

Viber
アプリをインストールしたスマフォユーザ同士なら、無料で何時間でも通話できる夢のようなアプリ『Viber』を紹介。2010年12月にiPhone版がリリースされ、東日本大震災の際には「災害時でも通話できた」ことで注目を集めました。
今回、熱望されていたAndroid版のリリースが実現し、AndroidとiPhoneの垣根を越えてスマートフォン間での無料通話ができるようになりました。
通話品質も非常によく、『Viber』を使えば通話料の節約にもなります。月々の電話代を抑えたいという人はもちろんですが、災害に備える意味でも端末にインストールしておいて損のない1本です。
3ステップの初期設定
『Viber』を使うには、最初に初期設定が必要です。といっても、複雑な情報入力があるわけではありません。
- ステップ1:自分の使っている端末の電話番号を入力
- ステップ2:SMS(ショートメッセージサービス)でコードを受信
- ステップ3:SMSで受信したコードを入力
3つのステップに分けて紹介しましたが、単純な作業なので簡単に設定できます。電話番号の入力は「Japan(+81)」と入っているので、頭の「0」を入力しなくても設定されますが、筆者は「0」を入れても設定できました。


Viber:初期設定は簡単3ステップ


Viber:コードを入力
時間帯によってSMSの到着時間にバラつきがあり、特に夜間は届きにくいようです。
SMSがなかなか届かない場合は、「click here」から音声でコードを確認できます。 「click here」から進んで「Get Code」をタップすると、非通知設定の番号から電話がかかってきて、英語で4桁のコードを教えてくれます。コードは2回読み上げてくれますが、忘れるのが心配な方はメモの準備をしておくとよいでしょう。
初期設定が完了すれば、『Viber』のメイン画面が表示されます。このアプリの表記はすべて英語になっています。「ちょっと難しいんじゃないか…」と感じる方もいるかもしれませんが、 基本的な操作が分かれば問題なく使いこなせるようになると思います。
使い方は電話帳と同じ
基本操作をチェックしていきましょう。電話をかける相手を探すには、画面下部のアイコンを使います。


Viber:メイン画面
- Recents:通話履歴が表示されます。通常の通話履歴とViberの通話履歴が一緒に表示されます。「All Calls」ですべての通話履歴、「Missed Calls」で不在着信履歴を確認できます。
- Contacts:アドレス一覧が表示されます。「Viber」で『Viber』をインストールしているユーザー一覧、 「All」で端末に登録されているアドレス一覧、「Favorites」でお気に入りに登録したアドレスが表示されます。『Viber』をインストールしていないユーザへも通常発信で電話やSMSができます。
- Keypad:直接電話番号を入力して発信します。
- Messages:『Viber』のSMSが利用できます。通話同様に無料です。
- More:『Viber』に関する設定ができます。
普通の電話帳と同じような作りになっているので、安心して使えると思います。
通話してみよう
『Viber』で通話するには、相手のスマートフォンにも『Viber』がインストールされている必要があります。でも、本人にいちいち確認するのは面倒ですよね。大丈夫です。「Contacts」から「Viber」を選択すると、『Viber』ユーザだけが一覧で表示されます。よく通話する相手が、まだ『Viber』を使っていない場合は、すぐにアプリのことを教えてあげましょう。


Viber:通話してみよう
通話相手が決まったら、アドレスをタップして「Free Call」を選択すれば発信できます。通話方法は通常の電話とまったく同じなので、問題なく使えるはずです。「Call Message」でメッセージも送れるので、シーンに合わせて使い分けましょう。
『Viber』を使った着信があった時は、しっかりと不在通知も残ります。安心ですね。


Viber:家族や友達とViberネットワークを広げよう
災害時にも役立つアプリ
2011年3月に発生した東日本大震災の際に、電話回線が混乱している中で、通常の電話はできなくても『Viber』や『Skype』はつながったということが話題になりました。 これは通常の電話回線ではなく、ネットワーク回線を利用して通話しているため。
あのときはiPhoneユーザだけしか使用できませんでしたが、今回のAndroid版の登場でますます使えるユーザが増えています。非常用の通信手段としても活躍してくれるアプリなので、もしもの時のために、家族や友達といった周りのスマートフォンユーザに積極的に周知し、“Viberネットワーク”を広げておきましょう。
最後に
同じ無料通話アプリの『Skype』と比べ、『Viber』はアカウントを取得する必要がありません。誰でも気軽に始められる手軽さがあるので、とても良いと思います。
「通話料金がタダなんて、なんだか怖いから使わない」なんて、もったいないことはしないでください。こんなことができてしまうのが、スマートフォンの素晴らしいところなのです。ガラケーと呼ばれる従来のケータイ電話の固定観念に囚われず、便利でお得な機能はしっかりと活用していきましょう。