高速・大容量!NTTドコモの次世代通信サービス「Xi」(クロッシィ)ってどんなサービス!?

2011年09月28日 14:03 by せう
筆者の私物であるExpress Card/34型のXiデータカード「F-06C」

筆者の私物であるExpress Card/34型のXiデータカード「F-06C」

Androidスマートフォンでも、スクウェアエニックスの参入を始めとするゲームや動画をはじめとした大容量のコンテンツが増えてきています。それらを楽しむにあたって、現状の3G回線では動かせなかったり、スムーズに見られなかったり、ダウンロードに時間がかかるといった不便を感じることもあると思います。Wi-Fiに接続するにしても、場所によってはうまくつながらないところもあるし、接続方法がわからないという悩みも抱えているでしょう。


そんな方におすすめなのが、2010年12月から始まったNTTドコモのサービス「Xi」。ドコモのサービスページにも挙がっているように、「高速」「大容量」「低遅延」が特徴の次世代通信サービスです。


2011年の冬春モデルにて、「Xi」に対応したスマートフォンが投入されることも明らかになるなど、ここにきてその名前を聞く機会も増えていると思います。しかし、「そもそも“Xi”って何!?どういうサービス?」と、何も知らない方も多いと思います。そこで、「Xi」の全貌について、簡単に解説いたします。


「Xi」の利点は何?

「Xi」は、NTTドコモが”Super 3G”の名称で提唱した“LTE”(Long Term Evolution)という新しい通信規格を利用した通信サービスの名称です。


前述の通り「Xi」の特徴は「高速」「大容量」「低遅延」の3点。これらにどういった利点があるのか、ひと項目ずつ見ていきたいと思います。


私物の「Xi」データカードで、JR京葉線東京駅の地下ホーム(Xiエリア)にてRadish Speed Testを利用し、速度計測した結果

私物の「Xi」データカードで、JR京葉線東京駅の地下ホーム(Xiエリア)にてRadish Speed Testを利用し、速度計測した結果


  • 高速
    「Xi」は、屋外エリアでは下り最大37.5Mbps・上り最大12.5Mbpsと、「FOMA」と比べて高速な通信をすることができます。また、一部屋内では倍の下り最大75Mbps・上り最大25Mbpsで通信できます。いずれの場合も理論値ですが、少なくともXiエリアにおいて「Xi」で通信をすれば「FOMA」よりも高速に通信できます。画像の結果からも、そこそこ高速に通信できていることがわかります。

  • 大容量
    LTEは、W-CDMA(3G規格。国内ではドコモ、ソフトバンク、イー・モバイルが採用)と比べると電波の利用効率が3倍良くなっています。どういう意味かと言うと、同じ電波の幅があれば、FOMAの3倍のユーザが同時に通信できる、ということです。現在、都市部や人口密集地を中心に通信がしづらい状況が頻発しています。その主な原因となっているAndroidスマートフォン・タブレット(Androidには常に通信しようとするアプリ・サービスが多い)の電波を「Xi」に“逃がす”ことができれば、“通信しづらい”状況が劇的とまでは行かないまでも、かなり緩和できることが期待できます。

  • 低遅延
    他の3.9Gと比べたときLTEに一番分があるのが、この特徴です。無線通信では、通信の遅延が大きくなってしまいがちです。通信の遅延は、メールやホームページ閲覧ではあまり気になりませんが、リアルタイムに通信をするIP電話(Skypeなど)、ゲームや動画配信(Ustreamニコニコ生放送など)ではかなり気になってしまいます。「Xi」では、「FOMA」と比べて最大1/4まで遅延を抑えることができるので、よりリアルタイム性の求められる通信に向いています。


Xiの特徴を活かしたコンテンツ・サービスの一覧

Xiの特徴を活かしたコンテンツ・サービスの一覧

ドコモはコンテンツ提供者と協力して、これらの特徴を活かせるコンテンツを用意しています。「FOMA」よりもリッチに通信できる「Xi」ならではのコンテンツ・サービスは今後多く出てくるものと思われます。


Xiの料金プランは? Xiエリアはどう?

「Xi」にすれば、「FOMA」よりも快適に通信できるようになりそうだ、ということはわかりましたが、肝心の利用料金面が気になるところです。


ドコモではXiタブレット投入に際して、新しい料金プラン「Xiデータプラン2」(3970円~/月)と「Xiデータプラン フラット」(7455円/月)を導入します。それぞれ2年契約を約束することで、料金が割り引かれる「にねん」タイプも用意されています。スマートフォンやタブレット端末を利用している期間中、機種ごとに定められた金額を基本使用料金から割り引く「月々サポート」を適用することもできます。2012年4月30日までに契約した場合は「Xiスタートキャンペーン」の対象になり、割り引かれた料金で利用が可能です。


「Xiデータプラン フラット」は、固定額である代わりに、常に上限まで通信することがわかりきっている場合は料金を若干抑えられます。


「Xiデータプラン フラット」(上)「XIデータプラン フラット にねん」(下)

「Xiデータプラン フラット」(上)「XIデータプラン フラット にねん」(下)


「Xiデータプラン2」は、2段階定額制で、月によって通信量が変わるユーザにおすすめ。パケット料金は、0.2625円/1KBで計算されます。最低課金のうち、2500円分は無料通信料(「Xiデータプラン2 にねん」の場合、「Xiデータプラン2」は3970円分)となります(下の画像を参照)。


「Xiデータプラン 2」(上)と「XIデータプラン 2 にねん」(下)

「Xiデータプラン 2」(上)と「XIデータプラン 2 にねん」(下)


なお、既存のXiプランも含めて、2012年10月1日から通信量が7GBを超えた場合は下り最大128kbps、上り最大64kbpsに通信速度が制限されるようになります。これでは「Xi」のメリットを活かせないことになりますが、速度を我慢すれば請求に上限がある、という料金面での安心につながっています。なお、通信量が7GBを超えてしまって、どうしても通信速度が必要な場合は、2GBごとに2625円を追加で支払うことで、通常の通信速度に戻すことができるようになっています(事前申し込みが必要)。


エリア面では、昨年末のサービス開始から順次拡大中です。「Xi」圏外の場合は、FOMAネットワークに自動的に接続するようになっていますので、Xiエリア外で通信難民になる、ということも起こりにくくなっています。


首都圏では、鉄道の線路や駅周辺で使えるように重点的に整備しているようです。気付いたら「Xi」でつながるようになっていた、という経験もあります。使う場所がXiエリアになっているかどうか確認したい場合は、ドコモのサービスエリア検索サイトで確認できます。また、「聞かせて!FOMAの電波状況」サイトでは各地域のXiエリアに関しても質問することができるので、気になる方はぜひ投稿してみてください。


2011年冬春モデルでの『Xi』対応スマートフォン4機種の発売を皮切りに、将来ドコモの端末はすべて『Xi』対応になることが予想されます。「FOMA」のエリアを引き継いで拡大していくことから、通信の勢力図も大きく変わってくると思われます。それによって、他のキャリアも追随して新たな通信サービスの投入も考えられます。


『Xi』には、「hulu(フールー)」や「G CLOUD」などの対応サービス、対応機種など、まだまだ知りたい情報がたくさんあると思います。「andronavi」では、今後も随時記事をお届けして参りますので、楽しみにしていてください。