紅白のニューフェイス、LYNX SH-10Bの5つの特徴!!

2010年08月06日 15:32 by Highmount
NTTドコモ第3のAndroid端末「LYNX SH-10B」

NTTドコモ第3のAndroid端末「LYNX SH-10B」

2010年7月23日、NTTドコモ第3のAndroid端末「LYNX SH-10B」(以下LYNX)が発売されました。先にKDDIから発売されている「IS01」とほとんどのスペックが共通している姉妹機で、IS01同様“スマートブック”というカテゴリに分類される構成となっています(ただしドコモではスマートブックの呼称は用いていません)。


今回は、IS01との比較も交えながら、LYNXの以下に挙げる5つの特徴を見ていくことにします。


  1. IS01と似て非なるLYNXのスタイル
  2. 独自のユーザーインターフェース
  3. ドコモスマートフォン初、ワンセグ搭載
  4. 電子ブックビューアを搭載
  5. ケータイ的機能はLYNXも積極的に投入


なお、既にタオソフトウェアの谷口さんが「LYNX」と「IS01」、そして開発用ツールである「JN-DK01」を比較した記事を書かれていらっしゃいますので、合わせてお読みいただければと思います。


1.IS01と似て非なるLYNXのスタイル

姉妹機のIS01と同様、LYNXはクラムシェル(折り畳み)型の筐体に5インチタッチパネルディスプレイとQWERTYパンタグラフキーボードを搭載。


LYNX(上)とIS01(下)の外観。一見同じように見えるが、LYNXの方が若干薄い

LYNX(上)とIS01(下)の外観。一見同じように見えるが、LYNXの方が若干薄い


一見全く同じに見えますが、実はLYNXの方が若干薄くなっています。数値的には、IS01の最厚部で20mm、LYNXの最厚部は寸法上の厚みと同じく17.8mm。主にディスプレイ部の厚みが異なっているようです。


下半分の厚みはそれほど違わないが、上半分は明らかにLYNXの方が薄い

下半分の厚みはそれほど違わないが、上半分は明らかにLYNXの方が薄い


赤外線受光部付近の配置が若干異なるほか、カメラ周りのデザインも微妙に違うのです。ヒンジ周りのデザインやキーボードの印字も同じように見えて実は微妙に変えてあるあたり、姉妹機とはいえ差別化もしっかりとされています。デザインは個人の好みにもよりますが、全体的に、LYNXの方がより洗練されているような印象を受けます。ディスプレイを開くのはIS01の方がやりやすいように感じます。


充電ケーブルやデータ通信ケーブルを接続するための端子は、Xperiaと同じmicroUSBとなっています。製品にはFOMA用充電器の端子を、microUSBに変換するコネクタが付属しているのはIS01と共通していますが、IS01はau WIN端末の端子から変換するものであったため、若干形状が異なっています。


現時点で国内で発売されているAndroid端末では、HT-03Aを除きすべてmicroUSBとなっているため、ケーブルの流用などでも非常に便利です。おそらく今後も、microUSBを採用する端末は増えるのではないかと思います。


赤外線受光部やカメラまわりのデザインが異なる

赤外線受光部やカメラまわりのデザインが異なる


このほか、カラーリングや表面処理にも違いがあります。IS01のカラーリングはブラックとライトブルーですが、LYNXではレッドとホワイト。レッドといっても、どちらかというと朱色に近い質感であるほか、ホワイトはキーボード部はシルバーとなっており、よりスタイリッシュな印象を受けます。


表面処理はIS01がシボを入れて皮の手帳のような質感を与えられているのに対して、LYNXでは光沢のある質感という違いがあるのです。LYNXはやや指紋や皮脂が目立つかもしれません。


キーボードの使い勝手はIS01とほぼ同様

キーボードの使い勝手はIS01とほぼ同様


IS01とほぼ同様のキーボードは、十分なキーピッチを確保しており、キーボード付きスマートフォンのように手に持って親指で打っても、机の上に置いてPCのようにタッチタイピングをしようとしても、不自由なく入力が出来るというのもIS01と共通した印象です。


当初は若干キーストロークが浅いかと感じていましたが、実際に使ってみると使い勝手は悪くないように感じました。


2.独自のユーザーインターフェース

IS01はAndroid標準のユーザーインターフェース(UI)ではなく、独自のUIを採用していましたが、LYNXでも独自のインターフェースとなっています。しかしIS01と全く同じではなく、基本は共通しながら若干異なったデザインになっています。


デスクトップ画面などは差別化されている(上:IS01 下:LYNX)

デスクトップ画面などは差別化されている(上:IS01 下:LYNX)


IS01では「カード型メニュー」が特徴的でしたが、LYNXではこれを採用せず、メインメニューはアプリインストールによってスペースがなくなると随時追加されていくという形になります。IS01のように任意に自分でメニュー画面を増やして、アプリの種類などによって分類するという使い方は出来ません。


