DLNAを使ってAndroidスマートフォンとTVを無線で連携!大画面で写真や動画を楽しむ方法

2011年09月16日 11:02 by 伊藤義樹
Androidとテレビの大画面を無線LANで連携!

Androidとテレビの大画面を無線LANで連携!

Androidに搭載されているカメラやビデオの性能は、侮れません。メモ替わりのつもりで撮影した写真や動画を表示してみてびっくり!「これで、十分いけるじゃないか!」と代用品どころか、本気で記録保存のために使っている人も多いかと思います。


でも本気で使えば使うほど、もの足りないのが再生環境。大人数で写真や動画を見るなら、Androidの小さな画面ではなく、リビングのTVにドカーンと表示させて、盛り上がりたいですよね?


実は、HDMI端子がついたAndroid端末をお持ちであれば、比較的簡単に自宅のTVと端末を接続して、家族や友人で撮影した写真や動画を楽しむことができます。ただ、HDMI端子がついていない端末をお持ちの方も多いと思います。そういう方は、無線LANを使ってTVの画面を連携させましょう。若干、難易度が高い方法ですが、これができれば、写真や動画も大画面で見られて、夢のようなAndroidライフを手に入れられます!


DLNA機器の準備をする

無線で接続するために「DLNA」(※)という仕組みを使います。DLNAでは、ケーブルで接続しなくても、Wi-Fiで接続して専用のアプリを起動すれば、どの端末からでもTVにAndroid端末のコンテンツを表示できるようになります。しかし、対応する機器が必要になります。


DLNAでは、AndroidにインストールされているDLNAサーバアプリを起動し、DLNA対応のTVやPS3などのゲーム機で再生を行います。再生する側になるTVやゲーム機をクライアント機器と呼びます。DLNAに対応しているTVかどうかは、取扱説明書で確認してみてください。


対応しているTVであれば、これらの機器をルータに接続し、ネットに接続できる状態に設定しておきます。対応していない場合は、PS3などのネットワーク対応しているゲーム機をTVにつないでおけば、TVへの表示が可能です。どれにも当てはまらない方でも、TVに表示することはできます。そちらは最後に解説いたします。


(※)「Digital Living Network Alliance」の略称。デジタル家電やPCなどで、異なるメーカー間の機器の相互接続を容易にするため結成された業界団体の名称であると同時に、接続のための規格名でもあります。


DLNAサーバアプリを使って出力する

DLNAクライアント機器を持っている方なら、Android端末にDLNAサーバアプリをインストールすれば、TVで再生ができます。端末によっては、標準でDLNA機能があるものあります。


DLNA機能のある端末一覧


【NTTドコモ】


【au】


【ソフトバンクモバイル】


HDMI端子がある端末の方は、こちらもご覧ください。


iMediaShareのファイル取り込み画面

iMediaShareのファイル取り込み画面

HDMI端子が備えられたXPERIAシリーズ、AQUOS PHONEシリーズにも、標準でDLNAサーバ機能が搭載されています。もちろん、DLNAサーバ機能が搭載されていなくても、アプリをインストールしてDLNAを使った出力が可能です。


andronaviでもDLNAサーバアプリの『TwonkyServer Mobile』を紹介しましたが、今回は『iMediaShare』を使用します。


まずは、『iMediaShare』をAndroid端末にインストールしましょう。インストール後に『iMediaShare』を起動すると、SDカード内の写真、動画、音楽ファイルがスキャンされ取り込まれます。


Android端末側でもWi-Fiを使って無線LANで接続をするので、アプリを起動する前に、Wi-Fiの設定を忘れないようにしましょう。



iMediaShareのチャンネル一覧画面

iMediaShareのチャンネル一覧画面

データの取り込みが完了し、端末の画面が左の画像のような状態になれば、DLNAクライアント機器からアクセスができるようになります。


チャンネル一覧画面にある「マイ・写真」や「マイ・音楽」以外のアイコンは、ネット上の動画共有サイトやオンラインTV。これらもDLNAクライアント機器から見ることができます。



