Android関連展示も多数! 「WIRELESS JAPAN 2010」開催

2010年07月16日 19:55 by いのたしん
ZTEジャパンのブース:Android端末をずらりと展示

ZTEジャパンのブース:Android端末をずらりと展示

ワイヤレス&モバイル通信業界の大型展示会「WIRELESS JAPAN 2010」(主催:(株)リックテレコム)が7月14日より3日間、東京ビッグサイト(東京・江東区)にて開催されている。15回目を迎える今回は“ここから始まるワイヤレス新ビジネス”をテーマに、最新のハードやソフト、ソリューションなどが披露された。


ここでは展示会の中からAndroidに関するものをピックアップしてリポートする。


iモードアドレスをスマートフォンで使える「spモード」

NTTドコモのブースでは、スマートフォン向けISP「spモード」の紹介が行われていた。「spモード」は以下に挙げるの3つのサービスを提供するものだ。


  1. メールサービス
  2. 有害サイトへのアクセスブロックを行うアクセス制限サービス
  3. スマートフォン向け有料アプリ等の代金を携帯電話の毎月の料金と合わせて支払えるコンテンツ決済サービス


中でもメールサービスはスマートフォンで公式にiモードメールアドレスを使用できる待望のサービスとなる。


「spモード」デモのメニュー画面。タッチパネルでも使いやすいUIとなっていた

「spモード」デモのメニュー画面。タッチパネルでも使いやすいUIとなっていた

メールサービスはiモードと同様プッシュ型。本文、タイトル、添付ファイル含めて10MBまでのメールを送信することが可能で、デコメはデコメアニメ以外に対応。同報での送信数は最大100件まで可能と、iモードメールとは多少仕様が異なる。


メールアドレスはiモードケータイからスマートフォンへの機種変更の場合、「spモード」契約でそれまでのiモードのメールアドレスを継続して使用可能。新規契約の場合は「spモード」のメールアドレスを新規取得できる。サービス開始は2010年9月からの予定となっている。


アプリを組み合わせて自分好みのシステムを作る「BLOCCO」

アプリケーションではサービス連携システム「BLOCCO」の紹介も実施。「BLOCCO」は複数のアプリを組み合わせ、あたかも1つのアプリのように動かすことのできるシステムで、NTTドコモと(株)GClueの共同開発したものだ。7月14日よりBLOCCOアプリがリリースされている。


「BLOCCO」ではまず、イベント発動条件となるアプリの設定を行う。発動条件はand条件で追加していくことも可能

「BLOCCO」ではまず、イベント発動条件となるアプリの設定を行う。発動条件はand条件で追加していくことも可能

「BLOCCO」を利用すると、たとえば飲み会の場所と時間の記されたメールを受信すると自動的に乗換検索アプリが立ち上がり、飲み会会場の最寄駅への経路検索を行なったり、GoogleMapアプリ上で特定の範囲に移動したら自動的に「○○なう」といったツイートをTwitterに投稿したり、などといった形で、あるアプリの特定条件に対して他のアプリに特定の動作をさせられるようになる。


「プログラムを組めない人でも複数アプリを組み合わせて、あたかも新しいアプリをプログラムするかのように自分のニーズに合わせたシステムを構築できる」(説明員)ものを目指したのだそうだ。


「BLOCCO」では対応アプリの開発者も募集中。既存のアプリも容易に「BLOCCO」対応とすることができるのだという。


この他NTTドコモブースでは、ARアプリの紹介を実地。カメラをかざすと、グリーンやバンカーまでの距離と方向が表示され、直感的に距離を把握できるARゴルフナビを展示していた。


ドコモブースではARゴルフナビ等のARアプリの展示も実施

ドコモブースではARゴルフナビ等のARアプリの展示も実施


また、(株)マルチメディア放送によるマルチメディア放送デモなどが行われ、多くの観客の注目を集めていた。


KDDIはAndroid STBと家電の連携デモを実施

KDDIブースではAndroid搭載セット・トップ・ボックス(STB)による家電連携を参考展示として紹介していた。STBにAndroidを搭載することでAndroid端末とアプリケーション等を共通化して機器間の連携を容易にし、STBとの連携機能を提供できるようにするものだ。


KDDIのAndroid搭載STBによる家電連携のデモの様子

KDDIのAndroid搭載STBによる家電連携のデモの様子


展示では連携の例として、Android端末からコンテンツを共有したい相手に電話をするだけで、両者の自宅のSTBが自動的にコンテンツサーバーを介してコンテンツを共有するアプリケーションなどが紹介されていた。


個人の嗜好を繁栄し情報をリコメンドするシステムも

またKDDIはAndroidを利用した次世代パーソナライズド情報提供システムの参考展示も実施した。このシステムは、Android端末からGPSやモバイルネットワークによる位置情報、操作履歴、プロファイル等を収集・蓄積して、ユーザの行動や嗜好等を分析。その上でユーザの状況と嗜好に合わせた情報をリコメンドしてくれるものだ。


たとえば出社時間には交通情報や会社周辺の天気予報を自動表示したり、街中にいる際にはユーザの好みに合った飲食店のクーポン情報を表示したりといった使い方が想定されている。さらにAndroid端末をSTBのリモコンとして使用できるようにし、端末からのコンテンツ選択履歴を収集・分析した上で、オススメの番組やVOD(ビデオ・オン・デマンド)コンテンツを表示するといったことも考えられている。


