「MWC 2010」現地レポート~Waveで存在感増すサムスン電子~

2010年02月17日 12:56 by 石川温
SUPER AMOLEDディスプレイを搭載し、発色が美しいのも特長

かつてノキアがあった場所にブースを設置。王者にまた一歩近づいたかも?

2月14 (日)~18日(木)までスペイン・バルセロナで開催されている世界最大の携帯電話関連イベント「Mobile World Congress 2010」。ノキア、LGエレクトロニクスが展示ブースの出展を見送る中(ノキアは別会場でプライベートイベントを開催、LGは別途新製品発表会を開催)、存在感を増しているのが世界第2位のサムスン電子だ。


昨年に比べて3倍近い面積を誇るサムスン電子のブース。半分以上は商談スペースにもなっているが、昨年までノキアが出展している場所を牛耳っているだけにインパクトは大きい。


SUPER AMOLEDディスプレイを搭載し、発色が美しいのも特長

「Samsung Wave」 SUPER AMOLEDディスプレイを搭載し、発色が美しいのも特長

今年、サムスン電子がイチオシにしているのが独自オープンOSである「bada」を搭載した「Samsung Wave」だ。badaはサムスン電子が新たに投入したしたオープンOSで、開発用ツールによりアプリなどの開発ができるようになっている。ユーザーは「Samsung App」として、対応アプリのダウンロードができ、課金プラットフォームにより、有料アプリの購入も可能となる。


「Samsung Wave」では同社のユーザーインターフェースである「TouchWiz」を進化させた「Touch Wiz UI 3.0」を搭載。まるでAndroid端末のようにメイン画面などを自由にカスタマイズできるようになったのが特長だ。


Android端末もしっかりと投入。バージョンは2.1と最新版となる

「GALAXY SPICA」 Android端末もしっかりと投入。バージョンは2.1と最新版となる

また、端末を実際に触っていて興味深かったのが「Social Hub」だ。アドレス帳にGmailなどのメールサービスに加え、Yahoo!などのインスタントメッセージ、日本でも人気のTwitterやアメリカでユーザーの多いFacebookなどの登録をすることで、それらをまとめて管理。簡単に返信が送れるというものだ。
ソニー・エリクソンやモトローラも同様のコンセプトを展開しているが、まさにサムスン電子もきっちりと追随しているという感じだった。説明員によれば、「Social Hubは現在はbadaのみが対応。しかし、近いうちにAndroidでも使えるようになる。またLiMoでも対応を予定するが、WindowsMobileは未定」とのことだった。


日本メーカー以外では数少ないLiMO対応スマートフォン

「Vodafone 360」 日本メーカー以外では数少ないLiMO対応スマートフォン

サムスン電子はスマートフォンで全方位外交を展開する。ブース内でも今回の「Samsung Wave」に加えて、Android「GALAXY SPICA」、LiMo「Vodafone 360」、WindowsMobile「OMNIA II」を展示。どのプラットフォームでも製品を投入するなど、群雄割拠のスマートフォンプラットフォーム戦争に充分対応して生き残っている行ける姿勢を見せた。


3.7インチの大型ディスプレイを搭載したWindows Mobile端末。DVD品質の動画録画が可能

「OMNIA II」 3.7インチの大型ディスプレイを搭載したWindows Mobile端末。DVD品質の動画録画が可能

「Samsung Wave」はまだ開発中と言うこともあって、動作は一部、安定していないこともあった。実際に触ってみるとTouchWizを踏襲していることもあって、目新しい驚きはない。カスタマイズなどの動きはAndroidに近いなど、「良いところ取りしているのがうまい」という感じがした。


コンパクトでいつでもメッセージが送れる「Samsung chat」

「Samsung CHAT」 コンパクトでいつでもメッセージが送れる

また、海外でのチャット人気を反映して小さなQWERTYキーボード機「Samsung CHAT」という製品もあった。FacebookやmyspaceなどのSNSアプリがネイティブとして入っており、G-TalkやAIMなどのインスタントメッセンジャーも扱えるようになっている。


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