電子書籍端末「GALAPAGOS」発表~Androidの世界で活発な動きを見せるシャープ~

2010年09月29日 15:25 by 石川温
電子書籍端末「GALAPAGOS」発表

電子書籍端末「GALAPAGOS」発表

Androidの世界でシャープの動きが活発だ。


10月4日にはKDDIから「IS03」の発表が予定されている。夏モデル発表会にて、その存在が明かされたが、ワンセグに加えておサイフケータイにも対応するなど、既存のケータイに置き換わる存在になりそうだ。これまでスマートフォンへの機種変更に躊躇していたユーザに支持されるだろう。


独自OSを搭載したAndroid端末を中国市場に投入

シャープは日本だけでなく、中国市場にもAndroid端末を投入する。SH8128UならびにSH8118Uは中国向けに投入される3G対応スマートフォン。タッチパネル液晶を搭載し、SNSや音楽、電子書籍を楽しめるようになっている。中国オリジナルのサービスやコンテンツを扱えるのが特長だ。


中国向けに投入される3G対応スマートフォン:SH8128U(左)とSH8118U(右)

中国向けに投入される3G対応スマートフォン:SH8128U(左)とSH8118U(右)


端末を触ってみたが、操作性はAndroidに近いが、似て非なるモノだった。実際には「点心OS」といってイノベーションワークスが開発したものとなっている。これには事情があって「中国ではGmailやYouTubeなど、グーグルによるサービスが使えないことがある。そのため、独自のOSを開発することとなった」(シャープ担当者)なのだという。


Androidがベースなのは間違いなく、アプリ開発環境も近いのだが、中国の事情に合わせてスマートフォンもカスタマイズせざるを得ないようだ。


シャープではこれまでHYBRID W-ZERO3をベースとした、Windows Phone搭載のスマートフォンを中国で投入していた。こちらは法人が中心となり、今回の点心OSスマートフォンはSNSをサポートしてしており、若者ユーザに狙いを定めているのだという。


進化する電子書籍端末「GALAPAGOS」

もうひとつ、シャープがAndroidをベースに開発したのが、電子書籍端末「GALAPAGOS」だ。5.5インチと10.8インチの液晶を採用し、タッチパネルで操作する。新聞、雑誌、書籍などの提供を3万冊からスタート。とくに新聞や雑誌は毎朝、新しいものが自動的に配信される仕組みを搭載している。


Androidをベースに開発した電子書籍端末「GALAPAGOS」

Androidをベースに開発した電子書籍端末「GALAPAGOS」


ソフトウェアアップデートにより、機能を進化させていく計画だ。だが、液晶サイズが独自という理由から、Androidマーケットには非対応となっている。実際に触ってみたが、設定画面などは独自の見た目になっており、Androidをベースにしたものとは感じにくいユーザーインターフェースになっている(一瞬、ページの読み込み時に表示されるメッセージにAndroidの面影を感じることができる程度)。


今後、SNS系アプリの搭載に期待

今後、SNS系アプリの搭載に期待

機能面でも、電子書籍関連アプリとブラウザが提供されるのみで、「読書の感想を他のユーザにも共有してもらいたいので、SNS系アプリは搭載していきたい」(シャープ開発担当者)という。


iPad対抗というよりも、どちらかといえば読書に特化したアマゾン・キンドルに近い存在と言えそうだ。


シャープはかつてPDAとして、Linuxザウルスを手がけていたこともあり、社内に有能な開発者を抱えている。彼らの活躍によって、Androidにおいても、次々に他社を一歩リードする端末を投入できているようだ。