「LYNX SH-10B」を買ったら月々いくら?気になるコストをシミュレーション

2010年07月23日 13:11 by Highmount
ドコモから新発売される「LYNX SH-10B」

ドコモから新発売される「LYNX SH-10B」

7月23日、NTTドコモからAndroid端末の第3弾「LYNX SH-10B」(以下LYNX)が発売となります。


NTTドコモはこれまでに発売されてきた機種とは違い、LYNXをタッチパネル式のスマートフォンではなく、クラムシェル(折り畳み)タイプでフルキーボードを装備した「スマートブック」型の端末として投入してきました。先にKDDIから発売されている「IS01」とは事実上姉妹機の間柄となります。


今回は新規契約または、他社からMNPで契約する場合でLYNXを購入するにあたり、維持費がどれくらいかかるのかを考えてみました。


LYNXもやはり“2台目端末”にするのがオススメ

LYNXについて、NTTドコモではスマートフォンとして販売しますが、形状としては姉妹機のIS01同様“スマートブック”に当てはまります。


通話機能は付いていますが、イヤホンやBluetoothヘッドセットがないとハンズフリー状態でしか通話を行えないので、特に屋外での運用は実用的ではないでしょう。そのため通話端末としても使うのであれば、イヤホンやBluetoothヘッドセットは必須アイテムとなります。


通話するには、イヤホンやBluetoothヘッドセットは必須アイテムのLYNX

通話するには、イヤホンやBluetoothヘッドセットは必須アイテムのLYNX


サイズとしてはちょっと大きめの電子手帳と同程度、IS01より若干薄いのですが、縦横幅は変わらないので、しばらく上着が必要ないこれからの季節、気軽にポケットに突っ込んで……という使い方をするにはちょっと大きいでしょう。こうした大きさや通話機能を考えると、LYNXを持つ場合はやはり“2台目”として持つことを前提に検討を行った方がよいと思います。


そこで、現在使っているiモードケータイやドコモスマートフォン、あるいは他社携帯電話をメインで使いながら、LYNXを所有するという方法を軸に考え、運用法の見直しでコストを抑えるという考え方になるでしょう。


LYNXのメールサービスは?

LYNXではいくつかのメールサービスを利用することが出来ます。



Androidを搭載しているため、標準でGmailを利用することが可能であることはもちろん、SMS(ショートメッセージサービス)も問題なく利用できます。後述する「mopera U スタンダードプラン」を契約する場合、@mopera.ne.jpのメールアドレスも発行されますが、こちらも当然利用することが出来ます。標準のEメールアプリにメールアカウント情報を登録しておくと、moperaからのメール受信SMSが届くと自動的にmoperaメールの受信作業を行ってくれるため、iモードメールなどと同様のいわゆる「プッシュ型メール」として利用が可能です。


また、iモード契約者が利用できる「ドコモWebメール」(@dwmail.jp)も利用することは出来ますが、登録にiモードからのアクセスが必要となるため、あまり実用的ではありません。iモードメール(@docomo.ne.jp)ですが、現状ではiモード契約の他にiモード.net(月額210円)を契約し、「IMoNi」などのクライアントアプリを利用することで使用可能です。


ドコモが配布している「iモード.netモバイルアプリ」は自回線で契約しているiモード.netアカウントにはアクセスできず、他の回線で契約したiモード.netアカウントにしかアクセスできないという欠点があります。このため、「IMoNI」などのクライアントアプリを利用することになります。ただし、iモード.netはiモードメールサーバとは別のサーバで送受信を行っていることから、放置しておくとiモード.netのメールサーバの容量(受信メール10M、送信メール4M)がいっぱいになってしまいメール受信が出来なくなってしまいます。また、クライアントアプリからアクセスすると、ログイン情報がiモードメールにも届くため注意が必要です。


なお9月から開始される「spモード」では@docomo.ne.jpのメールアドレスが発行されるとのことですが、現在のiモードメールとは若干仕様が異なるとのことです。iモードで発行される@docomo.ne.jpのメールアドレスとどちらを常用するかを設定することが出来るとのことですが、まだ詳細は発表されていないため、今後の情報には注意しておいた方がいいでしょう。iモードメールやmoperaメールは、料金プラン「タイプシンプル」の契約者が対象となる「メール使いホーダイ」の対象になっており、送受信無料でメールの利用が出来ます。


