日本Androidの会:主催者レポート~アンドロンジョナイト!を振り返って~後篇

2010年03月01日 16:19 by 矢野 りん
日本アンドロイドの会 女子部

日本アンドロイドの会 女子部

2010年2月15日(月)、日本アンドロイドの会定例会の枠を頂戴する形で、「アンドロンジョナイト!」が開催されました。主催は、「日本アンドロイドの会女子部(以下女子部)」。私女子部部長の矢野りんが、その様子をお伝えするレポートの後篇です。


前篇では、セッション1のあんざいゆき氏によるnote padアプリのUIデザイン改良講座、セッション2のAndroidアプリに対するディスカッションをお届けしてきました。後篇は、引き続き後半2つのセッションの様子をお届けします。


3番目のセッションは、愛知の都築博己氏による、優れたアイコンとは?というテーマでのレビューコーナーです。都築氏は動画での参加でしたが、当日上映する動画プレゼンを作るにあたり、一ヶ月ほど前から日本アンドロイドの会会員を対象にアイコンに関するアンケートを実施し、集計を取っていました。アンケートの結果から上位に登ったアイコンデザインを男女別に一覧して、そのデザインの傾向を分析。女性の嗜好に合ったアイコンはまだまだ少ないという点に言及していました。


都築博己氏のプレゼン資料より。アンケート結果は男性と女性の感性の違いを把握するために良い材料になるのではないでしょうか

都築博己氏のプレゼン資料より。アンケート結果は男性と女性の感性の違いを把握するために良い材料になるのではないでしょうか


男性の場合、見た目で機能を語るようなデザインが好まれる傾向にあるとのことでしたが、女性はかわいらしさ、面白さ、といった感性に訴えるビジュアルの質を求める傾向が多いという結論がでました。また都築氏はアイコンが端末のホーム画面を飾る大切な装飾要素であることにも触れ、今後凝ったアイコンデザインがもっと登場することを望みました。


都築博己氏のプレゼン資料詳細はこちら


締めくくりのセッションはWomen’s Smartphone Network代表で、女子部に参加しているTunakko氏による端末のライブレビューです。今話題のGoogleケータイNexus Oneと、この春にも発売を予定しているソニーエリクソンのXperia女性の視点で比較するという大胆な企画でした。


日本アンドロイドの会はNexus Oneの所有者が少なくありません。国内の所有者のほとんどが会に所属しているのではと感じるほどです。そんなネクワン大好きな会員のたちの前で披露した、Tunakko氏の今回の結論は..Xperiaに軍配です。


というのも、やはりちょっと男っぽくもありながら、洗練されたインテリアのような風合いを持つソニーのスタイルのデザインが女心に刺さるのが1つ。また、Timescapeなど独自のUIで使う楽しさ、わくわく感が盛り込まれている点が1つ。プロダクトデザインの深みを知り尽くす、ソニーの熟練した技の勝利です。この意見をきっかけに、「Android 1.6なんでイヤ!」という会員のみなさんには少し違った角度からXperiaを見てもらえたらと思います。


Tunakko氏によるオリジナルNexus Oneケースを披露する筆者矢野

Tunakko氏によるオリジナルNexus Oneケースを披露する筆者矢野

そしてセッションはガジェットのフルカスタマイズ講座のコーナーに移ります。Tunakko氏は知る人ぞ知るデコケータイ作りの鬼。そんな鬼が今回Nexus Oneのオリジナルケース作成に挑みます。


Androidケータイは女性向けのアクセサリがなく、HT-03Aも女性が好む外観とは言えません。そこをどうにか克服しようと矢野とTunakko氏がひねり出した企画です。


Tunakko氏が作成したアクセサリは、手帳タイプのケースです。リアルメモパッドも付いています。中にはモバイルプラザ秋葉原で購入したNexus One用のプロテクトジャケットをマジックテープで留め、ここにNexus Oneをはめます。ピンクのラメ布がとてもおしゃれです。会議中Twitterをしていても、まず気付かれないでしょう。


さらにNexus One本体には、女子部オリジナルのLiveWallpaperを搭載させました。このLiveWallpaperは、矢野がデザインを起こし、Simejiの開発者で「Androidデベロッパー倶楽部(通称「デ部」)」の部長、adamrocker氏が開発を担当しました。スライドさせると、まるでティンカーベルの粉のようなスパークがキラキラ飛び出す。というファンタジックなデザインです。


女子部LiveWallpaperを制作している様子

女子部LiveWallpaperを制作している様子


画像は制作の様子。Adobe Photoshop CS4でキラキラのパーツを作り、ロゴをゴージャスに仕上げているところです。ロゴと背景、パーツを分割して使います。


キラキラのアニメーションを作成している様子。

キラキラのアニメーションを作成している様子


分割したパーツはAdobe Flash Professional CS4に読み込んで、キラキラのアニメーションを作成。フレームアニメーションに仕上げたあとアルファチャンネル付きのPNGに書き出します。


余談ですがFlashはルートのタイムラインしか連番PNGに書き出すことが出来ません。今回シンボルムービーを使ってしまったおかげでQuickTimeMovieにいったん書き出し、さらにAdobe AfterEffects CS4でムービーを連番にするという無駄な手間をかけています。


開発中のチョコレート版Simeji。キートップの背景をPhotoshopで作成して9 patchフォーマットに変換しました

開発中のチョコレート版Simeji。キートップの背景をPhotoshopで作成して9 patchフォーマットに変換しました

さらに、15日(月)はバレンタインの翌日だから。という理由で、キートップのデザインを通常の状態から板チョコのデザインに変えました。こちらはadamrocker氏の作品である日本語入力ソフトSimejiを改変していただき、キーの画像を差し替えてもらいました。フリックのガイドも普段は青ですが、今回は板チョコに合わせてキツネ色に変えています。


こんな無茶な注文に喜んで応えてくれるadamrocker氏は、「MTV Pimp My Ride(車をカスタマイズする番組)」に出てくる「West Coast Customs(カスタムカー職人軍団)」のようです。


フエルトで制作したNexus One用ポーチ

フエルトで制作したNexus One用ポーチ

最後に矢野が作成に挑戦したNexus One用ポーチ(Nexus Oneのワンに引っ掛けて犬の顔を模したデザインにしたのですが、Tunakko氏には黒いパンツをはいたネズミだと誤認されました)などをかけて会場のみなさんとじゃんけん大会。全セッションはつつがなく終了しました。


道具としての性能を求められるスマートフォン、さらにスマートフォン向けアプリケーションですが、Androidほど遊びの要素を盛り込む余地の大きいプラットフォームはないと思います。


そんなAndroidの「いいとこ」を見つけられるのはおそらく私たち女性です。女性同士がIT技術を楽しみながら使うことで、もっと人に優しくて、本当の意味で生活の助けになるアプリやサービスが生まれやすくなるはず。イベントを通してわたしたちの活動が自然と輪になり、男だらけのIT社会に多様性と楽しさが生まれたら、と、希望を新たにした夜でした。



「日本Androidの会」:主催者レポート~アンドロンジョナイト!を振り返って~前篇


女子部の活動や、メンバーの日常を紹介