GALAXY S徹底検証!~5つの特徴をまとめて紹介~

2010年11月16日 08:05 by Highmount
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GALAXY Sとストラップ

GALAXY Sとストラップ

2010年10月28日、NTTドコモから「GALAXY S」が発売となりました。Xperiaに勝るとも劣らない勢いで順調に売れているそうです。


今回はGALAXY Sのハード面、ソフト面の特徴について下記の5点を軸に紹介していきます。


  1. 使い勝手の工夫が施された薄くて軽いボディ
  2. 直射日光にも強いSuper AMOLED
  3. 独自UI「TouchWiz UI 3.0」
  4. パワフルな処理能力と広大なデータ保存領域
  5. 端末単体で撮れるスクリーンショット



1.薄くて軽いボディは細部に使い勝手向上の工夫

GALAXY Sの大きな特徴のひとつは、薄くて軽いボディが挙げられると思います。実際に複数の方にXperiaと持ち比べてみてもらったところ、一様に「軽い」という返事が返ってきました。


SamsungのWindows Mobile端末「OMNIA SGH-i900」。外観の印象はGALAXY Sに近い

SamsungのWindows Mobile端末「OMNIA SGH-i900」。外観の印象はGALAXY Sに近い

どことなく某社の人気端末に似てる気もしますが、私はどちらかというと、Samsungがかつて発売していたWindows Mobile端末である初代OMNIA(SGH-i900)を思い出しました。


初代OMNIAも当時のWindows Mobile端末としては非常に軽快で、とても印象に残る端末でした。この端末をAndroidでリファインしたらこうなった、といわれたら信じそうです。


GALAXY Sは薄くて軽いボディに、使い勝手を向上させるための工夫がちりばめられています。


ひとつは海外モデルであるにも関わらず、ストラップホールが用意されていること。厚みの薄い端末だと特にストラップホールの存在はうれしいもの。位置や取り付け方には賛否両論あるかとは思いますが、あるとないとでは大違いです。


厚みの薄い端末だとストラップホールの存在はうれしい

厚みの薄い端末だとストラップホールの存在はうれしい


また、端末上部に設けられているMicroUSBポートの蓋が、他の多くの端末にありがちなはめ込み式の蓋ではなく、スライド式のシャッターになっています。これは外しにくい、ちぎれた、なくしたなどの不便を軽減させるという意味では非常によい工夫だと思います。


Samsungは以前に出したモデルでもデータ通信用ポートの蓋をスライドシャッターにした端末をリリースしていますが、これは今後のモデルにもぜひ継承してほしいポイントです。


2.Super AMOLEDは直射日光に強い!

GALAXY Sのもうひとつの大きな特徴として、ディスプレイにSamsung製の「Super AMOLED」(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイを採用していることが挙げられます。


Samsung製のAMOLEDディスプレイは、Googleの「Nexus One」やソフトバンクから発売されていたHTC Desire(X06HT)にも採用されていましたが、GALAXY Sに搭載されているものはそれらの改良型となります。


非常に高精細、高コントラストなSuper AMOLEDディスプレイ。屋外での視認性も良い

非常に高精細、高コントラストなSuper AMOLEDディスプレイ。屋外での視認性も良い


非常に高精細かつ高コントラストのメリハリのある表示が特徴的です。液晶ディスプレイを見慣れていると、最初はやや違和感を感じるほどなのですが、慣れてくるとメリハリのある画像の美しさに気付きました。


また、従来のAMOLED搭載モデルでは屋外で使用する際に視認性が極端に落ちるという指摘がありましたが、GALAXY Sを屋外で使用し直射日光が当たるような場所に持ち出してみても、比較用に持ち出していたXperiaと同等か、それ以上に見やすいと感じました。SamsungはSuper AMOLEDディスプレイを非常にプッシュしていますが、その理由もわかる気がします。


Samsungの独自UI「TouchWiz 3.0」

Samsungの独自UI「TouchWiz 3.0」

3.独自UI「TouchWiz UI 3.0」を搭載

近頃では各社独自のUIを導入してリリースすることが多くなっています。Samsungも例外ではなく、GALAXY Sには「TouchWiz UI 3.0」を搭載しています。TouchWiz UIはSamsung製の他のモデルにも採用されているUIで、3.0はGALAXY Sとほぼ同時期に発表された端末「Wave(GT-S8500)」にも搭載されているそうです。


Waveは同社の独自スマートフォンプラットフォーム「bada(バダ)」を採用しており、TouchWiz UIはAndroid以外にも展開されるUIとして、HTCの「Sense UI」のようにメーカーで統一感を持たせるためのUIになっていくのかもしれません。



アプリの一覧画面も横方向にスライド

アプリの一覧画面も横方向にスライド

ホーム画面はメインの画面の左右に増えていく従来のものと違い、メイン画面から右側に増えていく構造になっています。アプリの一覧画面(ドロワー画面)はホーム画面のように横方向にスライドしていきます。


筆者は現在使用している端末のほとんどに『ADW Launcher』を入れているため、ドロワー画面の横スライドは体験済みでしたが、使い慣れるとこちらのほうが便利に感じることが結構あります。


また、ロック画面は左右及び上下どちらへスライドしてもロックを解除できるようになっています。Xperiaでもロック解除の方向を左右任意に変更できましたが、変更の必要なく最初から左右どちらにでも対応しているGALAXY Sのロック画面は使い勝手の上ではかなりよく考えられているように思います。