1.新規契約をする場合・他社からMNPで契約する場合

2台目需要向きの端末であることから、回線を新規に増やす形での契約が多くなるかと思われます。基本的な部分は「Xperia」のときに行った料金シミュレーションと大きな変更はありません。パケット定額サービスは「パケ・ホーダイ ダブル」または「パケ・ホーダイ シンプル」のどちらかを選ぶことになります。パケット接続のためには、ドコモのプロバイダサービスである「mopera U」に別途契約が必要です。


もしMzoneなどの公衆無線LANサービスを利用したいのであれば、オプションの『U「公衆無線LAN」コース』を契約する必要があるため、「mopera U スタンダードプラン」(月額525円)を契約しなければなりませんが、もしmoperaメールは必要ない、公衆無線LANも利用しないということであれば、接続契約だけの「mopera U ライトプラン」(月額315円)を契約しても問題ないでしょう。


ライトプランの場合、パケット接続を一切利用しないのであれば月額料金はかかりません。なおiモード(月額315円)とmopera Uを同時に契約する場合、「ISPセット割」が適用され、それぞれの月額料金から157.5円、iモードとmopera Uの合計で315円が割引となります。つまりiモードの月額使用料相当分が割引になる形です。このため、iモードとmopera U スタンダードプランを一緒に契約する場合は月額525円、iモードとmopera U ライトプランを一緒に契約する場合は月額315円となります。ただし、ライトプランを利用せず月額利用料が発生しない月はISPセット割の適用外となるため、必ず315円はかかるということには注意が必要です。


ちなみに、9月からスマートフォン向けISPサービス「spモード」(月額315円)が開始されますが、こちらもISPセット割の対象になるとのことです。


自分の他にドコモ回線を使用している家族がいない場合、また自分自身も他にドコモの回線を持っていない場合は「ひとりでも割★50」を適用することになるでしょう。もし家族にドコモ回線を契約している人がいるのであれば、ファミリー割引を組んで「ファミ割★MAX50」を適用することが出来ます。ファミリー割引の場合、家族回線との通話料の割引や無料通話分を分け合うことなどが可能となります。


料金シミュレーション

それでは、具体的な金額を計算していきます。今回はあくまで参考として、基本料金プランは「タイプSSバリュー」または「タイプシンプルバリュー」の金額で出していきます。またプロバイダ料金については、mopera U スタンダードプラン(キャンペーン割引適用なし)で計算し、「ケータイ補償お届けサービス」に加入するという想定にします。


タイプS以上の料金プランを契約している場合や、ベーシックプランで契約する場合、その他オプションの適用の有無などでは金額が変わってきますので、適宜読み替えて下さい。この他端末割賦代金がかかりますが、これは購入先や割賦期間によって条件が変わりますので、ここでは割愛します。


iモード契約を行う場合


新規契約の場合、あまりiモード契約を行うメリットはありませんが、もし他のiモードケータイにFOMAカードを差し替えてiモードサービスを利用する予定がある場合は契約の必要があります。LYNXでiモードメールを受信するのであれば、当面はiモード.netの契約が必要になります。


メール使いホーダイを適用しない場合
料金プラン:タイプSS バリュー
+ファミ割★MAX50orひとりでも割★50適用
980円
iモード付加機能使用料 315円
iモード.net付加機能利用料 210円
mopera U スタンダードプラン 525円
ユニバーサルサービス料 8円
パケ・ホーダイ ダブル 390円~5,985円
ケータイ補償お届けサービス付加機能利用料 315円
ISPセット割 -315円
合計 2,428円~8,023円


