NTTドコモの2大スマートフォンXperiaとGALAXY Sの使い勝手を比較!

2010年11月24日 17:08 by Highmount
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Xperia(左) GALAXY S(右)

Xperia(左) GALAXY S(右)

現在NTTドコモが販売するドコモスマートフォンの中で、販売(予約)台数の数で双璧をなしているのが、2010年4月に発売された「Xperia」と、2010年10月下旬に発売された「GALAXY S」であることは間違いないでしょう。Xperiaは11月10日にAndroid 2.1へのアップデートがついに実施され、決定的な弱点と見られていたOSのバージョンについても、ようやく差が縮まった格好です。


そこで今回はドコモの二大スマートフォンXperiaとGALAXY Sを比較してみることにしました。


GALAXY Sの方がハードウェアとしては新しい分、Xperiaが様々な面でやや不利な部分はありますが、Androidのバージョンの違いではなく、あくまでスマートフォンの使い勝手という視点から下記6点を中心に、比較していきます。


  • ハードウェア
  • ホーム画面
  • 各種アプリケーション
  • メモリ/保存領域
  • カメラ
  • マルチタッチ


ハードウェア

ハードウェアの構成はやや“おさらい”になってしまいますが、比較のために改めて紹介します。


Xperiaは正面下側に左からメニュー、ホーム、戻るのハードウェアボタンが用意されています。右側面に音量調節とカメラのシャッターボタン、本体上側に電源ボタン、3.5mmミニジャック、カバー付きのmicroUSB端子といった配置です。ストラップホールは本体下側に用意されています。ディスプレイは4インチのTFT液晶でマルチタッチには非対応、カメラは8メガピクセルとなります。


GALAXY Sは正面下側に左からメニュー、ホーム、戻るとXperiaと同じ並びですが、ホームボタンと戻るボタンはハードウェアボタンではなくタッチパネルになっています。右側面に電源ボタン、左側面に音量調節とストラップホール、本体上側にスライドカバーつきのmicroUSB端子、3.5mmミニジャックが配置されています。ディスプレイは4インチのSuper AMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)でマルチタッチ対応、カメラは5メガピクセルです。


画面がスリープ状態になっている際の復帰は、いずれも電源ボタンもしくはホームボタンを押すと復帰可能です。


XperiaとGALAXY Sの外観

GALAXY S(左)とXperia(右)の外観


重量はXperiaが約139グラムであるのに対し、GALAXY Sが約118グラムなので、GALAXY Sの方がやや軽いのですが、実際に持ち比べてみると数値以上に差があるように感じられます。サイズは縦横の幅は数ミリ程度の違いで大差ありませんが、厚みがXperiaは約13.1ミリあるのに対して、GALAXY Sは約9.9ミリ、一番厚い部分でも12ミリなのでかなり差があります。


筆者はXperiaの13ミリでも薄く感じるので、外装カバーをつけて若干厚みをつけて使用していますが、GALAXY Sは更に薄く、少し使用に気を使ってしまう部分があります。しかし同じく薄いと感じたソフトバンクのHTC Desire(約11.6ミリ)よりは掌への収まりがよく、HTC Desireを触ったときに感じた“落としそう”という感覚は少ないです。


また、充電端子を兼ねているmicroUSBコネクタは、Xperiaがはめ込み式のフタを採用しているのに対して、GALAXY Sはスライド式のカバーになっており、こちらは明らかにGALAXY Sの方が使い勝手に優れていると感じています。


画面については同じ4インチですが、Xperiaが854×480、GALAXY Sが800×480でXperiaのほうが解像度は高めです。しかし最大の違いは使用しているデバイスです。Xperiaが一般的なTFT液晶であるのに対して、GALAXY SはSamsungがSuper AMOLEDと呼称する有機ELディスプレイを採用しています。有機ELの利点は、液晶ディスプレイのようなバックライトが不要であるため薄型化できることと消費電力が低いこと、動きが速い映像などに対する追従性が良いこと、発色が鮮やかであることが挙げられます。


