日本の需要を盛り込んだ「スマートブック」で勝負するKDDI

2010年03月31日 12:22 by 石川温
KDDIが発表した「IS01」

KDDIが発表した「IS01」

KDDIは30日(火)、スマートフォン「IS Series」を発表した。


IS01QWERTYキーボードを採用した、「スマートフォン」というよりも「ネットブック」との中間を狙った「スマートブック」に近い位置づけの商品となる。電話機能も備えているが、スピーカーフォンもしくは有線かBluetoothによるワイヤレスイヤホンによって通話する必要がある。


KDDIとしても1機種目というよりも、2台目需要を意識してIS01を開発している。


第一印象は、かつてシャープが手がけていた「コミュニケーションパル」や昨年発売された「NetWalker」に近い。しかし、今回のQWERTYキーボードはノートPCにも採用されている「パンタグラフキー」になっており、押したときの反応がかなりしっかりしているのが特長だ(「NetWalker」はペナペナしてしまっていた)。シャープでは両手で持って親指で入力するスタイルと、本体を机の上などに置いてPCと同じように入力する使い方を想定しているようだ。


開発はシャープが担当。同社ではアプリ開発者向け端末を別で発売するなどAndroid事業に本気で取り組む

開発はシャープが担当。同社ではアプリ開発者向け端末を別で発売するなどAndroid事業に本気で取り組む


プラットフォームはAndroid1.6を搭載。auとしては、「使いやすさ」にこだわり、スウェーデンのデザイン集団である「ocean observations」と共同でユーザーインターフェースを開発した。カード型のデザインにより、アイコンの並び替えなどが気持ちよく行えるように配慮されている。AndroidOSは1.6であるが、シャープの独自開発によりマルチタッチにも対応している。


特徴的なのが日本特有の機能を盛り込んでいるという点だ。Androidでは初となるワンセグに対応。さらにアドレス交換のために赤外線ポートも搭載している。また、同社が提供する「ezweb.ne.jp」のプッシュメールやデコレーションメールも2010年8月下旬以降のアップデート時に対応の予定(Cメールは発売時から対応)。また携帯電話向け音楽配信サービス「LISMO!」も9月下旬以降に提供される見込みだ。 プリセットのアプリとしては、プリント機能に対応した「セカイカメラ」やナビゲーション機能である「au one ナビウォーク」を搭載している。


通信方式はCDMA 1X EV-DO Rev.A(CDMA 1X WIN)に対応し、IEEE802.11b/gの無線LANも備える。残念ながら国際ローミングには非対応となっている。


文字入力は「iWnn IME SH edition」として、シャープとしてのカスタマイズが行われている。またmixiやTwittSHといったSNSにアクセスしやすいウィジェットも入っている。


IS01はネットブックとスマートフォンの中間層を狙ったコンセプトとなる

IS01はネットブックとスマートフォンの中間層を狙ったコンセプトとなる


KDDIでは2台目として持ちやすいように「ISデビュー割」といったキャンペーンを展開する予定だ。これにより、「プランEシンプル(誰でも割契約)」の月額基本料金の780円と「IS NET(EZ WINに相当するもの)」の月額基本料金315円の合計、最大月額1095円を、24カ月に渡って割り引かれるようになる。「ISデビュー割」により2台目の音声通話用の基本料金とIS NETの料金がまるごと割り引かれるというわけだ。KDDIとしては、1台目の従来の機種は通話とメールだけ使ってもらい、2台目としてIS01を所有し、ネット接続をこれだけでやってもらうという使い方を想定しているようだ。


発表会にはグーグルのダニエル・アレグレアジア太平洋販売営業担当副社長も登壇

発表会にはグーグルのダニエル・アレグレアジア太平洋販売営業担当副社長も登壇

発表会では高橋誠 KDDI コンシューマ商品統括本部長が、Android第2弾にも言及した。フルタッチの形状で、Felicaにも対応していく計画なのだという。IS01が2台目需要、第2弾モデルが1台目需要にも充分に耐えられる商品になっていきそうだ。


Androidスマートフォンは「最後発」となるKDDIは、日本メーカーによる「日本の需要」をできるだけ盛り込んだ機種で勝負を挑もうとしているようだ。