『Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ』 シミュレーションRPG~3つの勢力を同時進行させる壮大なスケールとドラマ性は1200円払う価値あり!~

2011年10月01日 14:02 by 松本 光範
Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ

『Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ 』は、プレイステーション2やPSPで人気を博した、シミュレーションRPG『新紀幻想スペクトラルソウルズⅡ』の移植作です。



人気のハードで発売されているだけあって、ゲームの質、内容、グラフィックなどはしっかりと作り込んであります。“総プレイ時間100時間”のうたい文句は伊達じゃありません。アプリとしては高値の1200円ですが、これだけのゲームがAndroid端末でプレイできることを考えると十分に価値はあります。


3つの勢力が渦巻く舞台背景

物語は、様々な種族が覇権を争う、ネバーランドと呼ばれる架空の世界が舞台。最も勢力のある魔族の大国、ネバーランド皇国軍が小さな村を襲撃している現場に、旅の青年「ナイヅ」がたまたま居合わせたことからストーリーが始まります。成り行き上、ネバーランド皇国軍と一戦を交えた結果、敵対勢力である新生シンバ帝国軍に所属することになった「ナイヅ」。さらにどちらにも属さない第3の勢力、ローゼス解放軍が出現し、世界は3すくみ状態に。後に「七年戦争」と呼ばれる火蓋がまさにこの瞬間、切って落とされたのです。


プレイヤーは「ナイヅ」がいる新生シンバ帝国軍だけでなく、他の2つの勢力でもゲームを進行。それぞれの感情や思惑が混ざり合う視点を追いかけることで、重厚に折り重なる、深みのあるストーリーを楽しむことができます。


プレイ前にチュートリアルを確認

プレイする前に、まずはタイトル画面にある「チュートリアル」を確認しておきましょう。このゲームのうれしいポイントのひとつに、充実したチュートリアルがあります。バトルシステムから、マップ上での移動など、あらゆるゲームの進め方を教えてもらえます。


Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:チュートリアル画面

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:チュートリアル画面


シミュレーションRPGは、敵味方の位置やステータスなど、画面上に表示される情報量が多いのが特徴です。ゲームに慣れた人でも、最初は戸惑うことがあります。しかし、このチュートリアルはそんな画面の見方から、操作方法までを詳しく解説。また、複雑なバトルシステムなどは動画を合わせて見せてくれるので、初心者でもプレイしやすいと思います。タイトル画面からだけでなく、ゲーム中のワールドマップからでも「指南の書」を選択すれば見ることができるので、困ったことがあった場合は、気軽に頼ってみましょう。


大きく分かれる3つのパート

シミュレーションRPGに共通することとして、大きくは”バトル”、”イベント”、”ワールドマップ”の3パートに分けられることが挙げられます(ワールドマップがないゲームもあります)。このゲームに関しても同じことが言えますが、イベントに関しては、ストーリーを進行させるために、テキストを読み進めることがほとんどですので、ここでは残り2つについて、特徴を感じた部分を紹介します。


“バトル”については、斬新なAP(アクティブポイント)を導入しています。よくあるシミュレーションRPGのような味方のターン、敵のターンとハッキリ分かれておらず、個々のキャラクターの素早さによって行動順が変化。各自が持つAPを使うことで、移動や攻撃などを行うのです。つまりAPがある限り、何度でも攻撃が可能だったりします。逆にわざとAPを残して行動を終了すると、次のターンが早く回ってきます。このAPの使い方が戦略に幅を広げているのです。


Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:バトル画面

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:バトル画面


また、大事なバトル戦略として、攻撃時の「ホールド」と「チャージ」システムがあります。前者は個人での複数攻撃の組み合わせ。後者は味方キャラクター数人での組み合わせです。どちらも大ダメージが期待できるだけでなく、技の組み合わせによっては、「ホールド」と「チャージ」でしか出せない特殊技もあります。獲得できる経験値も高く設定されているので、ぜひ活用したいですね。最初は理解するまでに時間がかかるかもしれませんが、そんな時こそチュートリアルを参照しましょう。


Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:ホールド画面(上)チャージ画面(下)

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:ホールド画面(上)チャージ画面(下)


“ワールドマップ”は主に、様々なステータスを管理する画面です。ここで、キャラクターの能力を確認したり装備を整えたりするほか、さらに3つの勢力切り替えが行えます。


ストーリー部分で説明したように、プレイヤーは3つの勢力でゲームを進行します。つまり、ネバーランド皇国軍、ローゼス解放軍としてもゲームをプレイするのです。なんだか連邦軍とジオン軍を両方操作できる、某機動戦士のようですね。このシステムはわりと重要で、1つの勢力だけでゲームを進めていても、いずれ進行できなくなってしまいます。他の軍勢についても、物語に追いつかないといけないということです。


Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:ワールドマップ画面

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:ワールドマップ画面


3つの勢力を使ってプレイするというのは個人的に斬新でした。ゲーム当初は、主人公だと思っていた「ナイヅ」に感情移入しにくいという面はありますが、逆に他のキャラクターが表には決して出さないであろう本音が垣間見えたり、敵だと思っていたキャラクターに愛着を持ってしまったり。プレイ中に訪れるイベントなどを重ねるうちに、本当の主人公は誰なのかも次第にぼやけてきます。正義と悪の境界も、プレイする人に委ねられるという感じです。


序盤はいきなり別勢力のキャラクターが登場したり、伏線もバシバシ張られていきます。後に回収編が始まった際の、頭の中で物語が繋がっていく感じは鳥肌モノです。各勢力の使い方次第では、ストーリー分岐やマルチエンディングもあるそうなので、何度でも楽しめると思います。


やり込み要素としては、コレクターの心 をくすぐる約300種類の武器リストや約100種類の合成リストがあります。チュートリアルには全部揃えるといいことが起こるかも、的なニュアンスの表現 があったので、気になる人はずっと遊べそうです。


Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:イベント画面

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ:イベント画面

<総括>

プレイステーション2やPSPで人気を博した、シミュレーションRPGのAndroid移植作です。総プレイ時間100時間をうたっているだけあって、確かなやり応えを感じました。メモリー必要量が1GB、価格が1200円など、購入までのハードルも確かに高いですが、ボリュームを考えればコスパはバツグンだと思います。

Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ
HyperDevbox Studio Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ 1200円

『Spectral Souls(JP) スペクトラルソウルズ』 シミュレーションRPG~3つの勢力を同時進行させる壮大なスケールとドラマ性は1200円払う価値あり!~

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