

Titanium Media Sync
オンラインストレージサービスとして利用者の多い『Dropbox』。2GBまでのオンライン領域が無料で利用できるほか、料金を支払えばそれ以上のオンライン領域を利用することができます。
「Dropbox」は、オンライン領域にデータをアップデートする場合、手動操作を必要とします。「Dropbox」でデータを同期させたい人の中には、自動的に同期処理を行ってくれた方が都合がいい人もいるでしょう。
今回紹介する『Titanium Media Sync』は、自動的に「Dropbox」と同期してくれるアプリです。このアプリは、ヘビーユーザー御用達のバックアップアプリ『Titanium Backup』の開発者によって提供されています。


Titanium Media Sync:アカウントを追加
アカウントを設定
まずはDropbox」のアカウントを設定します。
メニューボタンを押し、「Manage accounts」からアカウント設定画面に入ります。
「Add a new accounts」をタップして、設定するアカウントの種類を選びます。今回は「Dropbox」を指定しますが、FTPなどを設定することもできます。なお、Dropboxアカウントはひとつしか設定できません。
設定したアカウントで接続すると、「Dropbox」に保存されているファイル一覧が表示されます。


Titanium Media Sync:『Dropbox』アカウント追加画面
同期するフォルダを指定する
実際に同期させるためには、同期フォルダを指定しなければいけません。
画面左側の「Local」タブが端末のSDカードの中身を表示しています。この中から同期するフォルダを選びます。今回は「syncIS04」というフォルダを作成しました。
「Local」タブ内の同期したいフォルダを長押しし、画面右側の「Remote」タブにドラッグすると、メッセージが表示されます。「YES」を選ぶと、自動同期フォルダとして指定されます。同期指定されたフォルダは、ファイル名の左に矢印が表示されるようになります。


Titanium Media Sync:自動同期フォルダの指定


Titanium Media Sync:同期指定完了
また、「Remote」タブ内のフォルダを「Local」にドラッグし、メッセージで「YES」をタップすると、「Remote」にあるフォルダの内容を1回「Local」にダウンロードすることができます。今回は「syncDropbox」というフォルダを作成しました。
基本的に、対象フォルダの変更を常に確認するのは、「Local」内のフォルダのみで、「Remote」内のフォルダの変更については、常時監視をしない ようです。つまり、「Remote」内の変更を反映させたい時は、事実上手動で同期を実施する必要があるということです。


Titanium Media Sync:フォルダ指定
フォルダ設定を確認したり、同期を無効にしたい時は、フォルダ設定メニューボタン→「Manage folders」のタップで確認できます。
同期タイミングを指定できる
メニューボタン→「Settings」をタップすると、設定メニューに入ることができます。ここでは同期タイミングを指定することができます。


Titanium Media Sync:接続方法指定
「Connectivity settings」では、同期に使用する回線を選択できます。
Wi-Fiのほかにも3Gパケットを指定できるほか、WiMAXを搭載した端末であれば、4G(WiMAX)を指定することも可能です。また、3Gや4Gについては海外ローミングでも同期を実行するかを選択することができます。
また、「Power management settings」の項目にある「Power for sync」で、電源の供給状態による同期の可否を設定することができます。
充電器を接続している状態、充電器またはUSB給電をしている状態、いつも(Any)の3つで指定可能です。Any以外に指定していると、同期できないこともありますので、いつでも同期を行いたい場合はAnyにしないといけませんが、バッテリーの消費には注意する必要があります。


Titanium Media Sync:電源状態の指定
便利な使い方
頻繁に更新されるフォルダを同期フォルダに指定すると、ファイルの追加や更新を行うたびにオンラインにバックアップを取ることが可能になります。
デジカメの保存フォルダを指定すれば、写真を撮影するごとに撮影した画像をオンラインに保存できますし、仕事で頻繁に更新するデータを保存しているフォルダを指定すると、モバイルとPCで同じデータを常に最新の状態で共有することも可能になります。
『Dropbox』公式アプリでも同様の使い方はできますが、完全自動のデータ同期は行ってくれないため、意識することなく同期をさせたい場合には、このアプリに頼ることになりそうです。