「GALAXY」日本上陸!NTTドコモが新Android端末2機種を発表

2010年10月06日 17:27 by 福田智之
NTTドコモとサムスン電子の GALAXY共同記者発表会

NTTドコモとサムスン電子の GALAXY共同記者発表会

NTTドコモは10月5日、サムスン電子製Android OS 2.2搭載端末「GALAXY S」「GALAXY Tab」の日本市場向けモデル「ドコモ スマートフォンGALAXY S」(SC-02B)と、「ドコモ スマートフォンGALAXY Tab」(SC-01C)を発表した。


10月15日から事前予約を受け付け、それぞれ10月下旬、11月下旬に発売する。


「ドコモ スマートフォンGALAXY S」(以下GALAXY S)は、すでに世界21カ国で約500万台販売されたグローバルモデルを日本向けにしたもので、OSのバージョンなど、いくつか変更点がある。


Android端末として一番気になるOSのバージョンは、2.2を採用した。これによりFlash 10.1対応の画面表示が可能。CPUには1GHzのサムスン製S5PC110を搭載する。内蔵メモリは16GB。インカメラ(自分撮り)はなく、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信には対応しない。


「ドコモ スマートフォンGALAXY Tab」(以下GALAXY Tab)は、9月2日に発表になった「Samsung GALAXY Tab(GT-P1000)」をベースにしており、こちらもAndroid OS 2.2を採用するなど手が加えられている。タブレット型の端末としては珍しく、通話機能も持つ。特筆すべきは面積の大きさを生かした、大容量バッテリーを搭載できたこと。3Gモードでは約14時間通話可能と、かなりの持久力を誇る。


日本のユーザの向こうに、世界のハイエンドユーザが見える


NTTドコモ山田社長は、「ビビッド、高精細」を連呼し、輝度の優れたディスプレイをアピールした

NTTドコモ山田社長は、「ビビッド、高精細」を連呼し、輝度の優れたディスプレイをアピールした

発表会で最初に登壇した、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏は「世界的企業であるサムソン電子の、この端末を発売できることをうれしく思う」と語り、GALAXY Sについても、スーパーAMOLED(有機EL)ディスプレイによる表示の美しさを「超高精細でビビッドな、大画面のスマートフォン」と表現。


従来の有機ELと比べ、コントラスト比で10,000対1を実現したという、“銀河系の輝き”をアピールした。


GALAXY Tabについては、「オールラウンドな、ジャストフィットタブレット」と紹介。小さくて手のひらで持つことができ、スーツの内ポケットにも入る。いつでもどこでも取り出して使えるフットワークの良さが魅力と語った。


サムスンの申社長は、日本のユーザの先に、世界中のハイエンドユーザの存在を見すえていた

サムスンの申社長は、日本のユーザの先に、世界中のハイエンドユーザの存在を見すえていた

サムスン電子の無線事業部長 社長の申宗均氏は、「日本のユーザは洗練された端末を求めている。世界に先駆けて日本向けの端末がAndroid OS 2.2を搭載し、NTTドコモのサービスにも対応することで、日本のユーザに新たな体験をお届けできることをうれしく感じている」と述べ、日本市場をキッカケに世界のハイエンドユーザを取り込もうとする姿勢をアピールした。


記者会見の中で、「Android OS 2.2では、携帯ネットワークを使ってPCなどでデータ通信を行うテザリング機能が搭載されているが、Galaxy S、Tabにも生かされているか」との質問に対し、会見に出席したNTTドコモのプロダクト部長丸山氏は、「今回はGalaxyにおいて、テザリング機能は無効化されている。ドコモではユーザの反応を見ながら今後この機能について検討をしたい」と回答した。


記者発表会が終わり、引き続きフォトセッションが行われている会場の向かいに、「Galaxy」2機種のデモ機が置かれたタッチ&トライスペースが出現。多数詰め掛けた報道関係者などが実機を手にして、操作具合などをテストしていた。


iPhone、iPadを上回る機能性と価格優位性で、競合キャリアに対抗


大きさはグローバルモデルと同等

大きさはグローバルモデルと同等

「ドコモ スマートフォンGALAXY S」のサイズは、約122×64×9.9mm(最厚部約12mm)。質量約118g。メインディスプレイは約4.0インチ、480×800ドット。Xperiaよりは若干大きいものの、GALAXY Sの方が薄くて軽い。iPhoneより軽いのも魅力だろう。


スーパーAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、同時発色は1,677万色が可能。


搭載カメラは外側のみ、顔検出オートフォーカス対応CMOS500万画素。外部メモリーには、microSD/SDHCが対応する。


ホーム画面は7ページ。文字入力はQWERTYキーボードとテンキー、手書きに対応。日本語入力システムには「iWnn」を採用した。専用のフォトビュワーである「Gallery」機能。Wi-Fi、Bluetoothに対応。ボディカラーはメタリックブラック1色だ。