ホーム画面

Xperiaは従来3面だったホーム画面がアップデートと同時に5面に拡張されました。見た目は若干カスタマイズされていますが、基本的な部分はAndroid標準のホーム画面をベースにしています。一方、GALAXY SはSamsung独自のUIである「TouchWiz 3.0」を搭載しています。ホーム画面の数は7面ですが、真中をメイン画面とするXperiaを含むAndroidの標準ホームとは違い、一番左画面がメイン画面となります。このためホーム画面数を増やした場合、一番端の画面へのスクロールを考えるとXperiaのほうがGALAXY Sよりも手数が少なくすみます。


Xperiaの標準ホーム画面と、GALAXY Sの標準ホーム画面。画面枚数は5枚と7枚で、GALAXY Sの方が多い。

Xperiaの標準ホーム画面(左)と、GALAXY Sの標準ホーム画面(右)。画面枚数は5枚と7枚で、GALAXY Sの方が多い


しかしホーム画面一覧を呼び出す機能を使えば、この辺の差は小さくなるでしょう。Xperiaでは画面右下または左下のページめくりドット部分を長押し、GALAXY Sはホーム画面でピンチイン(親指と人差し指で内側につまむような操作)を行うことで表示できます。


Xperiaはページめくりドットの長押し(左)、GALAXY Sではピンチイン操作(右)で各ホーム画面を呼び出せる

Xperiaはページめくりドットの長押し(左)、GALAXY Sではピンチイン操作(右)で各ホーム画面を呼び出せる


ドロワー画面(アプリケーションメニュー)は、Xperiaは従来どおり縦スクロールのグリッド表示、GALAXY Sはデフォルトでは横スクロールのグリッド表示になっており、設定で縦スクロールの一覧表示に変更もできます。


ドロワー画面はXperiaは従来どおりの縦スクロール、GALAXY Sは横スクロールだが、設定で変更できる。

ドロワー画面はXperiaは従来どおりの縦スクロール(左)、GALAXY Sは横スクロール(中央・右)だが、設定で変更できる


各種アプリケーションの使い勝手

Xperia、GALAXY Sとも様々なアプリケーションがプリインストールされています。Xperiaの特徴的なアプリケーションのひとつであるMediascapeやTimescapeは、Sony EricssonのXPERIAシリーズ(X10 mini、X8など)で共通のアイデンティティを構築しており、ネットワークサービスやメディアとの親和性の向上に一役買っています。その意味では、GALAXY Sのメディア関連アプリケーションはやや地味な印象もありますが、これを地味ととるか実用性重視と取るかは難しいところです。


ちなみに、Xperiaの2.1へのアップデートに伴いMediascapeやTimescapeも改良され、従前は「動作が重い」と言われていたグラフィックの動作もかなり軽快になった印象を受けます。


XperiaにはメディアやSNSとの親和性をアップするアプリが標準搭載されている(左)GALAXY Sは基本機能に忠実な実用性重視の印象(右)

XperiaにはメディアやSNSとの親和性をアップするアプリが標準搭載されている(左)GALAXY Sは基本機能に忠実な実用性重視の印象(右)


日本語入力はXperiaは「POBox Touch」、GALAXY SはオムロンのiWnnをベースにした「Samsung日本語キーボード」が搭載されています。POBoxはバージョン3.0から、日本語IME「Simeji」のマッシュルーム機能に準拠した「POBoxプラグイン」機能を搭載しています。この機能は後から日本語入力IMEに機能を追加できるもので、さまざまなデベロッパが実用的なものからジョーク的なものまでマッシュルームアプリを公開しています。


またPOBoxは標準状態で予測変換候補が賢く、日本語入力であまりストレスを感じることがありません。


Xperiaの「POBox touch」はマッシュルーム準拠のプラグイン機能を搭載。GALAXY Sに搭載されている「Samsung日本語キーボード」はオムロンの「iWnn」がベース

Xperiaの「POBox touch」はマッシュルーム準拠のプラグイン機能を搭載(左)。GALAXY Sに搭載されている「Samsung日本語キーボード」はオムロンの「iWnn」がベース(右)


