NECのAndroid搭載スマートブック「LifeTouch NOTE」の使い勝手に迫る!

2011年02月25日 08:15 by Highmount
LifeTouch NOTEの外観

LifeTouch NOTEの外観

NECのニューモデル「LifeTouch NOTE」の発売が決定しました。NVIDIA Tegraを搭載した7インチ、QWERTYキーボードを搭載するスマートブックタイプの端末となります。NECからの発表以降、多くのメディアで取り上げられており、期待度の高さがうかがえます。


「LifeTouch NOTE」はストレージ容量や通信方法の違いで、3タイプが用意されています。今回は発売に先がけて、実際に16GBのWi-Fiモデル「LT-NA75W/1A」を使用することができたので、その使用感を紹介してみたいと思います。


  1. 見た目はネットブックだけど、中身はちゃんとAndroidだった
  2. 高精度な文字入力に驚いた
  3. プリインストールアプリはなかなか便利さだった
  4. カメラはメモ撮りに威力を発揮しそう
  5. ワイヤレス環境が強力だった
  6. 「LifeTouch NOTE」は使い勝手がいい!


1.見た目はネットブックだけど、中身はちゃんとAndroidだった

LifeTouch NOTEの特徴は、スマートフォンとノートPCの使い勝手両方を取り込んでいるところにあります。同じようなコンセプトの製品としては、以前東芝から「dynabook AZ」が発売されていますが、こちらは画面が10.1インチであるなど、まさにネットブックに寄った形の端末であったと言えるでしょう。これに対してLifeTouch NOTEは一回り小さい7インチとし、ネットブックより小さいUMPC(ウルトラモバイルPC)と同等サイズで製品化されています。


先にNTTドコモから発売された「N-08B」はそのキーボードデザインから「モバイルギアの再来」といわれていました(実際開発にあたり当時の関係者が関わっていたとも聞いています)。LifeTouch NOTEのキーボード周りはその流れを汲んでおり、N-08Bに非常によく似たデザインでありながら、Androidで運用するためのキー配置が行われています。


またソフトウェア面でも日本語入力IMEに、ジャストシステムの「ATOK for Android」を採用しており、非常に高効率の日本語入力が可能です(ちなみに本機向けのカスタマイズが施されています)。


キーボードに対する評価が高かったモバイルギアを彷彿とさせる

キーボードに対する評価が高かったモバイルギアを彷彿とさせる


dynabook AZではUIをはじめ独自性の強いソフトウェア周りで、Androidマーケットも搭載されていませんでしたが、LifeTouch NOTEの操作感はスマートフォンやタブレット型端末と同じ感覚で行えます。


またGoogleの正式な互換性認証(※)を取得することにより、Androidマーケットにも対応しています。


オーソドックスな800×480ピクセルという解像度を採用していることからも、既存のAndroidアプリの互換性も比較的よく保たれるのではないかと期待しています。筆者が使ってみた範囲では、特におかしな挙動を示すアプリはありませんでした。


LifeTouch NOTEのホーム画面。アイコンやウィジェットは横8列、縦5行分配置できる

LifeTouch NOTEのホーム画面。アイコンやウィジェットは横8列、縦5行分配置できる


外観やソフトウェアを見た感じでもなかなか期待が持てます。


※ 「Android Compatibility Test Suite」というツールによる互換性テストで、CTS認証と呼ばれているそうです。


2.高精度な文字入力に驚いた

LifeTouchNOTEの売りの一つである文字入力の快適さは、筆者も気にしていたポイントです。キーピッチはネットブックと同クラスの16.8ミリが確保されているため、思っていた以上に窮屈感は感じません。キー右上とタブキーの下にはAndroidの操作に必要なMenuキーやホームキーなどの専用キーが用意されており、Androidの操作も特に不便を感じることはありませんでした。


また、日本語入力IMEに「ATOK for Android」が採用されており、連文節変換の効率はAndroidのIMEのなかでもトップクラスと言って良いのではないかと感じます。実際にATOKのCMでよくやっている連文節変換のテスト文章を入れてみたところ、ほぼ間違いなく意図したとおりの変換をしてくれました。


