

K2 File Manager :端末内のファイル管理ができる
Android搭載端末をビジネスで活用している方には必見の高機能ファイルマネージャアプリ『K2 File Manager』を紹介します。
『アストロファイルマネージャ』や『NeoFiler』といったファイルマネージャアプリをこれまでも紹介してきましたが、今回の『K2 File Manager』はひと味違います。それはセキュリティレベルの高さ。端末内のデータを暗号化することで、情報漏えいを防ぐことができます。もちろん、通常のファイラー機能も充実していて、わかりやすいアイコン表示でAndroid初心者でも安心してデータ管理を行うことができます。

K2 File Manager :ダウンロードしたデータや、カメラで撮影した写真のほとんどはSDカード内に保存されている
使いやすく整えられたシンプルなUI
アプリを起動すると端末内のデータが階層別に表示されます。データの保存場所は大きく分けて「端末メモリ」と「SDカードメモリ」の2種類になっています。
ホームアイコンからは、端末メモリに保存されているデータを一覧できます。システムやOSのようなデータです。一方、アプリを使ってダウンロードしたデータや、カメラで撮影した写真のほとんどはSDカード内に保存されています。SDカードのデータへは、画面上部の「SDカード」アイコンからワンタッチで移動できます。後は関連するフォルダを開いてファイルを探しましょう。
目的のファイルが見つかったら、タイトルを選択すれば直接データを開けます。フォルダやファイルを長押しすれば、「コピー」「削除」「切り取り」「名前変更」「圧縮」「解凍」の編集作業ができます。「送信」からはメールへの添付やTwitterへの投稿も気軽に行えます。
また、「MENUボタン」から新規フォルダの作成もできるので、ファイルを分けて管理したい場合にご利用ください。


K2 File Manager :長押ししてフォルダやファイルを編集(左)「MENUボタン」から新規フォルダを作成(右)


K2 File Manager :暗号化して情報漏えい防止
万全のセキュリティ対策
『K2 File Manager』の一番の特徴がセキュリティレベルの高さと紹介しましたが、このアプリには超高速暗号アルゴリズム “KCipher-2(KDDI研究所)”が搭載されています。
AES暗号(アメリカ合衆国の新暗号規格として規格化された共通鍵暗号方式)と同レベル以上の安全性で端末内のデータを暗号化することができます。
データの暗号化は、長押しから「暗号化」を選択してパスワードを設定すれば完了。暗号化されたファイルはデフォルト設定では、「/sdcard」の直下に保存されます。元のファイルの削除を忘れないようにしましょう。暗号化の解除は長押し→「復号」から設定したパスワードを入力するだけで簡単に行えます。
たとえば、見られたくない画像や個人情報の入ったデータを暗号化しておけば、他の人が端末を手にしてデータを開こうとしても「複合」から暗号を解除しない限り、データを見られないので安心です。
また、他のファイルマネージャアプリでファイルを開いている時でも、「共有」から本アプリを選択して、暗号化することも可能です。


K2 File Manager :暗号化されたファイルはデフォルト設定では、「/sdcard」に保存される(左)インテントに対応しており、他アプリからも任意のファイルに暗号をかけられる(右)
アイコン表示で作業がスムーズ
上部の操作アイコンをはじめ、フォルダやファイルの状態がひと目でわかるアイコン表示により、直感的なデータ管理が行えるようになっています。


K2 File Manager :アイコン表示で作業がスムーズ
複数ファイルの同時編集が可能
上部の「複数選択モード」を切り替えることで、ファイルの複数編集が可能になります。データの「圧縮」「解凍」「暗号化」をまとめて行えるので、作業の効率化に役立てましょう。


K2 File Manager :アイコンタッチして複数選択モードへ切り替え
最後に、このアプリを使って簡単にできるSDカードの空き容量の確保の仕方を紹介します。SDカードの中には過去に利用していたアプリのキャッシュ情報が残っている場合があります。SDカード内の今は使っていないアプリ名のフォルダを削除すれば、その分の空き容量をまるまる確保できます。
今後使うかもしれないと思う場合はフォルダを「圧縮」しておくだけでも空き容量を増やせるので、端末のメモリ残量が気になっている方は一度お試しになってはいかがでしょう。ただし、何のファイルなのかわからないものを削除したりすると、正常に動作しなくなる場合があるのでご注意ください。