NTTドコモがSIMロック解除発言!通信回線はどうなる

2010年07月28日 16:20 by 石川温
NTTドコモ、2011年4月よりSIMロックを解除すると発表

NTTドコモ、2011年4月よりSIMロックを解除すると発表

7月6日にNTTドコモの山田隆持社長が「2011年4月以降に発売する端末から、すべてSIMロック解除機能を盛り込む」と発言。業界が一気に色めき立った。


NTTドコモのSIMロック解除発言と同じくして、日本通信は新SIMカードを発売

「ソフトバンクモバイルが独占するiPhoneを奪うためではないか」そんな推測があちこちから聞こえてきた。


データだけでなく音声通話も可能としたSIMカード「talkingSIM」

データだけでなく音声通話も可能としたSIMカード「talkingSIM」

一方で、7月23日、日本通信データだけでなく音声通話も可能としたSIMカード「talkingSIM」の発売を発表した。これにより、NTTドコモの端末のSIMロックを外し、日本通信が提供するSIMカードを利用することで、毎月安価にデータや音声サービスを使えるようになる。


現在でも、日本通信は「b-mobile SIM U300」というかたちでNTTドコモのSIMカードを使ったデータ通信サービス(音声通話には非対応)を提供中だ。もし、ソフトバンクモバイルがiPhoneのSIMロック解除に応じれば、NTTドコモの回線だけでなく、日本通信の回線を使ってiPhoneが使えるようになる。


他の回線でも使えるiPhone

ただ、ソフトバンクモバイルにとって、「iPhoneはドコモを攻めるための武器」と孫社長が公言しているだけあって、簡単にSIMロック解除に応じるとはとても思えない。しかし、だからといって「iPhoneをNTTドコモや日本通信の回線で使えない」ということにはならない。


香港ではSIMフリー版が発売されているiPhone

香港ではSIMフリー版が発売されているiPhone

すでに日本通信では香港で売られているiPhone3GSを、同社のSIMカードが使える動作確認端末としてホームページに掲載している。


本来、日本国内で通信をしても問題ないという「技適マーク」が、端末の外観についていなくてはいけない。これまで、香港版iPhone3GSは外観に技適マークがついてないかったために、使用が認められていなかった。


しかし、先頃、その決まりが改正され、技適マークをディスプレイに表示できれば問題ないというように仕組みが大きく変わった。iPhone3GSは設定画面を開いたのち、一般→情報→認証という項目を開くと技適マークが現れる。つまり、海外版のiPhone3GSを国内で使っても全く問題はなくなったというわけだ。


SIMロックフリー端末の利点

日本通信が発表した“音声通話にも対応したSIMカード”は、MNPによって電話番号も移せるようになっている。これは香港版SIMフリーiPhoneを使っているユーザに歓迎されそうだ。SIMロックフリーiPhoneユーザは、現在使っている電話番号はMNPによって日本通信に移す。日本通信が提供するSIMカードによってデータ通信はNTTドコモのネットワークが使える(速度は300Kbps制限だが)。料金は月額3960円。


ユーザにとってみれば、端末価格は高くなってしまうが、料金は安くなる。しかも、ネットワークはソフトバンクモバイルよりも快適なNTTドコモ網が使えるようになる。現状、300kbps超という制限があるが、iPhoneでブラウジングする程度なら問題ないだろう。


Android端末としてもXperiaやHT-03Aにおいては、NTTドコモのSIMロックがかかっているとはいえ、SIMカードが全く同じなので、日本通信のSIMカードは問題なく利用できる。現状はデータ通信のみだが、音声もできるようになれば、安価にXperiaを所有することが可能になる。


SIMロックフリーの端末さえ手に入れば、通信を自由に選べるようになる。まさに日本通信が目指していた世界が、NTTドコモ山田社長のひとことで実現しようとしているのだ。