ソフトバンクモバイルが発表した「HTC Desire」、OS2.1搭載でXperiaに対抗

2010年03月29日 17:58 by 石川温
ソフトバンクモバイルより発売が発表された「HTC Desire(X06HT)」

ソフトバンクモバイルより発売が発表された「HTC Desire(X06HT)」

ソフトバンクモバイルは、3月28日(日)に開催したソフトバンク創業30周年イベント「ソフトバンクオープンDAY」にて、HTC製のAndroid「HTC Desire(X06HT)」を4月下旬に発売することを明らかにした。


HTC Desireは、今年2月にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級の携帯電話関連イベント「Mobile World Congress 2010」で展示されていた新製品。HTCでは「2010の第1四半期に発売する」とアナウンスしていたが、ほぼ同じタイミングに日本市場に投入されることとなった。


スペックは3.7インチのワイドVGA(480×800ピクセル)、有機ELのタッチスクリーンを採用。OSのバージョンは最新版となる「Android2.1」を搭載する。これによりマルチタッチや「Live壁紙」、Flash Lite 4.0、HTML5などに対応する。チップはクアルコム社「Snapdragon 1GHz」となる。


Nexus Oneとの比較。トラックボール部分が異なっている以外はスペックはほぼ同じ

Nexus Oneとの比較。トラックボール部分が異なっている以外はスペックはほぼ同じ


スペック的にはグーグルが1月上旬に発売した「Nexus One」にかなり近い。大きな違いとあげられるのがポインターの部分。Nexus Oneがトラックボールを採用しているのに対し、HTC Desireでは光学式のポインターを使っている。


ソフトバンクモバイルは、昨年の秋冬商戦発表会で孫正義社長が「来春にもAndroidを発売する」とコメントしていたが、今回のイベントでようやく正体が明かされることとなった。


イベントでは、4月1日(木)にNTTドコモから発売される「Xperia」とのスペックを大々的に比較して、HTC Desireの優位性をアピール。孫正義社長は「この手の端末が好きな人なら、いかにスペックが重要か理解してもらえると思う」として、Xperiaのバージョンが1.6なのに対し、HTC Desireが最先端の2.1であることを改めて強調した。


Xperiaとのスペック比較を投影して、優位性をアピール

Xperiaとのスペック比較を投影して、優位性をアピール


HTC Desireでは、Nexus Oneと異なり、HTC独自のユーザーインターフェースである「HTC Sense」が搭載されている。電話帳から人を選び、そこから電話やメール、SNSなどの発信手段を選択できるようになっている。また、「Friend Stream」として、Twitterなどのソーシャルサービスでの友人の発言をまとめて閲覧できるようにも工夫されている。またホーム画面から簡単に複数のページを表示できるなど、素早い操作を可能としているのも特長だ。


約2000名が集まったイベントでHTC Desireを発表する孫社長

約2000名が集まったイベントでHTC Desireを発表する孫社長

発売は4月下旬からとなっており、ソフトバンクモバイルでは4月上旬から予約受付を開始する予定だ。今回は、日本でいち早く発売を実現させるため、ソフトバンクの独自仕様となる「S!メール」には非対応となっているなど、ほとんど日本の仕様は盛り込まれていない。しかし、このあたりはアプリの開発が進んでいるようで、発売後に対応アプリがリリースされる計画だ。


販売価格に関しては、実質的な本体負担金額は2万円程度を想定しているという。パケット料金は従来のXシリーズと同様に上限が5985円となる。iPhoneの上限が4410円ということもあり、ユーザーとしては気になる価格差だ。しかし、ソフトバンクとしては、今後、何らかの販売施策を展開する可能性があることも示唆していた。


ソフトバンクモバイルとして、やはり主力はiPhoneということになりそうだが、今回、Androidを発売するにいたっては「グーグルを好きな人もいる」として、選択肢のひとつとして採用を決めたという。ただし、ソフトバンクモバイルは同社がチャイナモバイルやボーダフォン、ベライゾンと進めている「JIL」との兼ね合いもあり、今後はハイエンド機種でAndroidを積極的に採用する可能性もありそうだ