

Xperia acroは最強エンタメ端末なのか?
Xperia arc SO-01Cの後継モデルが、「Xperia acro」と名称も新たにドコモとauから発売になった。
今回は、ドコモ機のXperia acro SO-02Cを使って、その魅力をお伝えしていこうと思う。au初のXperiaとなったXperia acro IS11Sも基本的には同様のスペックと外観を持っているので、本記事を参考にしていただきたい。
最強エンタメ端末「Xperia acro」の魅力
- 【TV】テレビとのパワフルな連携
- 【SCREEN】圧倒的な画面ビューティー
- 【MUSIC】快適なミュージックライフ
※本記事は発売前の評価機を使って執筆しています。発売されるものと一部仕様が異なる場合があることをご了承ください。
【TV】テレビとのパワフルな連携
Xperia acroは、本体にmicroHDMI(Dタイプ)を挿すことができるスロットを搭載しており、別売のケーブルで接続することで、Android画面をテレビに出力することができる。基本的な操作画面は縦画面となるが、webやゲームといったコンテンツは横画面での操作も可能で、テレビ全画面での表示にも対応している。


Xperia acroと液晶テレビを連動してみた
この機能により、家族や友人と撮りためた写真やムービーを一緒に楽しめるようになるのはもちろん、TwitterのようなSNSやYouTube、ワンセグも出力できるので、一人の時も活躍してくれそうだ。
実はXperia acroを使ってみて、筆者が最も感動してしまったのは、この機能であった。実際にゲームやYouTubeを出力してみたが、非常に良かった。特にYouTubeは、まるで新しい放送局が追加されたかのような楽しみ方ができた。


32インチの液晶TVでAndroidスマートフォン用ゲームをプレイするのは不思議な気分
【SCREEN】圧倒的な画面ビューティー
4.2インチのディスプレイには、鮮やかな色彩とくっきりとしたコントラストを実現させる「モバイルブラビアエンジン」と「Clear Black Panel」が搭載されている。画面の綺麗さ、とくに緑や赤といった原色の美しさは純粋に驚くに値するレベルである。また、普通の携帯電話機能とでも言うべき「赤外線」「ワンセグ」「おサイフケータイ」は今回のXperia acroより搭載となった。
これら普通の携帯電話機能の中で、画面の美しさが最も発揮されるのが「ワンセグ」機能である。筆者が視聴したかぎり、通常のTVと同じ、いやそれ以上の画質の地デジをAndroid端末で楽しむことができるように感じた。もちろんデータ放送も受信可能だ。
筆者は職場からの帰りに「ワンセグ」を利用してみたが、非常に動作が安定しており、受信感度も悪くなかった。相当なチューニングをしているようである。


初搭載のワンセグやおサイフケータイ機能はデフォルト状態でウィジェット設置
また、カメラにもこだわりがあるようだ。薄暗いところでもばっちり撮れるスペックはデジカメレベルであり、もはやケータイカメラの域は超えているかもしれない。
【MUSIC】快適なミュージックライフ
FMラジオ機能も付いている。作動させるにはヘッドフォンを挿す必要があるが、これはケーブルがラジオ用アンテナを 兼ねているため。もちろんスピーカーからラジオ音声を出力することもできるので安心してほしい。
ラジオで放送されている楽曲から曲名を検索し、そのまま購入という操作もできる。
筆者が普段よく聴いているFMラジオ局は、残念ながら受信されなかった。外出先で利用する分には問題ないが、屋内ではインターネット経由のラジオ視聴アプリを利用したほうが良いかもしれない。
また、地味に便利なのが、「LiveWareマネージャ」というアプリだ。プリインストールされているのだが、「ヘッドフォン」や「充電器」を本体に接続した際、決まった動作をさせるアプリである。環境のカスタマイズで、音楽や動画の鑑賞がさらに楽しくなる。


さまざまな動作が設定できる「LiveWareマネージャ」
「Xperia」らしいスタイリッシュなデザインは健在
本記事の締めでは、やはりXperiaシリーズのカッコ良さを受け継いだクールなデザインに言及したい。前モデルのXperia arcではアーチ状に緩やかなカーブを描いたボディが印象的だったが、Xperia acroではより平面的なデザインを採用している。幅や重さはXperia arcよりも少し増えたが、オシャレな外観はそのままに、安定感が増したと言えそうだ。
見た目だけでなく、中身もやはりカッコイイ。友人のつぶやきをグラフィカルに表示できる「Timescape」や音楽・動画管理ができる「Mediascape」など、ソニーエリクソンのオリジナルアプリはデザイン性に定評がある。QWERTYキーボードでの日本語入力がしやすいIME「POBox Touch4.1」も実用性だけでなく、個性のアピールに一役買ってくれそうだ。


ドコモ「Xperia acro SO-02C」のカラーはBlack、Aqua、White
さいごに
Xperia acroは、全世界的なグローバルモデルである「Xperia」シリーズのエンターテイメント性と、日本らしい独自の機能をミックスさせた一押しモデルであることは間違いない。
筆者はドコモ機のXperia acro SO-02Cを1週間ほど借りて利用していたのだが、ディスプレイやカメラのスペックを含めたエンタメ性はもちろん、細かい使い勝手に関しても、グローバルモデルをベースとした合理性が際立って素晴らしいモデルだと感じた。多くのメディアやデバイスとの連携を存分に楽しみたいエンタメ派の方には、本当にオススメしたいと思う。