HTCがDesireの後継機種「HTC Desire HD」と「HTC Desire Z」を発表!

2010年09月21日 16:03 by 石川温
HTC新製品「HTC Desire Z」(左)と「HTC Desire HD」(右)

HTC新製品「HTC Desire Z」(左)と「HTC Desire HD」(右)

2010年9月15日(現地時間)、HTCがイギリス・ロンドンで新製品発表会を開催。HTC Desireの後継機種となる「HTC Desire HD」と「HTC Desire Z」を発表した。会場にはヨーロッパ各国やインド、香港、オーストラリア、そして日本から報道陣が集まった。


「ここ最近、われわれの認知度は2倍に上がっている」同社CEOのピーター・チョウは、記者会見の冒頭、HTCのブランド力がいかに向上しているかを力説した。早くからスマートフォンの専門メーカーとして立ち上がり、世界的なスマートフォンブームに乗って急成長を遂げるHTC。今回の新製品は各国メディアに披露するほど気合いの入ったモデルとなっている。


ピーター・チョウCEO(左)とボーダフォン幹部(右)

ピーター・チョウCEO(左)とボーダフォン幹部(右)



4.3インチの大画面が特長のHTC Disire HD

4.3インチの大画面が特長のHTC Disire HD

ハイスペックモデル、DLNA対応の「HTC Desire HD」

「HTC Desire HD」は4.3インチの大型液晶を採用したハイスペックモデル。カメラは8メガ、CPUはクアルコムSnapdragon1GHz(MSM8255)だ。


Android OS 2.2(Froyo)を搭載している。DLNAにより、本体内に保存された動画や画像、音楽をレシーバーを経由してテレビに出力することができる。


HTC Desire HDはDLNAに対応。無線LANで接続し、専用レシーバーが必要になる

HTC Desire HDはDLNAに対応。無線LANで接続し、専用レシーバーが必要になる


実際に触ってみたが、とにかく「大きい」というのが第一印象。画面の大きさにただただ圧倒された。当然ながら動画の再生には迫力があり、ウェブの閲覧もしやすい。ユニボディ構造により、丈夫そうで高級感のあるデザインに仕上がっているのも魅力だ。ただし、画面と本体サイズが大きいため、手の小さい女性には少し不向きかも知れない。


正面からの見た目は従来モデルに近いHTC Desire Z

正面からの見た目は従来モデルに近いHTC Desire Z

ポップアップ式のQWERTYフルキーボードを搭載した「HTC Desire Z」

一方、個人的にも「欲しい」と思っているのが「HTC Desire Z」。QWERTYフルキーボードを搭載し、文字入力がしやすくなっているのが特長だ。


Android OS 2.2(Froyo)、チップはクアルコムSnapdragon800MHz(MSM7230)。


キーボードはスライド式ではなく、画面部分が一度、浮かび上がり画面横に収まるというポップアップ式を採用する。本体サイズも比較的コンパクトで厚みも少なく、携帯性も良い。


いったん画面が浮き上がり、キーボードが登場。文字は比較的打ちやすいHTC Desire Z

いったん画面が浮き上がり、キーボードが登場。文字は比較的打ちやすいHTC Desire Z


おそらく、アメリカではベライゾンから発売されているモトローラの「Droid」に真っ向勝負を挑むことになるだろう。Droidに比べキーボードのボタンも大きく、押しやすいというのはHTC Desire Zのポイントでもある。


「HTC Desire HD」と「HTC Desire Z」、いずれのSnapdragonも第2世代の新しいものとなっている。


端末をパソコンから遠隔操作できる「HTC sence.com」

また、HTCが始める新たなサービスが「HTC sence.com」だ。端末をパソコンのウェブ画面から遠隔で操作できるのが特長だ。


万が一、端末を落とした際にはウェブ画面から端末の呼び出し音を鳴らし、画面上に「見つけた人は連絡ください」とメッセージを飛ばせる。遠隔でデータを消去することも可能だ。端末上にあるメールをPCからでも操作できるし、地図データの共有といったこともできる。アップルがMobile MeでiPhoneを探せるサービスを提供するが、HTCはさらにいろいろなサービスを付加し、さらにすべてを無料で使えるようにしている(Mobile Meは年間9800円)。


パソコンから遠隔操作が行える「HTCsence.com」

パソコンから遠隔操作が行える「HTCsence.com」


日本での発売なるか?HTCから目が離せない

発表会会場では英語版のみで、日本語版に関しては「いまは準備中。端末の発売と合わせて投入される予定」(説明員)という。HTCではカーナビゲーション機能を新製品に盛り込むなど、端末以外の部分も着実に強化している印象を感じた。


今回はヨーロッパやアジア、北米での発売がアナウンスされ、日本での発売に関しては言及されていない。しかし、関係者の声をまとめると、どうやら年内にソフトバンクモバイルからの発売が濃厚だ。おそらく、今後、HTCからもアジアでの展開が発表されるだろうし、ソフトバンクモバイルからも秋冬商戦ラインナップのひとつとして紹介されることだろう。


HTCはさらにWindows Phone 7の発売(北米が先行し、日本では来年以降)なども控えている。Androidにおいても、海外で投入したモデルを日本でも展開する話を準備しているようだ。今年の秋冬商戦は、かなりの数のAndroid端末が発表される見込みだが、これまでかなりの実績を持つHTCは、そのなかでも「台風の目」とも言える存在になりそうだ。