メール使いホーダイを適用する場合
料金プラン:タイプシンプル バリュー
+ファミ割★MAX50orひとりでも割★50適用
780円
iモード付加機能使用料 315円
iモード.net付加機能利用料 210円
mopera U スタンダードプラン 525円
ユニバーサルサービス料 8円
パケ・ホーダイ シンプル 0円~5,985円
ケータイ補償お届けサービス付加機能利用料 315円
ISPセット割 -315円
合計 1,838円~7,823円


iモード契約は必要ですが、LYNXの回線でiモードメール受信は必要ないという場合、iモード.netの契約は不要です。また、mopera Uの契約をライトプランにする場合、未使用月は月額料金は発生しませんが、その場合ISPセット割は適用されません。


iモード契約は行わない場合


iモード契約を行わない場合、メール使いホーダイ(タイプシンプル)の適用が行えない他、ISPセット割も適用されません。


メール使いホーダイを適用しない場合
料金プラン:タイプSS バリュー
+ファミ割★MAX50orひとりでも割★50適用
980円
mopera U スタンダードプラン 525円
ユニバーサルサービス料 8円
パケ・ホーダイ ダブル 390円~5,985円
ケータイ補償お届けサービス付加機能利用料 315円
合計 2,218円~7,813円


2.現在ドコモ回線を契約していて、LYNXを追加契約する場合

現在使っているiモードケータイやドコモスマートフォンをメインで使いながら、LYNXを追加購入する場合はこの形になるでしょう。新規に回線を追加することには違いないので、前述した「新規・MNPの場合」と基本的な維持費は共通しています。


ただし、自分一人でも複数回線を契約するのであれば「ファミリー割引」を適用することが可能になります。無料通話分の分け合いやドコモポイントの共有など、様々なメリットを享受することが出来ます。


3.機種変更をする場合

機種変更を行う場合はいくつか注意することがあります。現在メインで使用している回線を機種変更する場合、前述のようにやや使い勝手が悪化することや、iモードケータイから機種変更の場合はiモードサービスが利用できなくなったり、iモードメールの利用にやや制限が加わるようになります。


もしiモードケータイをもう利用しないという場合、「iコンシェル」や「2in1」など利用できないサービスの解約、iモードサービスで利用していた月額課金のコンテンツサービスの解除を忘れないようにしましょう。契約内容の見直しは、現在の料金プランにmopera Uなどの必要なサービスを追加する形になります。またパケ・ホーダイ ダブルの上限金額が4,410円から5,985円に変わることに注意が必要です。


iモードを継続利用する場合、iモードメールをLYNXで利用するのであればiモード.netの契約が必要になります。iモードを解約する場合、ISPセット割は適用されないことや連絡先の変更が必要になってくることなどには注意しておくべきでしょう。また現在料金プランを「タイプシンプル」にしている場合、iモード解約が出来ない、また解約し別の料金プランに変更する場合には違約金が発生する可能性があるため、注意しましょう。詳細な料金プランシミュレーションは新規契約の項を参照して下さい。


料金的な旨味はIS01より小さいが、ドコモ網での使い勝手を期待

Xperiaと同様で端末の割賦代金を入れると、最大で9,000円台になってしまいます。姉妹機のIS01では基本料と接続サービス料相当分の割引キャンペーンを行っていることを考えると、幾分高いという印象を感じる方も少なくはないでしょう。しかし、8月末までは「デビュー割スマートフォン」や「ご愛顧割スマートフォン」といったスマートフォン向け割引施策が行われているほか、ショップ単位でキャンペーン施策を行っているところもあります。


spモード導入で利便性に期待、カラーはRedの他Whiteも

spモード導入で利便性に期待、カラーはRedの他Whiteも

これまでの通例では、割賦代金はドコモのPRIMEシリーズなどに比べると安い代金で購入できることが多く、iモードケータイでコンテンツサービスを複数利用している場合と比較すると、スマートフォンだからといって特別に高いということもなくなっています。


また9月からspモードの提供が開始されることで、ドコモスマートフォンの利便性も向上することでしょう。


IS01でスマートブックの使い勝手の良さは筆者をはじめ多くのユーザが認めるところであり、ドコモ網で同様の使い勝手を期待できるLYNXには発売前から注目の声が多いのも事実です。カラーリングも女性からの評判がよいとも聞いています。どの程度売り上げが伸びていくのかは非常に興味深いところです。