日本Androidの会:Galaxy Sのタッチ&トライや有料アプリの可能性など興味深いテーマで開催

2010年08月16日 18:53 by いのたしん
今秋発売予定のGalaxy S

今秋発売予定のGalaxy S

日本Androidの会(丸山不二夫会長・早稲田大学大学院 客員教授)は8月9日、東京大学駒場第二キャンパス コンベンションホールにて8月定例会を開催した。


当日会場は300あった座席が埋まり、立ち見まで出るほどの盛況ぶりで、盛夏の熱気のように熱心に講演に聞き入る参加者の姿が多く見られた。


「日本Androidの会8月定例イベント」開催概要


第一部 サムソン 「Galaxy S」 Touch & Try

第二部 Androidマーケットに有料アプリを!

第三部 C2DM(Cloud to Device Messaging)について


<日時>

2010年8月9日(月)

<場所>

東京大学駒場第二キャンパス コンベンションホール

<主催>

日本Androidの会

東京大学 生産技術研究所 瀬崎研究室

東京大学 空間情報科学研究センター

<講演>

飯塚康至氏(ビジネスブレークスルー大学専任講師/(株)エイシーエル)

KUGO氏(フリーデベロッパー)

丸山不二夫氏(日本Androidの会 会長/早稲田大学大学院 客員教授)


Galaxy Sのタッチ&トライを実施、Swypeの日本語対応は未定

今回の定例会は3部構成での開催。まず第1部ではサムスンが今秋にNTTドコモからのリリースを予定しているAndroid端末「Galaxy S」のタッチ&トライが実施された。10台のGalaxy Sが来場者に順に回され、各々操作感等を確認していた。


Galaxy Sの表面・裏面(裏面中央はタッチ&トライ用端末識別のシール)

Galaxy Sの表面(左)・裏面(右)(裏面中央はタッチ&トライ用端末識別のシール)


Galaxy Sの搭載OSはAndroid 2.1。タッチ感度や視認性を高めた400×800のディスプレイ「4.0 SUPER AMOLED」、ソフトウェアキーボード部分の単語をなぞるだけで単語を予測し入力できる文字入力機能Swype」、ゲーム等も機敏に動かせる1GHzのアプリプロセッサー、DLNA家電との連携を可能とする「All Share via DLNA」・各種SNS等を統合的に管理できる「Social Hub」等のアプリを搭載しているなどの特徴を持つ。


Swype入力で単語を絞り込めない場合はいくつかの変換案が表示される(左)。DLNA対応機器との連携を可能とする「All Share via DLNA」(右)

Swype入力で単語を絞り込めない場合はいくつかの変換案が表示される(左)。DLNA対応機器との連携を可能とする「All Share via DLNA」(右)


実際に手に持ってみると、9.9mmという本体の薄さを強く感じることができる。動作は機敏。UIは独自のもので、タッチ&トライの端末では左右フリックで7つのホーム画面を選択できた。「4.0 SUPER AMOLED」によって動画もかなりクリアに見ることができる。Swypeに関しては、英語入力は可能だった。日本リリース版での日本語入力対応は現在開発・調整中で、実際に搭載されるかの最終結論はまだ出ていないとのことだった。


美麗な映像を映し出す「4.0 SUPER AMOLED」ディスプレイ

美麗な映像を映し出す「4.0 SUPER AMOLED」ディスプレイ


有料アプリの現状をデータと経験から解説

第2部では「Androidマーケットに有料アプリを!」をテーマに飯塚康至氏(ビジネスブレークスルー大学専任講師/(株)エイシーエル)KUGO氏(フリーデベロッパー)による講演が行われた。


飯塚康至氏(ビジネスブレークスルー大学専任講師/(株)エイシーエル)

飯塚康至氏(ビジネスブレークスルー大学専任講師/(株)エイシーエル)

飯塚氏は「Made in Japanアプリを世界に」のタイトルで講演。Androidマーケットへのアプリ登録数が10万件を超えダウンロード数が11億以上となるなど潜在的市場が拡大する中で、「有料アプリはダウンロード上位50位に入らないと売れ筋にならない」「有料アプリはドルのアプリが70%以上を占める」「30%程度はキャンセルが発生する」などといった有料アプリの現状をデータで解説。


その上で「50位の壁を突破するためにプロモーションや価格・フリー戦略が重要」「工数を少なく良いアプリケーションを作成する必要がある」「キャンセル率低下のためにデザインやユーザー体験を意識した開発をすべき」など、Androidマーケットという世界マーケットの中で有料アプリを売っていくためのポイントを説明した。


KUGO氏(フリーデベロッパー)

KUGO氏(フリーデベロッパー)

KUGO氏は「そこそこ売れてる有料アプリから見る有料アプリの現実と課題」のタイトルで話題を展開。自身が開発・販売したアプリ『カレンダーステータスバー』の販売状況を国別や月別で示しつつ「高機能でなくても、ニーズがあれば買ってもらえる」「月別有料ダウンロード数の上位に入っても、売上は少ない」などと雑感を述べた。


“そこそこ売れるための戦略”としてはトライアル版リリース等を推奨。「マーケットの課題は多いが、まだ始まったばかり。役に立つ/面白いアプリを作ればきっと売れるだろうし、お金をもらえて喜んでもらえるのは楽しい」と、Androidアプリ開発の良さを語って、講演を締めた。


Froyoより採用されたC2DMについての解説も

最後に第3部では、日本Androidの会 会長の丸山不二夫氏が「C2DM(Cloud to Device Messaging)について」のタイトルで講演を行なった。


丸山不二夫氏(日本Androidの会会長/早稲田大学大学院 客員教授)

丸山不二夫氏(日本Androidの会 会長/早稲田大学大学院 客員教授)

Android OS 2.2(Froyo)より採用されたC2DMはAndroid端末上の特定のアプリに対し、C2DMサーバを介してデータを送信するサービス。メッセージを受け取るためにAndroidアプリを立ち上げておく必要はなく、Androidはメッセージ受信時にIntent Broadcastメカニズムによってアプリを起動する。


講演ではC2DMの基本的な説明からC2DMサーバが配送先を特定するまでの流れ、C2DMサーバの働き等を説明。聴講者からも積極的な質問が行われていた。


次回の定例会は9月6日、立教大学にて開催予定。電子書籍関連の講演が考えられている。