GALAXY投入!勢いづくNTTドコモ、サービスも続々追加検討中

2010年10月15日 18:08 by 石川温
NTTドコモが発表したサムスン電子の「Galaxy S」(左)と「Galaxy Tab」(右)

NTTドコモが発表したサムスン電子の「GALAXY S」(左)と「GALAXY Tab」(右)

NTTドコモがサムスン電子のスマートフォン「GALAXY S」とタブレット端末「GALAXY Tab」を発表した。すでに約50万台近くを売り上げているソニー・エリクソン「Xperia」に続き、GALAXY Sを投入することで、是が非でも山田社長が掲げる「2010年度末までに100万台」という目標を達成させようという強い意志が感じられる。


NTTドコモでは秋冬商戦に向けてGALAXYシリーズ2機種に加え、5機種のスマートフォンを投入を計画中だ。着実にスマートフォンラインナップを強化しているように思う。


NTTドコモ、今後のコンテンツやサービス関連の強化に注目

既存の携帯電話ラインナップからスマートフォンにシフトしていくなかで、NTTドコモが着実に準備を進めつつあるのがコンテンツやサービス関連の強化だ。すでにiモードメールが使えるspモードを提供しているが、それ以外にもコンテンツやサービスを増やしつつある。


まず、注目がNTTドコモと大日本印刷が提携してサービスを提供しようとしている電子書籍サービスだ。「東京カレンダーExtra」などのコンテンツをスマートフォン向けに提供する計画で、10月下旬から年内にかけて50程度のコンテンツを配信するトライアルサービスを実施する計画だ。


サムスン電子のタブレット端末「Galaxy Tab」、充実した電子書籍サービスに期待

サムスン電子のタブレット端末「GALAXY Tab」、充実した電子書籍サービスに期待


また、スマートフォン向けの動画配信サービスも有料化が始まりつつある。フジテレビonデマンドといった有名コンテンツも、キャリア課金によって購入が可能となる。


GALAXY SがFlashに対応したことで、ドコモマーケットからはFlashを利用したゲームの配信も始まる予定だ。すでに大手ゲームメーカーが参入の準備を進めている。しかも、有料のゲームも配信するなど、iモードサイトに置きかわる環境が整いつつあると言えるだろう。


サムスン電子のスマートフォン「Galaxy S」、Flashを利用したゲームも配信予定

サムスン電子のスマートフォン「GALAXY S」、Flashを利用したゲームも配信予定


パイオニアとの協業でドライバー向けサービスにも期待

10月5日、NTTドコモは午前中にサムスン電子と共同会見を行った後、午後には千葉県幕張で開催されているCEATEC会場で、パイオニアとの共同会見を開いた。


「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」

ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア

ドコモがクルマのドライバー向けに配信する情報サービス「ドコモ ドライブネット」をスマートフォン向けにも提供。そのなかで、パイオニアとは専用のクレイドルの開発やナビゲーションアプリ、地図で協業を行うのだという。


パイオニアが開発した「スマートクレイドル」にスマートフォンを置くと、GPSやジャイロセンサー、加速度センサーなどから情報をパイオニアが培った位置補正アルゴリズムにより、自車位置を正確に割り出してスマートフォンに送信するという。スマートフォンがカーナビの代わりとして機能してしまうのだ。


オープンなAndroid界で強力なビジネスパートナーとなり得るNTTドコモ

ここ一連の動きを見ていると、11年前のiモードが登場し、成功し始めた時のことがよみがえってくる。NTTドコモという国内シェアの半分以上を占める巨大企業と誰もが手を組みたいと我先に名乗りを上げている状態だ。


サムスン電子は、ソフトバンク向けの端末供給が中心だったが、今ではNTTドコモ向けに主力商品を納入するようになった。かつて、iアプリで盛り上がったゲーム会社は、着々とスマートフォン向けにFlashゲームの配信を準備中だ。カーナビメーカーでさえもNTTドコモと組みたいと考え、スマートフォンに焦点を当てたサービスを開発してきた。


Androidはオープンであるため、誰もが参入しやすい環境といえる。しかし、できるだけ失敗をすることなく安全パイでビジネスを進めるには、やはり強力なパートナーが必要となる。そういった意味では、やはりNTTドコモが最も魅力的な提携先に映るのは間違いない。


今後も、コンテンツプロバイダは「ドコモといかに手を組むか」ということを念頭にビジネスを進めていくところも増えてきそうだ。