着実にパートナーを増やすグーグル・Android

2010年06月03日 16:12 by 石川温
AndroidOS2.1ではFlash liteを搭載

現在最新のAndroid OS 2.1では Flash liteを搭載。2.2へのアップデート対応に注目したい

5月19~20日、アメリカ・サンフランシスコでグーグルの開発者イベント「Google I/O 2010」が開催された。Android関連の情報もアップデートされるなど、大盛り上がりだったようだ。Google I/Oで最も注目されたのが、Android OS 2.2とグーグルTVの発表だ。


また、5月27日にはソニーが中心となって電子書籍分野の新会社を設立し、電子書籍端末発売を発表したことで話題を集めている。


Androidを使用した端末が続々と発表され、そのパートナーも着実に増えているようだ。




Android関連の情報で盛り上がりを見せたGoogle I/O

注目はAndroid2.2の正式発表だ。Adobe Flash Player10.1およびAdobe AIRのサポートや速度改善、テザリング機能の強化などが注目のポイントと言えそうだ。数週間のうちに限られた端末においては、アップデートで正式に提供されるようになっている。


次に、Android関連の大きな話題といえば、グーグルとソニーとの提携だ。ソニーがAndroidプラットフォームを活用し、自社のハードウェア製品の開発を行っていくことを明らかにした。第一弾は「ソニーインターネットTV」として、テレビでネット上のコンテンツを検索やアクセスできるようになるという。商品化は2010年の秋にディスプレイ一体型とブルーレイディスクドライブを組み込んだセットトップボックス型の2タイプを発売する予定だ。


ソニーとグーグルの戦略的提携は何もホームエンターテイメントのジャンルに限ったことではない。Androidをベースにモバイルやパーソナルの商品領域においても、ハードウェアを開発していくことになるという。


電子書籍分野に力を入れるソニーとKDDI

5月27日にソニーが中心となって発表したのが電子書籍分野の新会社設立だ。すでにアメリカで商品展開を行っている電子書籍端末を日本でも年内に展開していくのだという。新会社の設立においては、ソニーだけでなく、KDDI、凸版印刷、朝日新聞社というパートナーを迎えて、オープンなかたちでビジネスを展開していく。第一弾商品となりそうなのが、すでにアメリカなどで発売している「READER」を日本語化したものになるだろう。しかし、配信プラットフォームなどもオープン化されていくため、何もソニー製品だけが登場するとも限らない。他のメーカーやキャリアが独自に配信プラットフォームに対応した製品を販売するということもあり得そうだ。


auのAndroid搭載端末第一弾「IS01」

auのAndroid搭載端末第一弾「IS01」

そのなかで、最も早期に可能性があるのがKDDIだ。新会社設立記者会見に登壇したKDDIの高橋誠グループ戦略統括本部長によれば「スマートフォンでの展開も当然、視野に入れている」と語っている。


スマートフォン向けと言えば、当然のことながら、やはりAndroidがターゲットになってくる。auは年末に向けて、「本命」とも言えそうなフルタッチのAndroidスマートフォンを用意しているようだが、こちらに電子書籍を読むことができるアプリを搭載してくる可能性も充分にあり得るだろう。


また、高橋氏は「専用端末は何とか年度内に間に合わせられるように開発を進めている」とも語る。ソニーがアメリカで発売している「READER」にCDMA通信モジュールを搭載したものになるのか、はたまたAndroidをベースにしたものになるかは全く謎の状態ではあるが、ソニーとKDDIが電子書籍ビジネスに本気で取り組もうとしているのがよくわかる。今後、両社の電子書籍ビジネスにおいて、Androidを活用するケースも増えてくるだろう。



世間はアップル・iPadで大騒ぎをしている。しかし、一方でグーグル・Androidは着実にパートナーを増やし、対応端末が増えつつある状態だ。Android2.2になることで、Flashが強化され、さらに利便性が増す。これから年末にかけて、さらにAndroid関連の話題で持ちきりになりそうだ。