技術資産を蓄積して、自分たちの欲しいガジェットを考えてみましょう。


欲しいデジタルグッズをくっつけて、超絶クールなガジェットを作る。しかもこれは実現可能

欲しいデジタルグッズをくっつけて、超絶クールなガジェットを作る。しかもこれは実現可能


どんな機能が載れば楽しいでしょうか。

  • センサ類(温度、湿度、人感、照度、カメラ、地磁気、加速度、角速度、GPS)
  • 通信分野(100BaseT、Wi-Fi、WiMAX、Bluetooth、3.5G通信モジュール)
  • コントロール系(赤外線リモコン、RF4CE、ZigBee)
  • オーディオ系(D級アンプ、FM/AMラジオ受信機、FM送信機)
  • ビデオ系(地デジ受信機)
  • その他(I/O)(各種コーデック、SDIO、USB、SATA、UART、GPIO、FeliCa R/W、Transfer Jet)


これらをコントロールするプラットフォームは

  • CPU:ARM(ARM11,Cortex-A8/9/+NEON)
  • OS:Linux
  • システム:Android or ChromeOS


を想定したとき、ちょうどいい製品が市販されています。NECエレクトロニクス株式会社の『EMMA Mobile 1』というプロセッサで、高機能・低消費電力、そして基板の小型化ができます。

これを使えば、USB2.0、SDカード・マルチメディアカード(SD IF)、Wi-Fi(SDIO)、Bluetooth(UART)、カメラ(Camera IF)、ワンセグTV(OFDM IF)、LAN(Async Bus IF)、スピーカとマイク(PCM)、アナログTV(NTSC/PAL IF)、WVGA(800×480ドット)モニタ(LCDC)の、各インターフェースと接続できます。


EMMA Mobile 1を使えば結構いいガジェットが作れそうです。ドキュメントも無料のようです。Android向けのSDK(ソフトウェア開発キット)もきれいに揃っています。」つまり、「難しいところの設計は全部終わってる。コネクタつければ終わりじゃね?」と、今村氏は述べました。

「このチップをベースに、9インチLCD、静電容量タッチパネル、フル・ワンセグ地デジ/ラジオチューナー、Wi-Fi、100BaseT、HSPA通信モジュール、Bluetoothなどの通信機器、CMOSカメラセンサ、加速度/地磁気/ジャイロセンサ類、LAN/WLAN、GPS、薄型高性能スピーカを組み合わせたものはどうでしょう? クレイドルにFeliCaとアンプを搭載し、あとは筐体デザインとソフトウエア次第ですね」


あとは筐体のデザインと、搭載するソフトウェア次第で、本当に凄いスーパーガジェットが完成する

あとは筐体のデザインと、搭載するソフトウェア次第で、本当に凄いスーパーガジェットが完成する


あまりのスーパーガジェットぶりにビックリ。決して妄想ではなく、実績のある今村氏のプレゼンに、会場の参加者はみな衝撃を受けていました。
「すげぇ。のハードがあれば何でもできる!」という声が聞こえてきそうです。
これが完成したら、ミニコンポ、デジタルフォトフレーム、ポータブルTV、デジタルサイネージにも変身する、スーパーガジェットになります。


現在は、後ほどライトニングトークで登壇予定の「P板.com」のような、プリント基板のネット通販業者もある時代です。自分でハードウェアの設計ができたら、「あとはソフト屋さんよろしく!」とプログラマーに任せ、Androidを実装してもらえば、本当に筐体のデザインとソフトウェアだけで、欲しくてたまらない最強ガジェット造りができてしまいます。

今村氏は「今は何でも簡単に手に入る時代だし、皆さん欲しいものを作ってみようよ。 大手メーカーが作らないようなソーシャル家電だって作れるよ」と呼びかけ、大きな拍手を受けていました。


休憩をはさみ、ここからは「ライトニングトーク」になります。ここまでの登壇は30分~50分と長めの時間が取られていましたが、ここからは1人たったの5分しかありません。時間が来たら「パフパフ!ジャンジャン!!」と、クラクション&ドラ音が鳴り響いて、とても騒がしいです。



ガジェット製作で“足らなかったもの”を作りました


Kwappa氏は、クリエイターや技術者を応援する「横断的情報源」となるポータルサイトを開設

kwappa氏は、クリエイターや技術者を応援する「横断的情報源」となるポータルサイトを開設

最初の登壇者は、「kwappa」というハンドルネームの塩谷啓氏(プログラマー)。「phyzz.bz」(ふぃずばず)というポータルサイトの紹介がありました。


塩谷氏は、東京Basic Technology勉強会(通称:とべとべ)などで活躍されるプログラマーですが、その仲間たちは「ハードオフ飲み会」と「組み込みな新年会」として、1月30日に別々の勉強会を予定していることに気がつきました。
両方見たいのに片方しか見られない機会損失は大きいです。


なぜか飲み会やイベントの日程というのは重なるものです。重なったら早めに調整しましょう

なぜか飲み会やイベントの日程というのは重なるものです。重なったら早めに調整しましょう

「ちょっと待て、君たち! 仲が悪いのか? 別開催は勿体ないでしょう」と声をかけたところ、連絡もうまくいき、秋葉原に60余名集まって共同開催をすることができました。
しかしまたしても、2月6日は「Gadget1」と、encafe「電子工作カフェ」がバッティング。今回も中の人同士が話をして共同開催になり、よかったねという話なのですが…、


何が問題かというと「横断的情報源がない」と、塩谷氏は考えたのです。
そこでフィジカルコンピューティングのポータルサイトを目指した、phyzz.bz[フィズバズ]というサイトを立ち上げました。

