デジタル一眼、ビデオカメラの撮影時に役立つアシスタントツール『CamCalc Free』

2010年12月07日 14:08 by 石川雅之
CamCalc Free:フリーのカメラ用アシスタントツールです。ビデオカメラを使う時にも役に立つ機能が搭載されています

CamCalc Free:フリーのカメラ用アシスタントツール

最近のデジタル一眼レフカメラは高機能ですが、それでも自分が撮りたい画像を撮れるようになるにはそれなりの知識や時間が必要です。


この『CamCalc Free』は、レンズと被写体の組み合わせで、どのような写真が撮れるのかをレンズや被写体、シーンから事前に計算してくれる撮影アシスタントツールです。


まったくの初心者の方や知識が曖昧な方は、写真を楽しむきっかけにしていただければうれしいです。


※本アプリはAndroid2.1以上対応です


計算補助機能が充実

起動画面に並ぶメニューから主なカテゴリを紹介します。


「Depth of Field」(DOF)とはカメラのピントが合っている範囲を言います。ピントが合っている範囲の幅が狭いこと、広いことをそれぞれDOFが浅い、深いと言いますが、それを数値で確認できるのがこの機能です。Camera FormatではCustomを選択する事でCoC(※)を手打ちで設定できます。


※circle of confusion(許容錯乱円)…ピントを合わせた位置の前後はボケの量は小さく、実用上ピントは合っているとされ、この実用上ピントが合っているとされるボケの大きさのことを許容錯乱円といいます


CamCalc Free:DOF設定とCamera Format画面

CamCalc Free:DOF設定とCamera Format画面



CamCalc Free:定番のFOV。シルエットが配置されてるのが特徴

CamCalc Free:定番のFOV。シルエットが配置されてるのが特徴

「Field of View」(FOV)もあります。一般的にFOVと言われていますが、日本語では実視野角とも呼ばれるものです。本アプリではファインダーに人物のシルエットを配置してくれるので、わかりやすくて良い感じです。


以前、撮影計算アプリとして紹介した『Photo Tools』はグレーカードの色合わせができたり、日の出前、日の入り後の美しい空を撮れる時間を教えてくれるなど、実際の写真がどう写るのかを重視しているアプリでした。『Photo Tools』は幅広い機能を搭載していますが、構図取りを端末で見られ、ファインダー上の被写体がどう写るのかを教えてくれるのは『CamCalc Free』の一つの特徴だと思います。


実際にこの機能を使って想定後、庭の紅葉を撮影してみました。『CamCalc Free』を使えば、同じ位置から違う画角のレンズを変更した場合の違いをイメージさせてくれます。


同位置から撮影した紅葉35mm レンズ(上)75mm レンズ(下)

同位置から撮影した紅葉35mmレンズ(上)75mmレンズ(下)


レンズを覗いてからは大きな調整をすることなく、微調整するだけで想定した画角に近いものを撮影できました。プロの方はこのような手順は踏みませんが、画角が違うとどのくらいズームされるのかを知っておくのは、イメージ通りの写真を撮るための第一歩です。


CamCalc Free:用途に合わせて選択しよう

CamCalc Free:用途に合わせて選択しよう

FOVでは「Displayed Camera Formats」も選べます。


デジタル一眼でしか使わない人はCinemaとVideoのチェックを外しておくと、Camera Format一覧で表示される選択肢が減るので見やすくなります。


「Flash Calculations」ではフラッシュのモデルを設定します。定番のCanonやNikon、Pentax、Sigma、そしてSonyと幅広い選択肢が良いです。型番を合わせることで、より精密な数値を設定できます。


CamCalc Free:フラッシュの型番が選択できる

CamCalc Free:フラッシュの型番が選択できる


CamCalc Free:被写体のスピードに適した設定を計算してくれるMiniatures機能付き"

CamCalc Free:被写体のスピードに適した設定を計算してくれるMiniatures機能付き

「Miniatures」では被写体のスピードに適したカメラ設定を計算してくれます。Scale、Frame Rate、Camera Height、Camera Distance、そしてObject Speedを選ぶと画面の下の方に小さい文字で詳細が表示されます。


「Color Temp.Conversion」ですが、Color Tempとは色温度のことです。色温度とは、物体の温度と色の変化を絶対温度で表したものになります。単位はKelvinなので、ちょっと素人にはとっつきにくいですね。


ちなみにKelvinは絶対温度ですが、普段僕たちが使っている単位は℃で摂氏と言われています。0℃を273.20Kelvinと覚えていただければ問題ないですね。ちなみに20℃は293.20Kelvinです。


CamCalc Free:ColorTemp も搭載

CamCalc Free:ColorTempも搭載


色々と数値を入力して計算結果を見てみるのもおもしろいです。デジタル一眼レフカメラやビデオカメラを使用する際はぜひ試してみてください。

<総括>

撮影時の設定を計算してくれるアプリ。カメラを使っていると、もっと良い写真を撮りたいっていつも思うのですが、こういうアシスタント的なツールがあると頭で理解しながら撮れるので良いです。もう少し初心者が喜びそうな機能が充実しているとうれしいですが、後から使ってみて、どこが悪かったのかなどを知るのも良いかもしれません。

CamCalc Free
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