Androidユーザ拡大への期待を担うドコモマーケット

2010年04月02日 13:08 by 石川温
ついに発売が開始されたXperia

ついに発売が開始されたXperia

4月1日(木)、ついにNTTドコモから「Xperia」が発売された。都内・家電量販店で開催された発売開始セレモニーにおいて、同社・山田隆持社長は「すでに5万台以上の予約を受けている」と明かすなど、出足はかなり好調なようだ。秋葉原の家電量販店では、発売直前には50名が並び、午後には予約済みの客でも3時間半近く手続きにかかるなど、ユーザの期待の高さを伺わせた。


そんななか、NTTドコモが4月1日(木)から始めたのが「ドコモマーケット」と呼ばれるコンテンツサービスだ。山田隆持社長が「NTTドコモが厳選したアプリなどを集めた」と語るほどの自信作だ。


ドコモマーケットのトップ画面。おすすめのアプリやサイトの一覧をはじめ、豊富なコンテンツが揃っている

ドコモマーケットのトップ画面。おすすめのアプリやサイトの一覧をはじめ、豊富なコンテンツが揃っている

実際にXperiaからアクセスしてみたが、開始前の予想ではアプリを中心にしたサイトかと思っていたら、アプリだけではなくサイトへのリンク集など幅広いコンテンツが揃っていた


ピエール瀧が登場するアプリ紹介番組「アプリエール瀧」とモデル・田中美保による旅番組「女神の旅」といった動画コンテンツなどもあった。動画を再生する前に必ず「大容量コンテンツのダウンロードにより高額な料金が発生します。パケホーダイダブルなどのパケット定額サービスをご利用下さい」という注意書きが出るのはドコモらしい配慮と言えるだろう。


「おすすめ」には、Androidの定番アプリがカテゴリ分けされている

「おすすめ」には、Androidの定番アプリがカテゴリ分けされている

アプリに関しては、Android Marketにあるラインナップのなかから、ドコモが選んだものがまとまっているポータルサイトともいえる構成になっている。メニューのなかにある「おすすめ」を選ぶと、「初めてスマートフォンを使う人」、「友達に自慢できる」「話題の実用系」といったカテゴリー分けがされている。


「初めて~」であればウェザーニュースや毎日新聞、乗換案内、「友達~」はグーグルの音声検索やGoogle Goggles、「話題の実用系」にはEvernoteやTwitterクライアントのtwidroyd for twitterといった具合だ。すでにAndroid端末を使っているユーザーには定番中の定番とも言えるアプリではあるが、やはり「Xperiaがスマートフォンデビュー」というユーザーがまずダウンロードすべきというアプリを揃えたという感じだ。


現状では、有料アプリの購入のためにはクレジットカードが必須

現状では、有料アプリの購入のためにはクレジットカードが必須

有料アプリに関しては、ドコモの課金代行決済では支払うことはできず、Google Checkoutの仕組みを使う必要がある。そのため、当然ながらクレジットカードなどの登録作業が必要だ。これまでiモードでは電話料金と一緒にアプリを気軽に買える環境が整っていたのに対して、現状ではやや手続きが面倒なのは残念なところだ。今後、NTTドコモでは改良をしていくつもりのようなので、是非とも早いタイミングでの導入に期待したい。


音楽のダウンロード再生に便利な「レコチョクアプリ」

音楽のダウンロード再生に便利な「レコチョクアプリ」

そんななか、Xperiaならではのアプリといえそうなが「レコチョクアプリ」だ。音楽プレイヤー機能に加え、ダウンロード機能を併せ持つアプリとなっている。いままでケータイの着うたフルを熱心に使っていたユーザーが乗り換えるのに最適なサービスになっている印象を得た。しかし、こちらも曲を購入するにはクレジットカードが必要で、さらに現在では使えるのはXperiaのみで、HT-03Aは非対応となっているなど、改善の余地も残されている。


「コンテンツ一覧」にはドコモが厳選を重ねたアプリやサイトが並ぶ

「コンテンツ一覧」にはドコモが厳選を重ねたアプリやサイトが並ぶ

iPhoneをはじめとして、スマートフォンは豊富なアプリから自分の好みを探し出して遊んだり便利に使ったりという点が魅力だったりする。ドコモマーケットの場合、Android Markerに存在する数多くのアプリのなかから、選びに選んだアプリではあるだろうが、それにしても「厳選しすぎている」感は否めない。やはりNTTドコモとしての企業責任もあるため、あまり怪しいアプリはなかなか紹介できないというのが大きな課題になっているのだろう。


確かに、Android Marketにもつながるアイコンがあるため、不満であればそちらを利用すればいい。ただ、やはりAndroid Marketに関しても、英語のアプリが大半を占めるなど、初心者にはとっつきにくいつくりになってしまっている


今後、ますますオープンOSを搭載したスマートフォンが増えるとなると、キャリアに残された「最後の砦」は、いかに簡便な課金プラットフォームを提供し、維持し続けるかにかかっている。また、日本のスマートフォン市場は、iPhoneを除けば売れている端末はほとんどなく、一部のファンが下支えしている状態に過ぎない。


NTTドコモとしては、Xperiaのブームを初速で終わらせないためにも、期待してXperiaを購入したユーザーをドコモマーケットで裏切らないことが重要だ。ここでユーザーを満足させれば口コミ効果でさらにXperiaユーザーが増えるはずだ。NTTドコモには、ぜひとも早急にドコモマーケットのさらなる強化をお願いしたい。