ソフトバンクモバイルが「海外パケット定額」を導入

2010年07月14日 16:09 by 石川温
「海外パケット定額」導入:iPhoneやHTC

「海外パケット定額」導入:iPhoneやHTC Desireにも対応

ソフトバンクモバイルが海外でのパケット定額を発表した。スマートフォンユーザが、海外に行って悩ましい思いをしていたのがデータ通信


ホテルのインターネットサービスを利用しようと思うと、アメリカであれば1日15ドルから20ドル程度の料金が発生する。出張であれば仕方のない出費だが、遊びともなると使うかどうか迷ってしまう金額だ。


本来ならばケータイやスマートフォンでメールをチェックできればいい。しかし、国際ローミングのパケット料金ともなると、ソフトバンクモバイルのiPhone利用の場合、1KBで2円、普通のケータイであれば、1KBで5円という価格設定となっている。ちょっとでもメールやTwitterを利用し、ウェブ検索などをしようものなら、一瞬で数千円に達してしまってもおかしくない。実際、筆者の知り合いは、iPhoneを海外で日本にいるのと同じように使ってしまって、帰国後に数十万円という請求が来て唖然としたことがある。


Twitterから実現、待望の「海外パケット定額」

ソフトバンクモバイルは、iPhoneや一般的なケータイ、さらにはHTC Desireなどが含まれるXシリーズにおいて「海外パケット定額」を導入してきた。これは、孫社長がTwitter上で約束していた内容が実現されたものだ。予想では数カ国程度で始まると見られていたが、実際はスタート時には31の国と地域、今後はさらに対象国は拡大する計画だ。


気になる定額料は2011年6月30日まで1日0~1480円。2011年7月1日以降は0~1980円となる予定。ちなみに、動画に関しては0~2980円という高めの設定になる(動画の料金適用の開始時期はまだ未定)。


対象となる国と地域はアメリカ(ハワイ含む)、グアム、オーストラリア、韓国、シンガポール、タイ、台湾、中国、香港、マレーシア、イギリス、フランス、ドイツ、スペインなど31の国と地域だ。日本人の渡航が多い国と地域が対象となっているが、ビジネス需要が多そうなインド、近くて便利なサイパンなどはいまのところは含まれていない。


日本時間が基準、指定されたキャリアを選ぶこと

使う面で注意しなくてはいけない点が2つある。


1.「1日」という期間は日本時間を基準にしている


日本時間の0時から23時59分までを1日としているため、渡航先の現地時間は全く関係ない。できるだけ、安く抑えるようにするならば、現地でも日本時間を意識しながら1日分を使っていくのがいいだろう。


2.定額対象となるキャリアが限定されている


台湾は2つのキャリアが対応しているが、他の国は1つのキャリアしか定額に対応していない。アメリカならAT&Tのみといった具合だ。通常、ケータイやスマートフォンを海外に持ち込むと、自動的にネットワークを掴みやすいキャリアを選んで接続してしまう。ソフトバンクモバイルの「海外パケット定額制」を適用させるには、渡航先についたらすぐに手動で、キャリアの選択メニューから、指定されたキャリアを選ぶ(※)といった作業を行わなくてはいけない。それを怠って他のキャリアにつないでしまうと、一瞬で「パケ死」する可能性もあるので注意が必要だ。


(※)キャリアの設定方法はこちら


ソフトバンクモバイルでは、他のキャリアに接続しないように注意喚起をしていくとともに、iPhone向けなどにはなんらかの準備をしていきたいと話している。海外に行っても特定のキャリアにしか接続できないようにする設定ファイルなどを配布することもあり得そうだ。


ソフトバンクモバイルでは今後、上位機種でAndroid端末を拡充させる計画もあると聞く。それだけに、海外でもAndroidを使いこなしたいユーザにとっては、今回の料金施策はかなり喜ばしい改善と言えるだろう。