次世代パーソナライズド情報提供システムのデモの様子

次世代パーソナライズド情報提供システムのデモの様子


KDDIは2010年6月10日、ケーブルテレビ最大手の(株)ジュピターテレコム(J:COM)および住友商事(株)とアライアンスの検討に関する覚書書を締結。この中の次世代STBの開発の項目では「Android等のオープンで先端的な技術を採用し、STBの試作機の作成について協力」と謳われている。今回のSTB関連の展示もそのあたりを視野に入れたものであろう。説明員にこの点について質問してみると「そういう連想をされるのは自然のこと」と否定しなかった。


この他KDDIブースでは、企業向けのセキュアなAndroidアプリ管理技術の参考展示等も実施。また「IS01」「IS02」の2機種も大々的に展示され、人気を博していた。


京セラ初のAndroid端末「Zio」を展示

京セラブースでは、同社初のAndroid端末となる「Zio(ザイオ)」の展示を行なった。今年度中に北米でのリリースを目指す端末で、残念ながら日本での発売は未定だ。


最も特徴的なのはそのサイズ。高さ116×幅58.6×奥行12.2mmとAndroid端末としてはコンパクトで、重量も105gに収まっている。デモ機を手持ちのXperia(約139g)と持ち比べてみたところ、Zioの方が明らかに軽いと感じられた。


スリムでコンパクトな「Zio」。手に持った時のフィット感もいい

スリムでコンパクトな「Zio」。手に持った時のフィット感もいい


Android OS  1.6を搭載。液晶は3.5インチWVGA/26万色表示TFT液晶を搭載しており、通信方式はCDMA2000、1xEV-DO Rev.A、Wi-Fiをサポートしている。


操作系には4つのセンサーキーと2つの物理キー、そしてトラックボールを採用。センサーキーにはホームキーとメニューキー、戻るキー、検索キーが割り当てられている。物理キーは通話ボタンと電源キー。裏面にはカメラレンズとスピーカー。左側面にはイヤフォン端子サイドキー、MicroUSB端子、右側面にはカメラボタンとmicroSDスロットがある。


裏面にはカメラレンズとスピーカー(左)。左側面にはイヤフォン端子サイドキー、MicroUSB端子(中)、右側面にはカメラボタンとmicroSDスロット(右)がある

裏面にはカメラレンズとスピーカー(左)。左側面にはイヤフォン端子サイドキー、MicroUSB端子(中)、右側面にはカメラボタンとmicroSDスロット(右)がある


デモ機はカメラアプリ程度しか使用できない状態だったが、操作感は非常に良く、メニューもサクサクと動いた。YouTubeやGoogleMap等のGoogleアプリや動画プレイヤー、HTMLブラウザといったAndroid端末の標準的なアプリが搭載される予定となっている。


京セラブースでは「Zio」の他にもコンセプトモデルを参考出展。6種類のコンセプトモデルの中には、画面が横にスライドするタイプもあった。


6種類のコンセプトモデルも展示。画面が横にスライドするタイプも

6種類のコンセプトモデルも展示。画面が横にスライドするタイプも


5インチ大型ディスプレイ機や物理スライド式QWERTY物理キーボードを搭載する端末などが見られ、Android端末開発に積極的な姿勢を見せていた。


シャープの新型Android端末「LYNX」やユニークな2画面Android端末も

その他のAndroid端末の展示では、シャープブースやNTTドコモブースでSH-10B「LYNX」の展示を実施。NTTドコモ向けの物理QWERTYキーボードを搭載した端末で、auの「IS01」の兄弟機と言えるものだ。「IS01」との違いは「端末デザインとメニュー画面、キャリア独自のアプリケーション程度」(説明員)とのことで、このタイプのAndroid端末を欲していたドコモユーザには朗報だろう。リリース時期は未定とのことだった。


シャープの新型Android端末「LYNX」

シャープの新型Android端末「LYNX」


またハフトテクノロジー(株)のブースでは米Spring Design製のAndroid端末「alex」の展示を行なっていた。電子ペーパーとタッチパネルの2画面を持つAndroid端末で、サイズは高さ225×幅120×奥行14mm。重量は310gとなっている。通信はWi-Fi対応。ストレージは内蔵4GBフラッシュメモリーの他、本体背部にmicroSDカードスロットを有している。


電子ペーパーとタッチパネルを搭載したユニークな「alex」

電子ペーパーとタッチパネルを搭載したユニークな「alex」

サポートファイルはJPEG,GIF,BMP,PNGの画像ファイル、MP3,WAVの音声ファイル、H.264,MPEG2/4,3GPPのビデオファイル、Adobe PDF/DRM,ePub,txt,HTMLの文書ファイル。ちょうどKindleにタッチパネルが付いたような端末で、電子書籍を読みながらウェブサイトを閲覧、などといった使い方ができそうだ。


ただ同社では「alex」を電子書籍端末だけでなく、「たとえばレストランでメニューを電子ペーパーに表示し、タッチパネル部分はデジタルサイネージとして各種情報を表示するような使用方法も視野に入れている」(説明員)とのこと。


「andronavi」8月にリニューアルを予定

NECビッグローブのブースでは「andronavi」を紹介。「andronavi」はAndroid向けアプリ・コンテンツマーケットプレイスサービスとして、AndroidアプリのレビューやAndroid関連特集記事等を提供している。


多くの来場者を集めたNECビッグローブ「andronavi」ブース

多くの来場者を集めたNECビッグローブ「andronavi」ブース


8月にはリニューアルを予定しており、電子書籍等のコンテンツ配信にも対応する。その他個人開発者向けに無料アプリ配信環境を整えるなどし、日本のAndroidアプリ・コンテンツ配信の中核となるべく事業を展開していく考えだ。


紹介した他にも、Android関連サービスや端末などが多数見られた今回の「WIRELESS JAPAN 2010」。日本市場でのAndroidのさらなる広がりを感じさせるものだった。