このほか、ホーム画面にウィジェットを設置する際、設置するための空きスペースが足りない場合は、自動的に空き場所を探してくれる機能も持っています。頻用する機能ではないかもしれませんが、意外と便利な機能です。従来のAndroidの標準的なUI構成に馴染んでいると、やや戸惑うところもありますが、総合的に見るとかなり使い勝手に配慮されているUIであると感じます。


4.非常にパワフルな処理能力、広大なデータ保存領域

GALAXY SのCPUはSamsung製のS5PC110というSoC(System-on-Chip)を採用しており、動作周波数は1GHzとなっています。RAMが512MB、データストレージ領域として日本に導入されたモデルでは16GBも搭載しています。(海外版には8GBモデルも存在します)


動作周波数ではSnapdragonを搭載するXperiaと同クラスなのですが、実際に触ってみるとXperiaよりも軽快に感じる場面が何度もありました。Android 2.2を搭載していることも影響していると思いますが、特にカスタマイズを施していないXperiaと比較すると、GALAXY Sのほうが明らかに軽快に感じるのかもしれません。


筆者のXperiaは普段使いに不満を覚えないように、前述のホーム画面の変更を含めてカスタマイズを施していますが、ほぼ同程度もしくは時折GALAXY Sの方が感覚的に速いと感じることはありました。実際、アプリの立ち上げ時の動作はGALAXY Sの方が軽いように感じます。


GALAXY Sは内臓ストレージを16GB搭載。更にmicroSDカードも利用できる

GALAXY Sは内臓ストレージを16GB搭載。更にmicroSDカードも利用できる


ストレージ領域は内蔵の16GBに加え、外部メモリーカードとしてmicroSDカードも利用可能です。


Android 2.2からはSDカード領域上にアプリをインストールできる機能が追加されており、アプリ側でSDカード領域への移動を許可しているものは、“アプリケーションの管理”画面で本体メモリ上からストレージ領域に移動することができます。その逆にSD領域にインストールしたアプリを本体メモリに戻すことも可能です。


SD領域へのインストールに対応したアプリは本体メモリから追い出せる。逆も可能

SD領域へのインストールに対応したアプリは本体メモリから追い出せる。逆も可能


これまでAndroid搭載端末はアプリをインストールしていくと本体メモリを圧迫していくという欠点がありましたが、GALAXY SはAndroid 2.2のSD領域インストール機能と広大なストレージ領域でその欠点を克服しました。実際試してみるとかなり使い勝手がよいと感じます。


ひとつだけ注意したいのが、内蔵ストレージ領域が存在するため、領域の取り扱いが従来の端末からは変わってしまうということです。通常SDカード領域として参照する“/mnt/sdcard”は内蔵ストレージ、microSDカードは“/mnt/sdcard/external-sd”と、別のフォルダ(microSDの領域が/sdcard内のいちフォルダとして見える)として取り扱われます。


既存のAndroid搭載端末からデータを移す場合、microSDカードにデータを置いていても正常にデータが復旧できない可能性がありますが、その場合は内臓ストレージにデータをコピーすることで使えるようになるのではないでしょうか。


逆にバックアップをとる場合も、microSDカードに保存したい場合は移動する必要が生じるかもしれません。そのためか、GALAXY Sには標準でファイル管理アプリ『マイファイル』がインストールされています。


5.スクリーンショットが端末単体で撮れる!

地味に便利な機能の一つとして、スクリーンショットが自前で撮影できるようになりました。これまでの端末では、PCにAndroid SDKを導入し、USBケーブルで接続して作業をする必要があり、開発を行わないユーザには大変不評でした。スクリーンショットを撮影できるアプリを入れようにも、root権限がないと駄目などの制限があり、さすがにそういった声に配慮されたのでしょう。


戻るボタンを押しながら、中央のホームボタンを押すとシャッター音もしくはバイブが振動し、スクリーンショットが撮影できます。撮影した画像は内臓ストレージの“ScreenCapture”フォルダ(/mnt/sdcard/ScreenCapture)に保存されます。


戻るキーを使用するため、アプリの動作によっては意図した画像が撮影できない場合もあるかもしれませんが、単体で撮影できなかったこれまでを考えると格段に利便性は向上しているといえます。


まとめ

今回の記事作成にあたり、比較的長期間に渡ってXperia(Android 1.6)とGALAXY Sを比較しながら使用してきましたが、ハードウェアやソフトウェアの順当な進化系としてGALAXY Sは期待を裏切らないモデルであると感じます。


しかしながら、Xperiaはエンターテインメント性やソーシャルメディアとの融合といった方面に特化したモデルであるのに対し、GALAXY Sは「HT-03A」など旧来のスマートフォンの実用的な面を研ぎ澄ましたモデルという印象を受けました。その意味では、Xperiaや今後増えていくであろう日本独自の機能を積極的に取り入れたモデルとは、また違った方向性を持ったモデルであるとも言えます。


どちらが良い悪いという話ではなく、Androidもようやくそうした多様なニーズを賄えるようになったということでもあり、それはそれで喜ばしいことです。スマートフォンに対して、実用性を重視するユーザや道具としての洗練を求めるユーザに対して、GALAXY Sは優れた選択肢となり得るのではないでしょうか。その他の向きに対しても、多様なアプリでカスタマイズを行うことによって、十分にカバーできるだけの性能は有していると思われます。

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