Xperiaに勝負をかけるNTTドコモの本気度

2010年03月29日 09:26 by 石川温
ドコモはXperia発売に向けて本気のプロモーションをかけていく様子だ

ドコモはXperia発売に向けて本気のプロモーションをかけていく様子だ

いよいよ4月1日(木)にNTTドコモから、ソニー・エリクソン「Xperia」が発売となる。今回、NTTドコモとしては異例づくしの体制で販売に臨む構えだ。


まず、驚きだったのが、今回は大々的に予約を受け付けたという点だ。これまでもエヴァンゲリオンケータイなど限定商品では予約をとったケースはあるのだが、一般的なラインナップ商品でわざわざNTTドコモが予約開始日をアナウンスしてまで受け付けたケースは皆無とも言える。


すでに家電量販店などでは予約開始日よりも前に受け付けていたようだが、ドコモからのアナウンスを知ってか、18日(木)には家電量販店にひっきりなしにXperiaを予約する客が訪れていた。実際、当日に自分も予約したのだが、発売日の混乱を避けようと「引き取りに来るのは何時ごろになるか」と言ったアンケートを聞かれたりもした。これまたドコモ製品ではあまり考えられなかった対策だ。どうやら、予約はかなり好調で、これから予約をしても発売日当日に受け取れない家電量販店やドコモショップがでてきている模様だ。


Xperiaカウントダウンイベント

Xperiaカウントダウンイベント


昨年、ドコモ初のAndroidケータイ「HT-03A」が発売される時には、実に静かにひっそりと売られ始めたのを記憶している。しかし、今回はドコモとしてもかなり本気のプロモーションをかけようと躍起になっている。その典型例が25日(木)に東京・お台場のメディアージュで開催されたカウントダウンイベントだ。会場には発売日までの時間を知らせる巨大な「X」のかたちをした砂時計が登場。発売のタイミングまで砂が落ちつづけていく予定だ。さらに、メディア向けのイベントではアントニオ猪木、アントキの猪木、小森純が登壇。「3、2、1、ダァー」とカウントダウンを盛り上げた。


カウントダウンでアントニオ猪木が登場するのはわかるが、なぜスマートフォンと関係のなさそうな小森純という人選なのか。どうやらドコモとしては、これまでスマートフォンには全く興味のない若い女性にも振り向いてもらいたいという狙いもあって、小森純が起用されたようだ。実際、彼女はイベント中にしきりに「かわいい」を連発。機能やスペックではなく、第一印象だけでXperiaを絶賛していた。発売後、Xperiaの背面をデコる若い女性ユーザーがでてくれば、まさにドコモの狙い通りになることだろう。


若い女性もターゲットとしていることが伺えるイベントの人選

若い女性もターゲットとしていることが伺えるイベントの人選


もうひとつ、ドコモの本気度合いが伺えるのが、Xperia専門のショールームを作るという話だ。NTTドコモ関西が大阪梅田に 「infinity gate(インフィニティ ゲート)」というショールームを4月1日(木)に設置するという。その場では、端末だけでなくアプリケーションのタッチトライなどが行える予定だ。


ドコモの社長である山田氏が「今年は5機種ほどスマートフォンの投入を予定している」と語るなど、ドコモではスマートフォンをシリーズ化させていく計画だ。今回のXperiaの投入を契機にプロモーションやショールームなど、ドコモのスマートフォンに対する取り組みは相当気合いの入ったものを感じる。


ただ、市場で先行するアップル・iPhoneは、ソフトバンクモバイルの「0円」という本体価格設定と、4410円というパケット料金プランが普及の起爆剤になっていることは間違いない。発売時のプロモーションではかなり努力のあとが見られるドコモではあるが、果して価格戦略まで踏み込んでiPhoneと対抗できるのか。ぜひともこのあたりでもドコモ本気を見てみたいものだ。