気になるGALAXY Sの実力!海外発売モデルの使い勝手を試してみた

2010年08月30日 16:06 by 石川温
GALAXY Sの海外発売モデル。使い勝手を試してみた

GALAXY Sの海外発売モデル。使い勝手を試してみた

いま、サムスン電子が世界向けに発売して人気を博しているスマートフォンが「GALAXY S」だ。日本でもNTTドコモが今秋の発売を予定しているだけに、期待値はかなり高い。


実際、GALAXY Sの実力はどれほどのものなのか。海外で発売されているモデルを早速入手。GALAXY Sの使い勝手を試してみた。


GALAXY Sは、サムスン電子が自信作として投入したスマートフォンにおけるフラグシップモデルだ。6月にシンガポールで開催された通信関連イベント「CommunicASIA」でも、GALAXY Sは大々的にアピールされていた。


今回、すでに海外で発売されているGALAXY Sを緊急入手。使い勝手を試してみた。


有機ELディスプレイ「SUPER AMOLED」を採用した美しい画面

有機ELディスプレイ「SUPER AMOLED」を採用した美しい画面

圧巻の美しさ!有機ELディスプレイ「SUPER AMOLED」

まず、圧巻といえるのがディスプレイだ。サムスン電子がイチ押ししている「SUPER AMOLED」と呼ばれる有機ELディスプレイを採用しているのだ。サイズは4インチ。実際に観てみると、色鮮やかな表現力を備えている。写真や動画など本当に美しい。iPhone4とはまた違った美しさになっている。


ディスプレイの大きさは4インチとなっているが、手に持ってみるとあまり大きいという印象はない。おそらく、本体が9.9mmと薄い為、手で握っても大きいという感じがしないのだ。本体の重さに関しても119gと軽い。見た目に比べて薄く軽いので、携帯性に優れている。


iPhoneの操作性に近いユーザーインターフェース

では、実際に触ってみてどうか。まず、気になるのが操作性だ。一般的なAndroidのユーザーインターフェースとは異なり、サムスン電子による独自のユーザーインターフェースを載せている。これが思った以上に違和感がなくて使いやすい。よくよく考えてみると、画面の下には電話やメール、連絡先、アプリケーションという4つのアイコンが並び、画面下にはいつでも初期画面に戻れるホームボタンが存在する。これは実はiPhoneの操作性にかなり近いと言える。実際、iPhoneを使いこなしているユーザであればあるほど、その類似性に気がつくことだろう。


しかし、なにもこれは悪いことではないと思う。かつて、NTTドコモに参入したばかりのシャープは、当時、シェアトップであったNケータイのユーザーインターフェースを徹底的に研究して、Nユーザがシャープに乗り替えても違和感のないような作り込みをしていったという。実際、その努力もあって、シャープはシェアトップとなっていった(ユーザーインターフェースの努力だけではないが)。まさにGALAXY Sを見る限り、サムスン電子は本気でアップルの牙城を切り崩していこうという気合が感じられる。


反応速度に関しては実にキビキビと動いてくれるのがとても快適だ。サムスン電子独自の1GHzチップにより、ウェブやマップも実にスムーズに扱える。


天気予報やその日のスケジュールを確認できる「Daily Briefing」などの独自アプリを搭載している

天気予報やその日のスケジュールを確認できる「Daily Briefing」などの独自アプリを搭載している

日本版で生かしてほしい機能や独自アプリも搭載

アプリ面では、天気予報やその日のスケジュールを確認できる「Daily Briefing」、メールやSNSを一元的に管理できる「Social Hub」、AR機能を持つ「Layar」といった独自アプリが搭載されている。


当然のことながら、海外版であるため、日本で使うにはあまり便利とはいいがたい。NTTドコモで販売される際には、是非ともSNSであればmixiあたり、ARアプリであれば日本の地図会社との連携を行ってもらいたいものだ。


GALAXY Sを触っていて、面白いと感じたのがSWYPEという入力ツールだ。これは入力したい言葉をQWERTYキーボード上でなぞって行くことで文字が入力できるというものだ。HELLOであれば、画面上から指を話すことなく、H、E、L、L、Oの順番で指をソフトウェアキーボード上を滑らせて行けば、入力候補が表示されてあとはHELLOを選ぶだけでいい。いちいち画面上を押したり離したりする必要がなく、打ち間違いも少なくて済む。


とても優れた入力方法のように思えるのだが、残念ながらいまのところは日本語には非対応。日本発売の際には是非とも日本語対応して欲しいものだ。


日本発売時に搭載して欲しいアクセスポイントモード

日本発売時に搭載してほしいアクセスポイントモード

また、日本発売時に是非とも搭載して欲しいのが、アクセスポイントモード(※)だ。アクセスポイントモードはAndroid OS 2.2で標準搭載されるが、GALAXY Sではすでにアクセスポイントモードが搭載されている。NTTドコモであれば、すでに一部の機種でアクセスポイントモードが搭載されている。


料金面ではまだ「使いやすい」とは言い難いが、あればなにかと重宝する。サムスン電子とNTTドコモには、是非とも日本版においてもアクセスポイントモードを搭載して欲しいと思う。


※アクセスポイントモード

外出先でも端末をアクセスポイント(親機)として、ポータブルゲームやパソコンなどのWi-Fi対応機器(子機)をネットにつないで利用できる機能。


GALAXY Sを触わり、実際に使ってみたが、画面の美しさといい、反応速度の速さといい、かなり完成度の高いスマートフォンに仕上がっていると思う。日本語や日本のサービスにどれだけ対応するかは未知数ではあるが、ハード面においてはかなりの競争力があるのではないだろうか。


ソニー・エリクソン「Xperia」に比べても、ハード面においてはかなり魅力的に感じる。ただ、一方で、サムスン電子は日本においてブランド力が決して高い部類にあるとはいえない。このあたりをどう克服するかが日本展開の大きな課題と言えそうだ。