「目標は、クリエイターとか、ここに集まっている皆さんの横断的情報源になること。あとはイベントの告知・日程調整。初心者のためのサイトにもなりたい。この3点で活動します」と塩谷氏。ガジェット作りだけではなく、記事を書いたり、デザインができる人も募集しています。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。



「楽天といえば、“買い物かご”ですよね」


cigercook氏は、今すぐにでも使える「買い物かご」の役割のガジェットを作成。これは便利かも

岩淵氏は、今すぐにでも使える「買い物かご」の役割のガジェットを作成。これは便利かも

続いては岩淵志学氏楽天技術研究所)。UI系の仕事をしていますが、最近はデバイスに関する研究もされています。そこで今回は「楽天お買い物デバイス」と題し、便利なショッピングガジェットを作ったという話です。


楽天Eコマースといえば、“買い物かご”ですよね」から始まる岩淵氏のプレゼンは、資料がスクリーンでビュンビュン飛び回るカッコ良さ。


かなりのミニサイズで、携帯に便利そう。逆に紛失したり、悪用されたときの対策が求められそう

かなりのミニサイズで、携帯に便利そう。逆に紛失したり、悪用されたときの対策が求められそう


「私は『脳』の仕組みを考えるのが趣味なので、脳と直結している買い物かごはカッコいいなあと思いました。おいしいものから×××なものまで、考えるだけでお買い物できるわけです。今のところ脳に直結できるデバイスを作るのはムリなので、ケータイのストラップに繋げ手動で使う、POSリーダー状の小型デバイスを作成しました」


「例えば洗濯中に洗剤の「ア○ック」がなくなったら、背面のJANコードをピッとスキャンする。もうそれだけで楽天の買い物かごに問答無用で入ってしまうわけです。お買い物メモを取る必要はありません。忘れることもないし、次回の洗濯までには「ア○ック」は宅配されていて、ものによっては最安値で買えたり、楽天のスーパーポイントも溜まってウハウハという仕組みです」

練られた構成、達者なプレゼン、見事な愛社精神に、観客は驚いていました。

「これは完全自作のデバイスです。作業は毎日1時間行い、完成まで1か月かかりました。ROMも指も焼き、JANコード解析アルゴリズムまで自作です。ちなみに特許出願中」とのこと。

TVの通販番組を見ているような手際のよさが光るプレゼンは、最後にひとこと付け加える感じで、締めに入ります。
「世界的なネット通販会社にネットデバイスを作ってもらって、日本でも使わせてもらうのではなく、『自分たちでも作ろうぜ』と言いたい。楽天もそのお手伝いができたらいいなと考えています」と岩淵氏は述べ、あっという間に5分間が終わりました。

司会の法林氏も「素敵なプレゼンテーションでしたね」と高評価でした。



Androidを架け橋にして、世界にどんどん渡って出て行け


中篇は以上の発表で、ひと区切りとさせていただきたいと思います。

「後篇」は残りの「ライトニングトーク」と、「gadget1」終了後に行われた懇親会の模様をお届け。お笑いガジェットあり、感心するお話あり、盛りだくさんでお送りします。


最後に「ジャパニーズ モダン ネットガジェット」の「koress project」氏に、ネットガジェットとAndroidについて話を伺ってきました。


–世界に出られるガジェットを作るには、どうしたらよいでしょう。
mixiニュースなどのヘッドラインで、自分のガジェットがどんなふうに紹介されたら面白いかを考えたらよいと思います。自分はこれができるではなく、これができたら面白く見てもらえるだろうな、という流れで考えてください。


–「Nexus One」についてどう思いますか?
googleという会社の凄さを改めて感じます。スマートフォンの生産を、ベテランメーカーと同じペースで進められる人的資源などの調達力の確かさにビックリです。数年後「Nexus いくつ?」になっているかわかりませんが、後継機を数台出し、技術情報が蓄積された頃には、どのような凄い端末を出しているかわかりません。


–Androidアプリを作った場合、日本から世界に踏み出すにはどうすればよいでしょうか
日本でAndroidが普及し始めたと言っても、世界的に見ると、まだスタートラインに立ててさえいないと思います。“日本語”というハードルは思ったより高く、出てゆくにはどうしても外国語にあわせる必要があります。そこで文化のローカライズ(地域化)が必要になるかと。


–それぞれの国ごとに合わせていくのなら、テキストの修正が大変な作業になります
基本的には現地の商習慣に合わせるのが一番ですが、日本にいる人が外国の商習慣なんてわかりませんから、まずはその国の文化に関心を持ち、面白そうなことを取り入れてみることだと思います。例えば逆に外国の人が日本に興味を持った場合、今ならだいたいアニメとかのコンテンツから入ってくるようなことですね。


–世界を震撼させるコンテンツとは何でしょう
絵だけで表現するもの」かもしれません。


–これから伸びるガジェットは
PC、ケータイ以外のデバイスです。そこにぜひAndroidを載せてコントロールさせたいと思います。フレキシブルに設計を変える必要がありますが、「ジャパニーズ モダン ネットガジェット」の精神で頑張っていただきたい。


–これからAndroidに期待することは
ネットガジェットとしてだけではなく、PCを含めたデジタルグッズ全般に、Androidの先進性が担う部分は大きいです。これからも人を引き付けるプラットフォームであり続けて欲しいと思います。


–ありがとうございました。


(続く)


“Gadget1”で見つけた、Android向けお遊びテクノロジー:前篇