日本語には対応していないが「Swype」も搭載されている

日本語には対応していないが「Swype」も搭載されている

Samsung日本語キーボードは基本的な部分はベースとなったiWnnの特徴を引き継いでいますが、連絡先に登録した名前などの読みと変換を予測変換辞書に追加する「連絡先データ読み込み」という機能を搭載しています。頻繁に入力する名前等を変換する際に煩わしさを感じずに済む機能です。


またGALAXY Sには、日本語にまだ対応していませんが、アルファベットをなぞることで自動的に入力してくれる「Swype」というIMEも搭載されています。


英文の入力ではなかなか便利であるため、日本語対応が待ち望まれます。


保存領域は圧倒的にGALAXY Sが有利。

保存領域は圧倒的にGALAXY Sが有利

メモリ/保存領域

メモリ容量の違いも大きな差になります。XperiaはRAMは384MB、GALAXY Sは512MBとなっているほか、GALAXY Sには内蔵ストレージとして16GB搭載されています。


microSDHCの最大対応容量に差があることも含め、GALAXY Sの方がハードウェアとしては新しい分、Xperiaが様々な面でやや不利なのは仕方のないところでしょう。


またAndroid 2.2の機能として、ストレージ領域にアプリをインストールすることができるため、大容量のストレージ領域はあって困るものではありません。


しかし、ストレージ領域へのアプリインストールについては、アプリ側で対応させる必要があり、すべてのアプリがストレージ領域にインストールできるわけではないので注意が必要です。


カメラの使い勝手

搭載しているカメラは、ハードウェア的には画素数(Xperiaは800万画素、GALAXY Sは500万画素)でXperiaの方が勝っています。しかしカメラ機能は画素数だけで性能が測れるというものでもありません。


XperiaはAndroid 2.1へのアップデートの際、720pのHD動画撮影機能の追加や、コンティニュアスAFをサポートしたことにより、動く被写体に対して連続的にピントを合わせ続けることが可能となりました。


XperiaもHD動画の撮影に対応した。

XperiaもHD動画の撮影に対応した


GALAXY Sは画面上のUIをタッチ操作することが前提で画面設計がされており、画面UIに頼った操作はXperiaよりも使い勝手が良いと感じます。そして撮影モードも豊富に用意されています。しかし、ズーム操作を行うボリュームボタンが下側になってしまうことや、シャッターボタンがないためタッチ撮影になる点は、やや操作性に慣れが必要でしょう。


余談ですが、Xperiaは発売当初はHD動画を含む一部の動画エンコード形式に対応しておらず、MPEG-4の動画ファイルであっても再生できないものがありました。またYouTubeの動画でもHD品質の動画で再生できないものが時々ありました。今回のAndroid 2.1アップデートで、HD動画の撮影に対応したことにより、従来再生できなかった動画も再生できるようになったものが大幅に増えています。


マルチタッチ

XperiaとGALAXY Sにおいて最大の違いがマルチタッチへの対応の有無です。GALAXY Sはマルチタッチに対応しており、ブラウザの拡大/縮小やホーム画面を一覧表示させる際にピンチイン/ピンチアウトのマルチタッチ操作が行えます。Xperiaはマルチタッチには対応していませんが、Android 2.1へのアップデートで標準ブラウザの拡大/縮小動作が改善され、ダブルタップでの拡大/縮小など、シングルタッチでの操作性の向上が図られており、大きく使い勝手が劣るというほどでもないように思います。


まとめ

XperiaとGALAXY Sを比較して感じたことは、ハードウェアやソフトウェアの順当な進化系としてGALAXY Sは期待を裏切らないモデルであるということです。おサイフケータイやワンセグといった、日本独自の機能が搭載されたAndroid搭載端末が続々と発表されているなか、純粋にAndroid端末としての洗練さや、実用度といった点では、優れた端末であることは間違いないと思います。


一方、Xperiaも2.1へのアップデートや、独自のアプリケーション等により、まだまだ使い勝手の良い端末だと思います。マルチタッチ等にこだわらないのであれば、GALAXY Sに限らず、最新Android搭載端末と比べても大きく見劣りするといった感はありません。どちらも優れた端末なので、あとはアプリ等で自由にカスタマイズして使ってみてはいかがでしょうか。

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