McAfeeに訊く!拡大するモバイルフォン界でウイルスから端末を守る

2010年06月18日 16:11 by ユーヂ
McAfee:日本未公開ソフト

McAfee:日本未公開ソフト

新たな魅力が詰まったAndroid。搭載端末及び、対応するアプリケーションの数も急増し、これまでのノートPCを超えて、新しい端末としてより多くの人が、様々なアプリケーションを手軽に満喫できる可能性を秘めている。


その一方で、そこにはこれまでのパソコンが抱えてきたようなリスクは介在しないのだろうか。そんな疑問を抱き、PCのセキュリティソフトで知られるMcAfeeで話を聞いた。


対応してくれたモバイルエンジニアプログラムマネジャー・石川克也氏は、今後はAndroidをはじめとするスマートフォンにも、PCのようなネット上のリスクにさらされる可能性があるという。


--セキュリティソフトといえば、パソコンの世界での出来事だと思っていました。携帯電話にも関わる問題が本当にあるのでしょうか。


「残念ながら、モバイルフォン界の脅威も高まりつつあります。モバイル機器を狙ったマルウェア(ウイルスやワームなど悪質なソフト)が発見されたのは2002年。その後われわれも対策を取り、プロバイダとして初めて、モバイル機器向けのセキュリティーソリューションを確立させました。2004年には、英国シンビアン社が開発をした携帯端末向けOS、シンビアンOSに対応するソフトを開発しています。


その後もMcAfeeが開発した「VirusScan Mobileテクノロジー」は、現在世界中で、合計1億台以上の端末に組み込まれるまでになりました。NTTドコモの携帯電話(ガラケー)には、あらかじめインストールされ、ネットからの脅威に対してガードできるようになっていますよ」


※Androidに対する脅威の実例

  • Google Android SDKに含まれる画像処理ライブラリに脆弱性を発見(2008年3月)
  • Android上でroot権限を奪取される脆弱性を発見(2008年11月)
  • Linuxカーネルの脆弱性を利用したroot権限で動作するAndroidアプリケーションが作成される(2009年8月)
  • Windowsの脆弱性を突くAndroid向けアプリケーションが作成される(2009年9月)
  • Android端末と同梱されていた外部メディアがPCマルチウェアに感染していた(2010年3月)


--Androidにセキュリティ上の問題があるとすればそれはどのような要素ですか。


「Androidはアプリケーションの開発のために門戸を広くしていることが大きな魅力であり特長でもあります。このため今後も様々なアプリケーションが世界中から続々と登場し、より楽しく便利なシーンを提供する可能性があります。しかし、一方でリスクを生むことにもなりかねません。Androidのアプリケーションとして、リリースする際、厳密な審査があるわけでもないのです。このため、制作者が不明というアプリケーションもあります。これらを不用意にインストールしてしまうことはとても危険です」


Androidのセキュリティ上の問題を指摘する石川氏

Androidのセキュリティ上の問題を指摘する石川氏


「これまでにも各国でAndroidに対するマルウェアの存在が報告されています。しかも携帯端末にはパソコンと変わらない、またはパソコン以上に重要な個人情報が入力されている可能性があります。そのような個人情報が手軽に盗まれたり、不正なサイトへアクセスさせたり、フィッシングなどの誘導も起こりうる。またアダルトサイトへの誘導もあります。ですから、様々なアプリケーションを手軽に発見、インストールできるからこそ、ユーザのチェックも甘くなってしまうことは仕方がない。そこに、マルウェアがつけいる隙があることを、今後もユーザが認識する必要性がありますね」


※Android端末を守るために注意したいこと

  • アプリをインストールする際に表示される確認事項をよく読む(制作者不明のアプリケーションについても表示されます)
  • 信頼できるアプリケーション配信サイトを利用する
  • 端末設定のUSBデバックモードを極力オフにする


端末を守る「McAfee VirusScan Mobile for Android」

McAfeeでは、ウイルスや不適切なアプリケーションやコンテンツの脅威から、端末を守る「McAfee VirusScan Mobile for Android」を開発。


マルウェアあるいはバグを含むアプリケーションのインストールや実行及び、外部メディアによる感染など、Androidセキュリティモデルでは防ぎきれない可能性から端末を守るセキュリティソフトである。


McAfee VirusScan Mobile for Android

「McAfee VirusScan Mobile for Android」設定画面


端末を立ち上げると自動的に起動し、外部メディアも含み、手動スキャン、設定した時刻ごとに自動スキャンするなど、PCのウイルスチェックソフトと変わらない働きをする。すでに韓国の通信会社、SKテレコムのAndroid端末にプリインストールされた。定評のあるMcAfee Labに加え、さらにモバイル専門のリサーチャーが24時間体制でマルウェアを監視し、即応体制をとっている。


取材に答える石川氏

端末への脅威はPCと変わらないと答える石川氏

マルウェアから端末を守るには、ソフトの標準装備が重要

「マルウェアは、目に見えないものだけに、ユーザには実感があまりありません。しかし、脅威としては、PCと変わりはない。そこでこのソフトは端末を購入したら、すでに標準でインストールされていることが、重要だと考えています」


「ある脅威に対し、解決できたとしても、またすぐに新たな脅威が出現する。この世界は、その繰り返しです。ですが、もちろん守ることはやめられない。新種が発見されたら、いち早くその対策を講じることが重要です。現時点では、日本のキャリアとはまだ具体的な話が上がっていませんが、今後はマルウェア対策が重要な要素になると思います。大量の情報を手軽に、しかもスピーディーに対処できることが、Androidの魅力であれば、脅威も同じ規模、スピードで襲いかかる。そこにもいち早く対処できることが求められるわけです」


Android端末は便利で魅力的なものだからこそ、リスクも高まる。そこで、こうしたアンチウィルスソフトの早期の登場が望まれると共に、我々ユーザもパソコンと同じように、注意していく必要があるようだ。