PC版のATOKには、ローマ字かな漢字変換モードのままCtrl+u、Ctrl+i、Ctrl+o、Ctrl+p、Ctrl+@、あるいはF6~F11キーの操作で、英字、ひらがな、カタカナ、アルファベットへの変換、Ctrl+nで部分確定などといった操作がありますが、こちらもちゃんと行うことができました。実は最初、無意識にPCと同様の使い方で文字入力をしていたのですが、まったく違和感なく入力できていたので驚いてしまいました。


高精度なATOKの変換効率。キーは打ちやすく文字入力のストレスは少ない

高精度なATOKの変換効率。キーは打ちやすく文字入力のストレスは少ない


また、PCでATOKを使用している場合、PCのユーザー辞書をファイルに出力し、それをLifeTouch Noteで読み込むことで使い慣れた環境をそのまま移行することも可能です。この他、キーボード下部にはポインティングデバイスが搭載されており、HTC Desireのようにトラックパッド感覚で操作できます。


3.プリインストールアプリはなかなか便利だった

プリインストールされているアプリはなかなか考えられています。アプリの検索やダウンロードに便利な『andronavi』ではさまざまなアプリ情報を配信しており、andronavi限定のキャンペーンなども展開しているので、随時チェックしておきましょう。


エディタアプリ『ライフノート』は、メモ書きや議事録などのべた書き文書の入力の他、ブログやSNSの記事作成、メールの作成など非常に多彩な機能を持っています。8つのブログサービス、mixi、Evernote、メールと様々な媒体に対して文章を作成し、アップロードができるため、サービスごとに別々にアプリを立ち上げる必要がなくなります。


また、このアプリでは文字編集にキーボードショートカットが利用できます。Ctrl+c(コピー)、Ctrl+x(カット)、Ctrl+v(ペースト)が利用できるため、このあたりでもPC並の文字入力や編集が可能です。


ブログ記事やオンラインストレージに保存するためのデータ作成にも利用できる

ブログ記事やオンラインストレージに保存するためのデータ作成にも利用できる


メールアプリ(『ウェブリメール for Android』)やTwitterクライアント『ついっぷる』は7インチ横画面での利用に合わせ、2ペイン表示に対応したものとなっています。


メールアプリやTwitterクライアントは2ペイン表示に対応

メールアプリやTwitterクライアントは2ペイン表示に対応


横画面で利用するにあたって、縦画面表示をただ横向きに表示するだけにすると、実は意外に読みにくい場合もあります。2ペイン表示のように情報量が増えることで、実際の使い勝手は向上しますね。実際縦画面で表示するスマートフォンよりも情報は参照しやすく感じます。


なお、アプリのインストール・データ領域は「LT-NA75F/1A」(2011年4月発売予定)および「LT-NA75W/1A」については8GB内蔵ストレージがこれに充てられています(「LT-NA70W/1A」は2GB)。最初から広大な領域が確保されているので、電子書籍などのコンテンツが増えるであろう今後のことを考えると非常に助かります。


また、本体右側面にはSDHCカードスロットが用意されており、SDカード領域にアプリを移動させたい場合はこちらを利用することになります。


4.カメラはメモ撮りに威力を発揮しそう

LifeTouch NOTEには、200万画素のカメラが搭載されています。マクロ撮影やデジタル8倍ズームにも対応しており、メモ撮りなどには威力を発揮しそうです。カメラの位置がディスプレイ裏(フタ側)になっていることから、端末を置いた状態で利用できるのも利便性を考えると見逃せないポイントです。


ボディ側ではなくフタ側にカメラが付いており、意外に使い勝手が良い

ボディ側ではなくフタ側にカメラが付いており、意外に使い勝手が良い


前述のライフノートと組み合わせて利用すると、更に使い勝手が良くなることでしょう。


5.ワイヤレス環境が強力だった

LifeTouch NOTEに搭載されたWi-FiはIEEE 802.11b/g/nとなっており、高速な接続が可能となっています。筆者宅はNECアクセステクニカ製の11n対応ルータを使っていますが、他の端末と比較しても通信がスムーズかつ速い印象を受けます。ワイヤレス接続関連もよく考えられた作りになっていると感じます。


