

Foursquare:最近なにかと話題のサービス
Twitterをやっていると、時々タイムラインに下記のようなつぶやきが流れてくることはありませんか?
- I’m at ラゾーナ川崎 ルーファ広場.
- I’m at JR博多駅(博多駅中央街**-*,博多区福岡市).
- I just unlocked the “Superstar” badge on @foursquare!
実はこれこそが、近頃話題のサービス「Foursquare」から投稿されたメッセージなのです。
GWを目前に外出の予定をたてている方も多いのではないでしょうか。そんな方々にもお勧めです。今回はこの話題のFoursquareをAndroid端末で楽しむ方法をご紹介します。
目次
自分の位置をベースに周辺情報を入手!
Foursquareとは、ロケーションベースのソーシャル・ネットワーキング・サービスです……といわれても何の事やらと思うでしょうが、要はGPSなどの位置情報とSNS的な機能を紐づけたサービスで、自分の位置を元にして周辺の情報やその位置情報に対する他のユーザのコメントを見たりする事が出来るようになっています。また、特定の場所を訪れる(check-inする)ことによってポイントを獲得したり、バッジを貰えたりというゲーム的な要素も併せ持っています。
サービスは昨年アメリカでスタート。昨年の暮れ頃に日本のロケーションにも対応しました。最初は利用者が少なかったようですが、iPhone用のクライアントアプリケーションが公開されていることや、日本のニュースサイトやブログサイトで取り上げられたことがきっかけで、日本での利用者も増えています。
現在はiPhoneだけでなく、BlackBerryやAndroidにもクライアントアプリが提供されているほか、携帯電話でもモバイルサイトにアクセスすることで利用出来るそうです。日本では対応端末が出ていませんが、米Palm.Incの最新プラットフォーム「Palm Web OS」向けのクライアントも供給されています。
今回はHT-03AやXperiaからFoursquareを利用する方法を紹介したいと思います。
アカウントを取得する
Foursquareを利用するためには、アカウントを取得する必要があります。公式サイトにアクセスして登録を行いましょう。Facebookのアカウントを持っている場合、そちらに紐づけての登録も可能です。


Foursquare:公式サイトのサインアップ画面
サイトの表示が英語なのでやや戸惑うかもしれませんが、さほど複雑な内容を入力する場所はありません。「Current Location」は住んでいる場所、または主にいる場所を入力します。日本語で入力することもできるので、例えば「東京都, 日本」といった感じで入力すればよいでしょう。こちらは後から変更することも可能です。
「First name」と「Last name」に入れたものがアカウント名のように表示されますので、本名を表示したくない場合やハンドルネームなどを表示させたい場合は「First name」に表示させたい内容を入力するといいでしょう。
アカウントの登録が終わったら、最低限の設定を行いましょう。


Foursquare:設定画面
ログイン画面の右上にある「Settings」から設定画面に入ります。設定項目の意味は以下の通り。
<My Privacy>
- 『Let friends see my phone number and email address』
メールアドレスと電話番号をフレンドに公開するかの確認。
よほど親しい人以外はフレンドに登録しないというのでなければ、チェックは入れない方がいいでしょう。 - 『Let people see the links to my Facebook / Twitter profiles 』
後述するFacebookやTwitterの登録リンクを表示していいかの確認。 - 『Show my name in the ‘Who’s here’ list when I’m checked in』
登録されている場所にcheck-inした際、リストに名前を表示してよいかの確認。 - 『Let local businesses see that I’ve checked-in at their venue』
check-inの統計情報を登録情報のオーナーが利用することを許可するか?という内容のようです。
- 『My friends check-in』
フレンドがチェックインした情報をメールで送るか?という確認。
フレンドがどこかにチェックインするたびにメールを送られても鬱陶しいだけなので、チェックは外していてもいいでしょう。 - 『I get a new friend request / confirmation』
フレンドリクエストを受け取ったり、逆に承認された時にメールで通知するかの確認。
これはチェックを入れておいた方がいいでしょう。 - 『I’d like to receive the foursquare newsletter 』
ニュースレターを送ってよいかの確認。別にチェックを入れなくても問題ありません。
<Linked Accounts>
- FacebookやTwitterと連携させる場合はアカウント情報をここに登録します。
それぞれのサービスにチェックイン情報を送信する場合などはこちらで設定します。
Android端末にクライアントアプリをインストール


