アンドロイドアプリができるまで:003 目覚ましアプリ「Shwakeup」の企画

2010年03月08日 16:08 by タオソフトウェアため吉
dekirumade3

アンドロイドアプリができるまで:003

アンドロイドファンの皆様、こんにちは。タオソフトウェアのため吉です。この連載では、Androidのアプリケーションが一体どうやってつくられているのか、その工程をお伝えしていこうと思っています。


さて、前回は開発環境構築の仕上げからHello Worldを実行するところまでを説明しました 。当たり前ですが、開発環境があってもアプリケーションが自動的に出来上がる訳ではありません。「XXなアプリケーションを作ろう!」という思いつきから「どうやればできるんだろう?」という調査実験を経て、「じゃ、こんな感じで作ってみようか」へつながり、面白そうであれば製品化になります。


今回からは、私たちタオソフトウェアの新規アプリ開発プロジェクトの事例を通して、そんな実際の開発工程をご覧いただこうと思います。今回は、andronaviにて本日よりダウンロード開始となった無料アプリ「Shwakeup」を取り上げます。


それは1月の終わり頃...


とある1月の寒い日、ビッグローブさんより「アンドロナビからダウンロードできるアプリを開発しませんか?」というご連絡をいただきました。



タオソフトウェアの開発現場を少しだけ公開

タオソフトウェアの開発現場を少しだけ公開

開発のポイントは


  1. 日常的に使用されることを想定したAndroidアプリ。
  2. Androidアプリは、andronaviから2月より3月末まで順次無料ダウンロードにより配布。
  3. 企画提案から開発納品までを一括でおまかせ。

というもの。


私たちにとっては、

  • 無料ダウンロード → 多くの方に使ってもらえる → タオソフトウェアを知ってもらえる → うれしい。
  • おまかせ → やりたい放題 → 試してみたいこともあるし → うれしい。

ということで喜んで引き受けさせていただくことにしました。


どんな目覚ましにするか、コンセプトを検討

どんな目覚ましにするか、コンセプトを検討

何を作ろうか?

さて、「日常的に使用されることを想定したAndroidアプリ」ということで、考えること数分。あっさり「目覚まし時計を作ろう!」ということになりました。「日常的」=「目覚まし」というつながり。タオソフトウェアの開発者がいかに「お寝坊さん」なのかがわかりますね(笑)。おまかせの開発なので、自分で使いたくなるアプリケーションであることも重要なポイントになる訳です。


コンセプトとしては、


1.切りにくい目覚まし時計

  • 2度寝を防ぐために、目覚まし時計を切るにはランチャーから目覚まし時計の停止を押さないと切る事ができない。
  • 目覚ましが鳴った時に出るダイアログには、スヌーズ機能のみを配置する(後でまた鳴る)。

ここにも普通の目覚まし時計では太刀打ちできない「お寝坊さん」の姿が垣間見えます(笑)。


2.シンプルで使いやすい

ここはアプリケーション開発時にいつも注意していることですが、目覚まし時計なので

  • 明日の目覚まし時間をセットするのみ
  • ON/OFFはわかりやすく
  • サイレントモード時でも必ず目覚まし音が鳴る


などの方針を決めました。

こんな感じでまとめ、企画書を作成しました。参考までに企画プレゼン資料(初版)の抜粋を載せてみます。


010-1st-PPT

切りにくい目覚まし時計 初案


レビュー

企画書をお渡しして、ビッグローブさんからいくつか意見をいただきました。

  • 機能については、他の目覚まし時計とここが違うという売りになる面白い機能を希望。


例えば、「なかなか鳴り止まない目覚まし」をコンセプトにすると、

  • 指定回数激しくシェイクで解除
  • 左に3回、右に5回、左に4回 回すと解除
  • パズルを解くと解除
  • 合言葉をしゃべると解除
  • 解除方法を間違えると、かえって不快になる。

など。


おおおおお。面白い!いつも思うのですが、何もないところから作ったアイディアより、それを土台として生まれたアイディアの方が素晴らしいです。色々な人に見てもらうのは本当に良いことだと思います。早速、実現可能かどうか検討し、


指定回数シェイクすると目覚ましが切れる


という機能を搭載させていただくことにしました。初版のプレゼン資料の該当部分はこんな感じに変更されました。


020-2nd-PPT

切りにくい目覚まし時計 最終案


こんなやりとりを繰り返しながら、企画を詰めて行きました。


Shwakeup 機能概要

シェイクによる目覚まし停止を実装するとなると、シェイク関連の設定も必要になります。そんな訳で機能一覧も初版から比べると大きく変更になっています。


検討された機能一覧
初版 最終版 決定した機能の概要
アラーム時間設定機能 アラーム時間設定機能 何時にアラームを鳴らすのか設定する機能
アラームON/OFF機能 アラームON/OFF機能 アラームのON/OFFを設定する機能
アラーム音設定機能 アラーム音設定機能 アラーム音を選択する機能
レジューム禁止機能 レジューム禁止機能 アラーム中はレジューム機能が動作しないようにする機能
スヌーズボタン/スヌーズ機能 シェイクによる停止機能 シェイクによってアラームを止める機能
スヌーズ間隔設定画面 シェイク回数設定機能 何回シェイクすればアラームを止められるか設定する機能
シェイクレベル設定機能 どのくらいの強さでシェイクすると1回としてカウントされるのか設定する機能


「俺がつくりました」

「俺がつくりました」

これでほぼ、機能確定です。黄色の部分が初版からの変更点です。この機能達をどのようなユーザインターフェース(画面レイアウト)で実現して行くか。次回は各機能について説明しつつ、実装して行く過程についてお伝えしたいと思います。お楽しみに!


「Shwakeup」無料ダウンロードページ


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