

Xperia acroのバッテリー節約術
Android 2.3を採用する「Xperia acro SO-02C」(以下Xperia acro)。従来のモデルに比べて起動しているアプリを端末が自動的に管理してくれるので、バッテリーの持ちは良くなっていると言える。だが、それは従来のAndroidスマートフォンから見てという立場であり、普通の携帯電話(フィーチャーフォン)から見るとどうしてもバッテリーで弱い部分はある。
では、バッテリーの節約はどうすれば良いのか?Xperia acroを使う上で押えておきたいバッテリー節約のポイントを紹介する。またauから発売された「Xperia acro IS11S」についても、ほぼ同様の内容でバッテリー節約を行えるので、ぜひ参考にしてほしい。
あわせて、Xperia acroの端末紹介をしている「TV&Screen&Musicのメディア連携で本領発揮!ソニエリ「Xperia acro」は最強エンタメ端末」も参考にしてみてください。
※本記事は発売前の評価機を使って執筆しています。発売中のものと一部仕様が異なる場合があることをご了承ください。
目次
バッテリー節約のポイントは4つ
本記事は以下の項目に分けて、バッテリー節約のポイントを紹介する。
- 使わない通信機能はオフにする
- 画面の明るさや細かい設定
- 電源管理ウィジェットを利用する
- 外部バッテリーを利用
1.基本は使わない通信機能はオフにする
バッテリー節約のポイントは、使わない通信はオフにすること。基本的にXperia acroで利用する通信は以下の4つになる。
- 「Bluetooth」
- 「Wi-Fi」
- 「赤外線」
- 「モバイルネットワーク」
上記のうち、「赤外線」は常に起動しておくものではないのであまり考えないで良いといえる。だが、他の「Bluetooth」「Wi-Fi」「モバイルネットワーク」については利用しない場合にオフすることでバッテリーの持ち向上が期待できる。
- 「Bluetooth」と「Wi-Fi」は基本オフで
「Bluetooth」と「Wi-Fi」に関しては、利用しない場合には通信をオフにすると良い。両方とも、利用していない場合でも待機中の状態ではバッテリーを消費していってしまうので、もし利用していないのであればオフにするべきだろう。
GPS機能も、オンにしておくと自動的に位置情報を検索してしまうので、利用しない場合にはオフにして良いと言える。ただ、Androidスマートフォンはマップ機能などGPS機能を多用するアプリがあるので、利便性は低下してしまう。なので、少々面倒でもマップやナビを利用する際には、まず最初にGPS機能をオンにするクセを付けておこう。


GPS機能も利用しない場合はオフにしよう
- Wi-Fi機能の「ネットワーク通知」はオフに
Wi-Fi機能にある、「ネットワークの通知」設定。これは利用可能なWi-Fiがある場合に通知してくれる機能なのだが、基本的に接続するWi-Fiが決まっている場合には不要の設定とも言える。バッテリー節約の観点からも、オフにしてしまおう。


Wi-Fi機能の「ネットワークの通知」もオフに
- 優先ネットワークモードはWCDMAのみで
「設定」→「無線とネットワーク」にある、「モバイルネットワーク」設定では、WCDMAとGSM、または両方を設定できるが、ここはWCDMAのみに設定しよう。というのも、日本ではGSM通信は採用されていないので、GSMを設定する意味がないのだ。これで多少ではあるが、バッテリーの節約になるかもしれない。


優先ネットワークモードはWCDMAのみで
2.画面の明るさや細かい設定
- 画面の明るさも調整しよう
従来の携帯電話やAndroidスマートフォンでもバッテリーの持ちに大きな影響を与えるのが、画面の明るさや画面消灯までの時間だ。画面の明るさを暗くしたり、画面が消灯するまでの時間を短くすることでバッテリーの節約につなげることができる。ただ、画面を暗くしすぎると視認性は低下するし、画面消灯時間を短くしすぎてしまうとそれはそれで使いにくい。この辺も自分の利用方法に合った設定を心がけよう。


