東芝がAndroidを採用したクラウドブック「dynabook AZ」を発表

2010年07月07日 16:00 by 石川温
dynabook AZ発表!

dynabook AZ発表!

東芝がダイナブック25周年を記念してAndroidを採用したクラウドブック「dynabook AZ」を発表した。


10.1型の大型液晶に加え、本格的なQWERTYキーボードも搭載。見た目はまるでノートパソコン。しかし、実際はAndroid OS 2.1を採用した、世間的には「スマートブック」という位置づけに近い商品になる。


使い勝手が良く、バッテリーも長持ち

スペックは立派なもので、NVIDIA Tegra250を採用したことにより、HDMI出力端子によってテレビへの出力が可能。キーボードとタッチパッドによって、ノートパソコンのような使い勝手を実現している。バッテリー寿命は待機状態で180時間、連続動画再生でも7時間を誇る。


今年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)において、パソコンメーカーなどからAndroidを搭載したスマートブックがいくつか発表され、話題となっていた。ようやく日本でもお目見えすることになり、これまでのスマートフォントは違ったAndroidの広がりとして大いに期待できると言える。


何といってもバッテリー消費の面で、長時間の利用が可能となり、アクティブなモバイルユーザにとっては本当にありがたい。メールやちょっとした文書作成をAndroidで手軽にできるようになるのはかなりのメリットになるだろう。


インターネット接続はWi-Fi、タッチパネルには非対応

個人的にも興味津々のdynabook AZではあるが、ちょっと気になる面も指摘しておきたい。まず、一つ目が、インターネットに接続するための通信方式がWi-Fiに限定されてしまっているという点だ。確かに最近はマクドナルドといったファーストフード店だけでなく、スターバックスといったカフェにまで公衆無線LAN環境は広がりを見せつつある。しかし、いまだに複数の公衆無線LANサービスが混在しており、いざ、喫茶店に飛び込んで公衆無線LAN環境があったと思っても「自分と契約している業者とは違うから使えない」ということも間々、ある状態だ。モバイラーとしてはやはり公衆無線LANサービスだけでなく、3G契約も持っておかないといつでもどこでも通信ができない。dynabook AZにはできれば3G回線契約もできるようにはして欲しかった。


確かに、最近ではモバイル端末が増えすぎて、それぞれの端末で3G契約をするというのはコストの負担でしかなかったりもする。それであれば、ポケットWi-Fiなどの機器を1台購入し、ノートパソコンだけでなく、dynabook AZやiPad、携帯ゲーム機を状況に応じて接続する、といった使い方がスマートなように思う。


とはいえ、このような機器はディスプレイを開いてすぐにインターネットにつなげるというのが嬉しい環境だったりする。開ければすでにメールが受信された状態になっており、ただちに読んで返事を書けるのであれば、それはとても理想的だ。実際、海外でクアルコムが展示しているスマートブックは、スマートフォンで採用されている「Snapdragon」を搭載しているため、自動的にメールを受信できるのが特長だ。dynabook AZもこのような仕様になっていれば、実用性はぐっと上がったことだろう。


dynabook AZ:ノートPCのような感覚で操作できるAndroid端末

dynabook AZ:ノートPCのような感覚で操作できるAndroid端末


もうひとつ、残念なのがディスプレイがタッチパネルには対応していないという点だ。ノートパソコンのようにタッチパッドで操作するのだが、発表会の段階では、直感的に操作するにはちょっとぎこちなく、カーソルを動かすのにややストレスを感じてしまった。QWERTYキーボードに指を置いた状態で文書を作成するので、画面をタッチする操作体系というのは馴染まないのかも知れないが、それでもちょっとしたメニュー選択のときにタッチが使えるとなお良かったような気がしてならない。また、Androidマーケットには非対応であるため、他のアプリ配信ポータルからアプリを入手する必要がある


とはいえ、薄型のデザインなどは東芝のdynabookのDNAをしっかりと植え付けられており、「仕事ができそう」という気にさせてくれる。細かいところに目が行ってしまうが、市場を活性化してくれそうと言う意味でも期待しておきたい一台だ。