標準で『らくらく無線スタート』アプリが搭載されており、NECアクセステクニカ製の無線LAN機器との接続設定が簡単に行えるようになっています。宅内用の無線LANルータのほか、モバイルWiMAXルータとの設定も楽になるでしょう。


またWPSによる簡単設定にも対応しています。


無線LANアクセスポイントの設定も楽

無線LANアクセスポイントの設定も楽


この他『ワイヤレス自動接続』アプリが搭載されており、頻繁に利用する無線LANスポットを登録することで、優先度や自動/手動の設定に応じてプロファイルを切り替えて接続してくれます。


従来の無線LAN設定ではアクセスポイント名はわかってもどこで利用しているのか分からなくなることが時々ありましたが、本アプリではプロファイルに名前を付けることができるため、分類整理も楽に行うことができます。


実際筆者は自宅やモバイルルータ(WiMAXおよびPHS)のほか、公衆無線LANのアクセスポイントなど、複数のアクセスポイントを管理する必要があるのですが、同じメーカーのルータを使っていたりすると時々アクセスポイント名が分からなくなることがあったので、これは非常に助かります。


このほか、最上位モデル「LT-NA75F/1A」には、Wi-FiだけではなくNTTドコモの「FOMAハイスピード」が搭載されます。NTTドコモのFOMAパケット通信網を利用できるため、どこにいてもネットワークに接続することが可能になります。


またこのモデルについてはテザリング機能やWi-Fiアクセスポイント機能にも対応するため、LifeTouch Noteをモバイルルータとして利用することも可能。今回は試すことができませんでしたが、FOMA対応であればドコモ回線だけではなく、MVNOの回線(日本通信のb-mobileなど)も使うことができると思われるため、非常に期待が持てます。


6.「LifeTouch NOTE」は使い勝手がいい!

一足早く、じっくりと使わせて貰いましたが、LifeTouch NOTEは筆者が考えていた以上に良くできたスマートブック端末であると感じました。文字入力が非常に快適であったこともありますが、NVIDIA Tegra 250プロセッサを搭載していることから、もっさり感もあまりなく高速であり、グラフィック機能が強力なので動画再生時もストレスを感じず、7インチという大画面で非常に快適に感じました。


以前、同プロセッサを搭載しているdynabook AZのレビューを書かせていただいた際も処理能力の高さに感動を覚えましたが、今回もまた驚かされました。


Android 2.2かつFlash 10.1に対応していることから、Flashコンテンツの再生を複数試みてみましたが、これまでスマートフォンなどで試したよりも遙かにスムーズに動きました。Flashゲームもある程度普通に動いてしまうものがあったことには驚きを隠せません。


ちなみに、本機はディスプレイが180度開き、ディスプレイとキーボード面を水平にすることができます。これは“寝モバ”端末として非常に便利で、上記の動画やFlashの再生能力を考えると、寝モバ端末としても非常に使い勝手がよいと思われます。


ディスプレイがキーボードと水平になるため、寝モバ端末に最適!

ディスプレイがキーボードと水平になるため、寝モバ端末に最適!


プリインストールされているアプリもこの端末の特徴をよく生かすものばかりで、機能が重複する代替のアプリを入れずに利用していたのですが、不便を感じることはありませんでした。


なおLifeTouch NOTEは抵抗膜式(感圧式)タッチパネルを採用しており、マルチタッチには対応していません。筆者も実はこの点を懸念材料としていたのですが、実際に使ってみると指で操作してもある程度ちゃんと追従してくれるため、実用上全く問題を感じませんでした。細かい部分は本体内蔵のスタイラスペンを使うことで十分対応可能です。


筆者は今回試用させていただき、購入をほぼ決めてしまいました。スマートフォン以上に、ネットで見た感じではいまいちピンとこないという方も多いかと思います。ぜひ一度触ってみて、試してみて欲しい端末です。