GALAXY Sの主な仕様


  • 端末名:Galaxy S(SC-02B)
  • 寸法:高さ 約122mm×幅 約64mm×厚さ 約9.9mm(最厚部 約 12mm)
  • 質量:約118グラム
  • 3G連続待受時間(静止時[自動]):約510時間
  • GSM連続待受時間(静止時[自動]):約480時間
  • 連続通話時間(3G/GSM):約380分/約420分
  • メインディスプレイ(サイズ/ドット数・通称/種類/発色数):
    約4.0インチ/横 480ドット×縦 800ドット・SUPER AMOLED(有機EL)/16,777,216色
  • 外部メモリー(最大対応容量):microSD(2GB)microSDHC(32GB)(別売)
  • 外側カメラ機能(有効画素数/記録画素数):
    オートフォーカス対応CMOSカメラ(約500万画素/約500万画素)
  • 色:メタリックブラック



iPadよりひと回り小さいが、軽くて持ちやすい。長時間駆動のバッテリーも優秀

iPadよりひと回り小さいが、軽くて持ちやすい。長時間駆動のバッテリーも優秀

「ドコモ スマートフォンGALAXY Tab」のサイズは、約191×121×12.1mm。質量約382g。メインディスプレイは約7.0インチ、600×1,024ドット。TFT液晶を搭載し、同時発色は1,677万色が可能。iPadよりひと回り小さいこともあり、重さはiPad(Wi-Fi + 3Gモデル)のおよそ2分の1と軽く、持ち運びに便利だ。


搭載カメラは、オートフォーカス対応CMOS320万画素(外側)と、CMOS130万画素(内側)。外部メモリーには、microSD/SDHCが対応する。


4000mAhの大容量バッテリー。待受画面でmixiやTwitterをチェックできる「SNS browser」や、天気、スケジュールを確認できる「Daily Briefing」、オフィスソフト「ThinkFree Office」を搭載した。10月下旬にNTTドコモが始める「電子書籍のトライアルサービス」にも対応する。


文字入力はQWERTYキーボードとテンキー、手書きに対応。日本語入力システムには「iWnn」を採用した。専用のフォトビュワーである「Gallery」機能。Wi-Fi、Bluetoothに対応。ボディカラーはChic White1色だ。



GALAXY Tabの主な仕様


  • 端末名:GALAXY Tab(SC-01C)
  • 寸法:高さ 約191mm×幅 約121mm×厚さ 約12.1mm
  • 質量:約382グラム
  • 3G連続待受時間(静止時[自動]):約1,450時間
  • GSM連続待受時間(静止時[自動]):約1,160時間
  • 連続通話時間(3G/GSM):約880分/約2,050分
  • メインディスプレイ(サイズ/ドット数/種類/発色数):
    約7.0インチ/横 600ドット×縦 1,024ドット・TFT液晶/16,777,216色
  • 外部メモリー(最大対応容量):microSD(2GB)microSDHC(32GB)(別売)
  • 外側カメラ機能(有効画素数/記録画素数):
    オートフォーカス対応CMOSカメラ(約320万画素/約320万画素)
  • 色:Chic White



高機能端末を割安感ある価格で投入!競合キャリアに真っ向勝負する

NTTドコモの山田社長は「ケータイからスマートフォンへ、いかにスムーズに移行してもらうかが重要。spモードの導入だけにとどまらず、ワンセグやおサイフ機能に対応した端末も取りそろえる予定」と語り、記者発表会の前日に行われた、KDDI「IS03」の発表を意識していることをにおわせた。


NTTドコモの「GALAXY S/Tab」以外の冬商戦向け端末は、11月ごろ発表される予定だ。


おなじみのspモード、ドコモマーケットに加え、いよいよ電子書籍サービスも開始

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NTTドコモの戦略は、コストダウンによる割安感で競合キャリアを追撃すること

NTTドコモの戦略は、コストダウンによる割安感で競合キャリアを追撃すること

価格について山田社長は、「新規の2年契約の場合、GALAXY Sは3万円を切る程度、GALAXY Tabは4万円弱」となる見通しを発表した。


これは競合するiPhone4 16GBモデルの4万円台後半、iPad Wi-Fi+3G 16GBモデルの5万円台後半に比べ、かなり割安となる。


高精細なディスプレイや無線LAN機能などを装備するハイエンド・スマートフォンでありながら、低価格で提供できる理由として考えられるのは、記者会見中にあった「日本のユーザに最適な機能に絞り込んだ」というNTTドコモの説明だ。テザリング機能が利用不可になっているほか、インカメラ(自分撮り)、FMラジオ機能が省かれているのは、ハードとしてのコストダウンが計算された結果だろう。


今後の新端末についても、「とりあえず機能はなんでも載せておく」というスペック重視の路線から、コストと購買層を考えて調整されたローカルバージョンの発売が基本になると思われる。


そのときユーザは、「自分の欲しい機能(スペック)は何なのか」、いま一度検討を求められるはずだ。