画面の明るさ設定(左) 画面消灯の時間設定(右)
- ワンセグの起動しっぱなしに注意
Xperia acroでは、ワンセグ機能があるが、ワンセグ視聴中にホームキーを押してしまうとワンセグ機能はオフにならずに、起動しっぱなしになってしまう。この状態ではバッテリーの消費が激しいので注意したい。それでは、ワンセグを終了するにはどうすれば良いかというと、ワンセグ視聴中の画面で「バックキー(戻るキー)」を押そう。これでワンセグ機能をオフにすることができる。
- ライブ壁紙はバッテリー食らい!?
画面上で華やかな動きを見せてくれるライブ壁紙。ただ、ライブ壁紙はホーム画面の背景を動かしている関係上、どうしてもバッテリーの消費が激しくなってしまう。もしライブ壁紙である必要がないのであれば、通常の壁紙を利用しよう。
3.便利な電源管理ウィジェットを利用する
Xperia acroでは、電源管理ウィジェットがプリインストールされており、初めから利用が可能な状態にある。この電源管理ウィジェットがなかなか優秀で、現在のバッテリー状況のほか、タップするだけでこれまで紹介してきた通信関連の機能をオン・オフすることができる。


便利な電源管理ウィジェットでワンタップ管理
ちなみに左上は「機内モード」「Bluetooth」「GPS」、左下は「Wi-Fi」「音量」「モバイルネットワーク設定」となっている。非常に便利なので、バッテリー節約に役立てていただきたい。
- とにかく通信オフな「機内モード」
ちなみに、とにかくバッテリー持ちを良くしたい場合には、機内モードに設定する方法がある。これは元々は飛行機など通信を行うべきではない場所でAndroidスマートフォンを利用するための機能であるが、一気にあらゆる通信をオフにできるので、どうしてもバッテリーを持たせたい場合に利用すると良いだろう。ただし、通話やメールに利用する「3G通信」もオフにしてしまうので、注意したい。
4.外部バッテリーを利用
バッテリー節約とは少し違うが、「ポケットチャージャー01」などの外部バッテリーを利用する手もある。外部バッテリー内に電気をためておき、外でXperia acroを充電してしまおうというものだ。外部バッテリーはドコモショップのほか、純正品ではないが量販店などでも購入できる。もしバッテリー節約術を利用しても「バッテリーが足りない!」や、利便性が低下するのでバッテリー節約はほどほどにしたい場合に利用すると良いだろう。


2011年7月7日より発売開始された「ポケットチャージャー01」、全国のドコモショップで購入できる
バッテリー節約と利便性はトレードオフ!?
ここまでバッテリーの節約術を紹介してきたが、基本的にはバッテリー節約をしようとするとAndroidスマートフォンとしての利便性は低下してしまうと考えた方が良いかもしれない。
画面を暗くすれば視認性は低下するし、Wi-Fiをオフにすれば接続する際に設定でオンにしなければいけない、GPSをオフにすると、マップ利用時にオンにする必要が出てくるなど。通信機能や設定を変更することでバッテリーの持ちは良くなってくるが、同時に利便性は低下していってしまうので、自分でどういった利用方法をするのかと考えた上でバッテリー節約をしていこう。
進化した端末のバッテリー駆動時間
私は過去にいくつかのAndroidスマートフォンを利用してきたのだが、今回利用したXperia acroではバッテリーの持ちが向上していると実感できる端末に仕上がっていた。ただでさえバッテリー持ちの良くないと言われているAndroidスマートフォンの中で、「お、これは普通に使えるレベルだよね」というものである。
ただ、従来の携帯電話のように2~3日に1回充電すれば良いというレベルに達していないのも事実。どうしても充電のタイミングは帰宅したら充電というものになるだろう。そこで大事になってくるのは、やはり細かいバッテリー節約術であったりする。ぜひとも本記事を参考にして、Xperia acroを便利に利用してほしいと思います。