Foursquare:クライアントアプリをインストール
アカウントの登録が済んだら、端末にクライアントアプリをインストールしましょう。公式サイトに情報が掲載されていますし、このページのQRコードを読みとってもらってもかまいません。もちろんAndroidマーケットで「Foursquare」で検索しても見つかります。
インストールしたら、先程登録したアカウント情報でログインします。
実際に出掛ける
ここからは外に出掛けて利用します。
アプリケーションを起動すると、まずは3つのタブが表示されます。


Foursquare:起動すると3つのタブが表示される
デフォルトでは左から「Friends」「Places」「Me」となっていますが、FriendsとPlacesは設定で順番を入れ替えることが出来ます。
Friendsは後述するフレンド登録をしたユーザと、そのユーザが最後に記録した場所が表示されます。この画面でmenuボタンを押すと、「Shout!」というメニューが表示されますが、これはフレンドやTwitter、Facebookなどにメッセージを投稿することが出来る機能です。


Foursquare:Shout!機能


Foursquare:Add Venueで新規位置情報を登録できる
Place画面では、位置情報からVenue(登録されている周辺の場所)が表示されます。一度チェックインしたことがあるVenueがあると、「My Favorites」に表示されています。
Place画面でmenuボタンを押すと、「Add Venue」というボタンが表示されますが、もし目的の場所が登録されていない場合はここから登録することが可能です。詳細な場所の登録はアプリからだとやや面倒なので、アプリから登録して、後でWebから位置情報を修正するという使い方もできます。
登録されているVenueをタッチすると、そのVenueにチェックインしているユーザや、後述する「Mayor」になっているユーザが表示されます。表示されている「QUICK CHECK-IN HERE」をタッチすると、そのVenueにチェックインすることができ、ポイントなどを貰うことが出来ます。
チェックインしたことは、Foursquareに記録される他、先のWebからの設定でアカウントを登録していればTwitterやFacebookにも通知されます。


Foursquare:Checkin画面
また、Venueには一言コメント「Tips」機能や、その場所に関する予定などをメモできる「To-Do」機能も搭載されています。そのVenueに対して様々な情報を書き込んで他のユーザと共有したり、自分の備忘メモとして運用することもできます。他のユーザと共有するのが「Tips」、自分の備忘が「To-Do」と思っておいていいでしょう。


Foursquare:Venueに対する情報はTipsで記入
これらの機能を使い、どこかを訪れたらVenueにチェックインを繰り返すというのが基本的な使い方になります。Venueに対するTips情報が蓄積されると、その場所がどのような場所なのかもわかるようになり、お店選びなどの参考にもなるという仕組みです。
フレンドを登録、バッジを集める、などなど
前述のように、FoursquareはSNSとしての機能を持っています。フレンド機能というものがあり、Twitterでフォローを増やすようにフレンドを増やすことが出来ます。公式サイトにログインした状態で「Find Friends」をクリックすると、Gmailのアドレス帳、Twitterのフォローリスト、FacebookのフレンドからFoursquareに登録しているユーザを検索し一覧を表示する事が出来るので、フレンド申請を送ることが出来ます。フレンドに登録すると、フレンドがどこに立ち寄っているかを見ることが出来るほか、前述の「Shout」機能で呼びかけたり情報交換をしたりという使い方もできます。


Foursquare:バッジを集めることもこのサービスの楽しみ方のひとつ
このサービスの特色のひとつがバッジ集めでしょうか。一番最初にその場所にチェックインしたとか、何度もチェックインして常連になったりすると、それに応じてバッジがもらえます。
特に最もチェックイン回数の多い人がその場所の「Mayor(市長)」に任命といった機能もあり、ゲーム感覚で外出を楽しむということもできます。この辺は最近流行のケータイゲーム「コロニーな生活☆PLUS(コロプラ)」などの位置情報系ゲームに近いと思います。
また、Venueにチェックインするごとにポイントを付与されますが、このポイントを他のユーザと競い合うという楽しみ方もあるようです。
外出と共にチェックインして楽しみを増やしていく!
Foursquareは様々な場所でアプリを立ち上げてチェックインを行うという手順が必要になるため、外出が多くまめな人には非常に楽しいサービスだと思います。筆者のようにやや出不精でまめさが足りないユーザだと、ついついチェックインを忘れたり、目的のVenueがないと登録をせずにアプリを閉じてしまったりと、やや勿体ない使い方をしてしまいますが、それでも導入前に比べると意識的に外出してアプリを立ち上げるという習慣が付きました。
ひとつ気をつけたいのが、時折明らかにプライベートな位置情報が公開されている場合があります。Venue登録の際、登録ユーザとそのフレンドにしか表示しないオプションを設定することは可能ですが、プライベートな情報を登録するのは極力避けた方がいいでしょう。