PS3でアクセスしてみる

DLNAクライアント機器として、ゲーム機のPS3からAndroidにアクセスしてみました。もちろん、PS3はTVにつないで、普段ゲームをするときと同じようにTV画面に表示しています。PS3のメニュー画面にある「フォト」、「ミュージック」、「ムービー」のそれぞれに、『iMediaShare』のアイコンが現れます。確認したい項目を選択して、PS3のコントローラ「○」ボタンを押しましょう。


TVに写し出されたPS3の画面。各項目に、iMediaShareのアイコンが入る

TVに写し出されたPS3の画面。各項目に、iMediaShareのアイコンが入る


『iMediaShare』のアイコンを選択して開くと、端末に保存されているファイルが表示されます。あとは、選択するだけでTV画面で再生されます。


Android内に保存されている音楽の一覧画面

Android内に保存されている音楽の一覧画面


「ムービー」では、登録されていたオンラインTVなども選択できます。PS3をつないでいるTV画面で、すべて問題なく再生できました。


ムービーにある、オンラインTVなどの一覧画面

ムービーにある、オンラインTVなどの一覧画面


オンラインTVも問題なくTV画面で見られました。ネットTVのように使えて、TVの機能がかなり向上したような気分に浸れます。


オンラインTVをTVで流した状態

オンラインTVをTVで流した状態


DLNA対応TVでも再生できない場合がある

ネット接続ができる最近のTVの多くはDLNAに対応していますが、中には対応していない場合もあるので注意が必要です。今回使用したサーバアプリの『iMediaShare』は、端末内のファイルをそのまま配信しているだけで、ファイル形式を変換して送信する機能はありません。つまり、配信されるファイルの形式に再生機器が対応していなければ、再生することができないのです。


手許にあるSONYのBRAVIA(HX800シリーズ)と東芝のREGZA(RE1シリーズ)で試してみたところ、BRAVIAでは、音楽、写真、動画すべてが再生できましたが、REGZAでは、写真のJPEGファイル、音楽のMP3ファイルは再生できるものの、Androidで撮影した動画のMP4ファイルに対応していないため、再生できませんでした。このようにクライアント機器の再生能力に依存することになるので、機種によっては再生できないこともあります。


REGZA RE1シリーズのリスト画面。動画のMP4形式は、ファイル自体の確認はできている

REGZA RE1シリーズのリスト画面。動画のMP4形式は、ファイル自体の確認はできている


メディアプレイヤーなら万事解決できる

TVがDLNA非対応で、PS3などの対応機器も持っていないという場合は、メディアプレイヤーと呼ばれるDLNAクライアント機器を購入しましょう。そうすれば、すべて問題なく再生できるようになります。


メディアプレイヤーは、安価なものなら1万円以内で購入可能と、価格的にも安くなってきていて、お買い得感もあります。レコーダーで録画した動画を別のTVで再生したり、Android以外に使うことができるものもあります。複数台のTVを使っているご家庭でも、導入を検討する価値のあるものです。特におすすめしたい機種をご紹介しましょう。


プリンストン PAV-MP1

プリンストン PAV-MP1

DLNAサーバに対応。各種機器をUSBに接続するだけで、TVに写真・音楽などの再生が可能。幅広いファイル形式に対応するので、Androidの動画も見られる。


バッファロー LinkTheater LT-H91LAN

バッファロー LinkTheater LT-H91LAN

少々価格は張るものの、BDレコーダー、HDDレコーダーで録画した動画にも対応。複数台のTVで1台のレコーダーが共有でき便利。


DLNAは使い慣れると、とても便利なものです。Androidの画面をTVで表示するのが今回のテーマでしたが、別の場所にあるパソコンやメディアプレイヤーをDLNAサーバにすれば、今回とは逆に、Android端末をクライアント機器にすることもできます(メディアプレイヤーの場合はサーバ機能付きの機種が必要です)。例えば、防水タイプのAndroid端末をお風呂に持ち込んで、パソコンやメディアプレイヤーで管理している写真や動画、音楽をお風呂で表示・再生することもできるようになります。


デジタル機器に詳しくない人にとっては、少し敷居が高いかもしれませんが、興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?


「もう少し簡単な方法はないの?」という方は、「HDMI接続でAndroidスマートフォンとTVを連携!大画面で写真や動画を楽しむ方法」をご覧ください。