Android端末なう:005「Liquid」 高速・快適な海外Android端末

2010年03月24日 16:03 by Highmount
Acer 「Liquid」

Acer 「Liquid」

今年は数多くのAndroid端末が発売される予定ですが、2010年3月の時点で、日本ではHT-03Aのみ、タブレットを入れてもSmartQ5とCamange WebStationしか販売されていない状況が続いています。しかし海外では既に複数のAndroidを使用したスマートフォンやタブレットが販売されていて、今回紹介するAcer(エイサー)の「Liquid」もそのひとつです。


日本ではネットブックをはじめPC関連商品のメーカーとして知名度が高いAcerですが、海外では2008年に台湾のスマートフォンメーカーE-TENを買収し、Windows MobileやAndroidを採用したスマートフォンの販売も行っています。今年の後半からは日本のスマートフォン市場にも参入を検討しているそうです。Liquidは同社初のAndroidスマートフォンで、2009年10月に発表されました。


開封


本体の箱

本体の箱


最近は外箱のサイズが極力小さくデザインされるのがトレンドのようですが(エコのため?)、Liquidの外箱も本体サイズに対して比較的小さめです。


フタを取ると本体登場。

フタを取ると本体登場。


小さいながら、デザインがなかなか凝っていて、センスの良さを感じます。付属品はACアダプタ、バッテリー、USBケーブル、microSDカード(2GB)、布製ケースのほか、液晶の保護シートが一枚ついています。フルタッチの端末には必須アイテムといっていいので、非常にありがたいですね。


付属品は箱を横に回すようにして開けると出てくる。

付属品は箱を横に回すようにして開けると出てくる。


サイズはHT-03Aと比べると一回りほど大きい印象。iPhone 3Gと縦横のサイズはあまり変わりませんが、デザインのせいか持ってみた感じはもう少し大きく感じます。画面は3.5インチのワイドVGA(800×480ドット)となっており、こちらもHT-03Aと見比べると一回り大きな印象。


HT-03Aとのサイズ比較

HT-03Aとのサイズ比較


本体の色はホワイト、レッド、ブラックの3種類あるようです。今回はホワイトを購入しましたが、レッドもなかなかよさそうです。


右側面に電源ボタン、左側面には音量ボタンとカメラボタンがあります。カメラはオートフォーカスつき5メガピクセル。もちろん動画の撮影もできます。上面の右側には3.5mmイヤホンジャックがありますが、この面には各種インジケーターがついています。


イヤホンジャックのすぐそばに電池残量警告灯があり、バッテリー残量が少なくなると点滅して知らせてくれます。充電が完了すると点灯します。その隣にはメール着信通知、メールを受信すると点滅して知らせてくれます。一番左側には着信通知。着信時と不在着信があったときは点滅します。それぞれアイコンになっているため、何を表しているのかわかりやすいのがいいですね。


下面にはminiUSB端子があり、USBケーブルやACアダプタはここに繋ぎます。


着信通知灯。不在着信があると点滅する。

着信通知灯。不在着信があると点滅する。


背面は割とスッキリしています。バッテリーカバーはバリバリと剥がすように取り外すタイプ。最近このタイプが増えてきましたが、いつか壊してしまうんじゃないかとちょっと不安になります。


Liquidの裏側

Liquidの裏側


起動する


電源を入れると、エイサーのロゴの後、ドロイド君が登場してAndroidが起動します。Androidのロゴが出て、少し待つのだろうなと思っていたら、わずか数秒で画面が切り替わりました。


LiquidはGoogleの「Nexus One」やソニー・エリクソンの「Xperia」と同じプロセッサである「Snapdragon QSD8250」を採用していて、動作周波数は前者が1GHzであるのに対して、Liquidでは768MHzにダウンクロックされています。ダウンクロックされているとはいえ、Android端末としては最速クラスです。


ドロイド君が登場する起動画面

ドロイド君が登場する起動画面


プリインストールされているのは、天気表示ウィジェットの「Acer Weather」、メディアファイルを表示するウィジェット「Media player」、標準ブラウザのブックマークを表示するウィジェット「Web player」と、各種設定を行える「Acer Settings」などいくつかあります。


筆者の環境ではなぜかAcer Weatherがまともに動作してくれず、じっくり触ることが出来ていません。ソフトウェアの仕様については供給先によっても若干違うようで、今回手に入れたLiquidは香港CSL向けのファームウェアが導入されており、ホーム画面が5面、CSL独自のアプリケーションが導入されるなどの特徴がありました。同じハードウェアでもホーム画面が3面しかないものもあるようです。


「Media player」と「Web player」はLiquidの特徴のひとつ

「Media player」と「Web player」はLiquidの特徴のひとつ


Media playerWeb playerは画面のほとんどを占有してしまうウィジェットです。Media playerは静止画像、音楽ファイル、動画ファイルを縦方向にスクロールして一覧することが出来ます。音楽ファイルはジャケット画像を登録しているとウィジェット上に表示することが可能です。ちなみに、連動しているメディアプレイヤーアプリはロールテック株式会社が開発した「nemoPlayer」です。


Web playerは標準ブラウザでブックマークしたサイトを縦方向にスクロールして一覧することができます。キャッシュデータからサイトのサムネイル画像を作成して表示してくれるので、なかなか使い勝手がいいのですが、標準ブラウザ以外を普段使っている場合はブックマークを別に記録しないといけないのがちょっと面倒かも知れません。筆者はよくアクセスするサイトを標準ブラウザのブックマークに入れて使っています。


「Acer Settings」

「Acer Settings」


Acer SettingsはWi-Fi、Bluetooth、GPSのオン/オフ、画面関連の設定のほか、ネットワーク設定を行うことが出来ます。ネットワーク設定ではパケット通信を無効にすることが出来るため、APNdroidを使わなくてもパケット料金を節約することができます。設定メニューに入らず無線関連の設定を行えるのはとても便利です。


とにかく速い!

Liquidはとにかく速いです。ホーム画面のスクロール、各種アプリケーションの動作はHT-03Aと比較するのが申し訳なくなるくらい、動作がサクサクです。Twitterではタイムライン取得が非常に速くてスムーズ、動画再生ではHD品質の動画がストレスなく再生できてしまうほどで、ワイドVGAという解像度も手伝って動画を見るのが非常に快適です。


768MHzでこれなら、Nexus Oneなどの1GHz級はどれだけ速いのでしょうか。ちなみにこれだけ高速なら、さぞお高いのでしょ?思われるでしょうが、現在400ドルを切っており、3万5千円程度で購入することが出来ます。


まとめ

昨年発表されたモデルですが、今でもAndroidスマートフォンとしてはトップクラスの性能を誇っています。今後はこのクラスのモデルが多数登場してくるのかと思うと……オラ、ワクワクしてきたぞ!(笑)


先日スペインのバルセロナで行われた「Mobile World Congress 2010」で、Acerは複数のAndroidスマートフォンを発表しました。その中で、LiquidにAndroid 2.1を搭載しマルチタッチにも対応させた新バージョン「Liquid e」を発表しましたが、仕様を見る限りハードウェア仕様には特に大きな変更が加えられるわけではないようです。


これは裏を返せばハードウェアを変更しなくても、問題なく最新バージョンの実装に耐えられるという、Liquidのハードウェア仕様の優秀さを証明しているとも言えるのではないでしょうか。