いよいよAndroidが本格的に盛り上がってきた

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DesireのHome画面

DesireのHome画面

4月1日のNTTドコモ「Xperia」の発売に続き、27日はソフトバンクモバイルが「HTC Desire」を投入。


HTC Desireはすでに初回出荷分を売り切り、現在、新宿の家電量販店では6月入荷分の予約を受け付けるなど、需要に対して供給が追いついていない状態だ(ソフトバンクモバイルとしては、やはりiPhoneを中心に売りたいため、はじめからHTC Desireの調達が少なかった可能性はありそうだが)。


先日、MM総研が発表した2009年度通期国内スマートフォン出荷台数シェアによれば、スマートフォン全種類の出荷台数が234万台なのに対し、アップルは72.2%のシェアを誇る。2位はHTCの11.1%、3位は東芝で6.8%とその差は歴然だ。まさにiPhoneの「一人勝ち」と言える状況だ。


世界的に見ても、iPhoneの販売台数は5000万台を突破。iPod touchを足したプラットフォームとしての合計販売台数は8500万台を突破している。アプリの数で見ても、すでに世界では18万本以上が流通している状況で、まさに世界的にも、iPhoneの独走状態が続いている。


しかし、Android陣営を見ると、ここ最近はかなりの勢いと可能性を実感する。特にHTC Desireの完成度の高さには正直驚いてしまった。


アプリをウィジェットに自由に配置できる

ショートカットを自在に設置できる

HTC Desireには「HTC Sense」と呼ばれるHTC独自のユーザーインターフェースを搭載している。Twitterなどとのソーシャルサービスとアドレス帳との連携に優れているのが特長だ。


さらに充実しているのがウィジェットだ。スケジュールや天気、時計、お気に入りの相手に連絡する際のショートカットを自在に待ち受け画面上に置けるようになっている。



これまでのAndroidやWindows Mobileなどのスマートフォンは、自分が使いやすいようにと、様々なアプリや設定ソフトをインストールした上で、ようやくまともに使えるようになる、というものがほとんどだった。しかし、HTC Senseはそのあたりの配慮が行き届いており、そのままの状態でも何の不自由もなく使いこなせるようになっている。


ユーザーインターフェースが差別化の鍵

Androidは、開発環境がオープンになっており、様々なメーカーが参入できるようになっているのが魅力だ。すでに、HTCを筆頭として、ソニー・エリクソンやサムスン電子、LGエレクトロニクスが端末を投入。日本メーカーでもシャープがまもなく製品を発売するし、世界でもレノボやHPといったPCメーカーの参入も相次いでいる。


日本メーカーのある端末開発者は「Androidプラットフォームには参入しようとは思うが、メーカーとしてどう差別化しようか迷う」と語る。確かに世界的に共通仕様のプラットフォームとなると、PCにおけるWindowsパソコンのようになっていまい、メーカーとしての特長を出すのはかなり難しくなってくる(デザインや薄さで勝負するのか、あるいは価格で攻めるのかということになってくるかもしれない)。


しかし、HTC Senseを見る限りでは、スマートフォンにおける、メーカーとしてのユーザーインターフェースでの差別化は充分にできるのではないか、と思う。


独自のユーザーインターフェースは差別化の鍵

独自のユーザーインターフェースは差別化の鍵


ソニー・エリクソンもXperiaで、独自のユーザーインターフェースを作り上げているし、今後、各社から登場するAndroidスマートフォンも、続々と独自ユーザーインターフェースになってくると思われる。同じAndroidといっても、メーカーによって特色が異なり、選ぶ楽しみも増えてくるだろう。


ただし、アプリを開発する側からすると、メーカーによって異なるハードスペックになると機種差分が発生し、すべての端末で同じように動かすには、検証作業が必要になってくる可能性もあり得る。ひとつのアプリを作っても、それが各メーカーのユーザーインターフェースの世界観を全く無視したかたちになってしまうということもあり得る。


その点、アップルのアプリは「iPhone」という世界統一ハードスペックのみが存在するので全く不安要素はない(年々、CPU性能などは向上するが、画面サイズの変更はない。次期モデルがどうなるかが注目ではあるが)。今年末から登場するWindows Phone 7シリーズも、マイクロソフト側でハードスペックを予め規定するなどの予防策を展開しようとしている。


「単一スペックによる世界の広がり」で先を行くiPhoneに対し、「多様な選択肢」で攻めるAndroid。スマートフォンはこの2大勢力によってさらなる盛り上がりを見せそうだ。

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