

AndroXplorer ファイルマネージャ
SDカードや本体のファイル管理に欠かせないのがファイラーアプリ。『AndroXplorer ファイルマネージャ』は、ファイルのコピーや移動、検索などの動作を3つの画面で行えるため効率よく使用できる。画面はフリックで切り替えができ、アプリの動作も軽いのでサクサクと動く。
それだけでなく、UIの見やすさに加え、無料アプリにありがちな広告枠もなく、他のファイラーアプリにはない多機能ぶりには目を見張るものがある。
アプリを起動すると、メイン画面には以下の項目が並ぶ。
- マイデバイス
Android端末内のファイルを操作 - sdcard
SDカード内のファイルを操作 - マイプログラム
インストールされているアプリの管理・起動など - ネットワーク
ネットワーク、サーバーの管理。端末から直接サーバーへアクセス可能 - ショートカット
ファイル、フォルダなどアプリ内で指示したショートカットの管理 - 検索
様々な条件からファイル検索が可能 - メモリステータス
Android端末のメモリの管理 - プロフェッショナルバージョンに更新
有料版へのアップデートの実行


AndroXplorer ファイルマネージャ:どの画面でどの項目を操作しているかは画面上部で確認ができる
本アプリは、まったく同じメイン画面が3つ用意されている。各画面はフリックで移動可能だ。
3つ画面があることで、例えば左にマイデバイス、中央にsdcard、右にマイプログラムと設定し、端末にあるデータをSDカードにコピー。右では別のファイルをアプリから開いて確認するというような3画面同時作業ができるのが特徴的だ。
データをコピーするには、対象となるファイルやフォルダをロングタップし「コピー」を選択。コピー先のフォルダでロングタップし、「貼り付け」を選べば完了。簡単にデータを写すことができる。
この他にも、様々な機能が本アプリには備わっているので順を追って紹介する。
目次
3つのタブを引き出しメニューを使用
各項目の画面には上部に2つ、下部に1つタブが隠れている。各タブはドラッグで引き出すことが可能だ。左はフォルダの切り替え、右はソート(順番の入れ替え)。ファイル名や日付(更新日)、サイズなどからソートできるので、ファイル操作の際に役立つだろう。
下からは、新規、複数選択、更新、検索と4つのアイコンが出てくる。新規を選べば、新規フォルダを作成。検索を選べば、ファイル形式など様々なキーワードから検索が可能だ。例えば拡張子「jpg」と入力して検索をしてみると「ファイル名.jpg」で検索にかかるファイルが一覧で表示される。合計ファイル数が表示されるのもいい。
また、対象のファイルやフォルダをロングタップで選択して、タブを下から引き出せば、コピーと貼り付けの指示ができる。ファイルのコピー選択後、タブを引き出したまま画面をフリックして移動させれば、コピー先のフォルダへの貼り付けがワンタップで完了するので、より手早く簡単に作業できる。


AndroXplorer ファイルマネージャ:タブをすべて引き出した画面(左)ファイル名はもちろん、拡張子から検索できるのも便利だ(右)
ファイルやフォルダの複数選択が可能
タブだけでなく、端末のメニューボタンからも細かい設定ができる。特に使うことが多そうなのが「複数選択」。複数のファイルやフォルダをコピーや移動させる際、役に立つ。
まず、ファイルかフォルダをひとつ選択したら端末のメニューボタン→複数選択をタップ。その後、他のファイルやフォルダをタップすると複数のデータを同時に選択することができる。コピーしたいファイルを複数選択し、ほかの画面で貼り付けといった作業がフリックの画面切り替えだけで完了するので、まとめて別のフォルダに移動したり、コピーするのもかなり簡単だ。


AndroXplorer ファイルマネージャ:複数選択をタップしたら、ファイルを操作。ひとつひとつ選んでタップするだけで、右のような状態になる
サムネイル表示で画像も簡単に管理


AndroXplorer ファイルマネージャ:詳細表示で見る画像ファイル。画像を確認しながら詳細の表示もできるのでわかりやすい
複数選択してデータをするのにうってつけなのは、写真データではないだろうか。例えば「sdcard」にある画像を端末へ移動させるとしよう。DCIMなどの画像フォルダを開くと、サムネイルで画像が表示される。
画像ファイルの操作はAndroid端末にある「ギャラリー」などでもできるが、画像チェックをしながら別画面でビューワアプリを開いたり、データ移動をしたりということを考えると、本アプリの利便性には敵わない。
ファイル操作をカスタマイズ
画像データなどファイルを移動するにあたり、移動先に同じ名前のファイルがある可能性も考えられる。そのときに対応できるよう設定ができる。端末のメニューボタン→設定にある「ファイルの競合で何を行う」をタップしよう。ここで、元のファイルがコピー先または移動先のフォルダに同名のファイルがあった場合、どう対処すればいいか指示ができるようになっている。
画面には以下の4つの選択肢が現れる。
- Overwrite
上書き保存をする - Rename
ファイルまたはフォルダ名を変更する - Skip
貼りつけをしない - Ask
上記3つのどの操作にするか確認する
どの方法で指示するか迷った場合は「Ask」を選択しよう。貼り付けの都度、確認画面が表示されるため、間違って保存される心配はない。また、「Skip」を指示して実行した場合は、画面に「コピーなし」と表示され、データをコピーしないので、こちらも間違って保存されにくい。使いやすい方法を選ぼう。


AndroXplorer ファイルマネージャ:設定項目はいたってシンプル(左)「ファイルの競合で何を行う」でのアクション指示画面(右)
3種類の表示方法を好みで切り替え
本アプリはUIが見やすいことも、他のファイラーアプリとは違う部分のひとつ。端末のメニューボタン→ビューを選択すると、表示画面を変更することができる。詳細表示や簡易表示、アイコン表示の3つから選択が可能だ。好みに応じて変更しよう。


AndroXplorer ファイルマネージャ:簡易表示に日時が加わる詳細表示(左)アイコン表示は、ドロイド君のかわいさが強調される(右)
5つのテーマから色の変更も可能
メニューボタン→設定の中にある「テーマ」では、フォルダなどの色変更ができる。青や黒など5色から選べ、色を変えるだけでも雰囲気が変わってくるので気分に合わせて選んでみても楽しい。


AndroXplorer ファイルマネージャ:画像の2色以外に、オレンジ、緑、グレーが用意されている
端末のメモリチェックもできる


AndroXplorer ファイルマネージャ:アプリをたくさんインストールしている人は空きメモリをチェックしておこう
これまでデータ移動について説明してきたが、最後はおまけ的な機能をご紹介しよう。
トップ画面の下から2番目に表示されている「メモリーステータス」だ。使用できるランダムアクセスメモリの容量や全内部記憶メモリ(本体のメモリ)などを一覧で確認できる。ただでさえすごいアプリなのに、メモリの管理までできてしまうのはすごいの一言。
数多くの機能を本アプリだけで利用できてしまうかなり優れたファイルマネージャーアプリ『AndroXplorer ファイルマネージャ』。有料版の『AndroXplorer Pro ファイルマネージャ』もあり、そちらは圧縮・解凍、パスワード管理などの多様な機能が使用可能だ。ただ、無料版の機能だけでかなり実用性が高い。まずは無料版から使い始めても問題ない。