ホーム画面(デスクトップ画面)についても同様で、標準では3面が用意されていますが、最大で5面までしか増やすことが出来ません。こちらも任意で増やすことが出来るIS01とは差別化できるポイントでしょう。ホーム画面の数が多いのも良し悪しで、目的の画面に達するまでスクロールが多くなりすぎると、全体的な使い勝手を損なうこともあります。ドコモがここを最大5面としたのは、うまくそのあたりをバランスさせた結果なのではないかと思います。


LYNXではデスクトップは最大5面となる。メインメニューも任意での画面追加はできない

LYNXではデスクトップは最大5面となる。メインメニューも任意での画面追加はできない


画面下部によく使用するアプリケーションや機能を登録できる「クイックメニュー」はLYNXにも採用されていますが、メインメニュー展開の際の演出が差別化されています。


操作にあたり、LYNXでは「光ナビ」という操作補助機能があります。アイコンの移動などの際、光ナビが光って移動できる方向などを示してくれるのは便利ですが、好みは多少分かれるのかも知れません。もしあまり必要を感じないのであれば、設定でオフにすることが出来ます。


タスクマネージャー機能はIS01に引き続き標準で搭載。この他に従来の通知領域が「お知らせエリア」と「ステータスエリア」に分けられているのもIS01に共通していますが、細部がIS01とは微妙に異なっています。全体的に、IS01と比較するとLYNXのUIはややカジュアル寄りに振られた感じがあります。


3.ドコモスマートフォン初、ワンセグ搭載

IS01に引き続き、LYNXはドコモスマートフォンとしては初めてワンセグを搭載しています。基本的な部分はIS01と共通しているようです。


基本機能はIS01とも共通しているが、5インチで見ることが出来るワンセグは便利な機能のひとつ。番組の視聴・録画予約もできる。

基本機能はIS01とも共通しているが、5インチで見ることが出来るワンセグは便利な機能のひとつ。番組の視聴・録画予約もできる。


画面表示は全画面表示とパンスキャン(映像を引き延ばして画面に余白が出来ないようにする)表示の二種類、音声も副音声の指定や字幕表示など、ワンセグとして標準的な機能は一通り揃っています。受信感度についても、走行中の車内でもほとんど途切れないなど、思っていた以上に優秀です。また、録画機能も搭載しています。


録画再生機能としてはワンセグの他、レコーダーに録りためた高画質の番組を外に持ち出して楽しめる「Blu-rayディスクレコーダー連携機能」や、撮影した静止画・音楽を AQUOSで楽しめる「DLNAサーバー機能」にも対応しています。ちなみに、メーカー及びドコモが発表している対応しているテレビやレコーダーは、シャープ製のAQUOSシリーズのみとなっています。


4.電子ブックビューアを搭載

LYNXにはコンテンツビューアとして、「millmo for SHウィジェット」と「millmo Book Player for SH」をそれぞれ専用プリインストールアプリとして搭載しています。


millmo Book Player for SHでコミックや写真集などの電子書籍コンテンツをダウンロード購入が出来るほか、それらのコンテンツを閲覧出来ます。millmo for SHウィジェットは、電子書籍コンテンツのほか、動画や音楽コンテンツのダウンロード支援ウィジェットです。


電子書籍コンテンツのダウンロードや閲覧が出来る

電子書籍コンテンツのダウンロードや閲覧が出来る


端末製造元のシャープでは、今後電子書籍への取り組みを強化することを発表しています。その席上でLYNXもプラットフォームになることが示唆されていましたが、その意味でも非常に興味深い機能のひとつです。


5.ケータイ的機能はLYNXも積極的に投入

IS01同様、“ケータイ”的な機能の取り込みも積極的に行われています。


NTTドコモの新ISPサービス「spモード」は9月サービス開始予定

NTTドコモの新ISPサービス「spモード」は9月サービス開始予定

上記のワンセグの他、赤外線ポートの設置、9月からはISPサービス「spモード」の開始により、@docomo.ne.jpのメールアドレス使用が可能になります。サービス開始後に専用メールアプリケーションを導入して利用することになるそうです(ただしメール使いホーダイの適用外になるという発表が行われています)。


今後どんどんスマートフォンと、従来のiモードケータイとの垣根が低くなっていくことが予想されます。いずれはスマートフォンとiモードケータイで、利用できるサービスにほとんど差がなくなるということも起こるのかも知れません。


LYNXはカジュアルスマートフォン

LYNXはIS01と基礎部分を共通させながら、筐体デザインやUIなどでしっかりと差別化が図られていました。IS01が非常にツール感を大事にした端末であるのに対して、LYNXはどちらかというとスタイリッシュでありカジュアルなスタイルを重視しているように感じられます。


従来、黒・白・シルバーが基本色とさえ言われていたスマートフォンですが、IS01でライトブルーが設定されたり、LYNXでは朱色に近いレッドが設定されるなど、女性に向けたアプローチも始まっています。IS01ではユーザの4割が女性というデータもあるようですが、LYNXも女性ユーザに対して非常にウケの良い端末になる予感がします。