ユーザー辞書を一括登録して簡単に文字入力!-知らなきゃ損する端末の便利機能:「INFOBAR A01」 編 その3

2011年10月14日 16:12 by あるかでぃあ
ユーザー辞書を手打ちで登録してた人は必見!

ユーザー辞書を手打ちで登録してた人は必見!

KDDIのデザインブランド「iida」初のスマートフォンINFOBAR A01」を上手に楽しく使うための特別講座。第3回となる今回は、「文字入力の助けとなるユーザー辞書を賢く便利に使う方法」について説明します。


「INFOBAR A01」は、デザイン性の高い端末だけあって標準搭載のIME(文字入力変換ソフト)であれば、文字入力キーの色を本体カラーに変更できます。さらに今回の方法を使えば、他のIMEアプリに頼ることなく快適な文字入力が楽しめます。


すべて読んで「INFOBAR A01」を使いこなしましょう!


標準搭載されているIME唯一の欠点とは

「INFOBAR A01」に搭載されている日本語入力システムは「iWnn IME – SH edition」と呼ばれるもので、予測変換精度も比較的高く、またフリック入力やQWERTYキーボードの使い勝手もなかなかよくできた、バランスの良いIMEです。


ただ、この「iWnn IME – SH edition」の唯一の欠点とも呼べるのが、ユーザー辞書の登録方法です。外部からの一括登録などが全くできないため、1単語ずつ手入力しなくてはなりません。これは顔文字や特殊な文字変換を多用する人にとって、かなりのストレスです。


そのため、多くの人は外部からの一括登録ができる『ATOK for Android』などのIMEアプリに切り替えて使っているようですが、実はこの「iWnn IME – SH edition」のユーザー辞書に一括で単語を登録してくれるアプリがあるのです。それが『ユーザー辞書取込ツール for IS01』です。


ユーザー辞書取込ツール for IS01。“必要は発明の母”である

ユーザー辞書取込ツール for IS01。“必要は発明の母”である

このアプリは名前の通り、元々auのAndroidスマートフォン「IS01」用に作られたものですが、同じシャープ製の端末で、なおかつ同じIMEを使用している「INFOBAR A01」でも問題なく使用できました。ただし実際に使用する場合は全て自己責任となりますので、その点をご了承の上で解説をお読み下さい。


まずは使い方を理解しよう

これから説明する作業工程は、文字で説明すると非常に難解に感じられます。しかし、実際にはそれほど大きな手間はかかりませんのでご安心ください。始めに、『ユーザー辞書取込ツール for IS01』は使い方が少々特殊ですので、その動作原理などから解説します。


そもそも、「iWnn IME – SH edition」がユーザー辞書の一括登録に対応していないため、このアプリで書き換えるのは、ユーザー辞書のバックアップデータという事になります。つまりユーザー辞書データを一度バックアップした後に、そのデータを書き換え、再び「iWnn IME – SH edition」へデータを戻す、という作業になります。この手順を正しく理解しておかないとデータ登録の作業途中で混乱してしまう原因になるので、よく覚えておきましょう。


手順は以下の4工程です。

  1. ユーザー辞書をバックアップする
  2. ユーザー辞書を編集・製作する
  3. ユーザー辞書を一括登録する
  4. ユーザー辞書データを端末へ戻す


ユーザー辞書をバックアップする

それでは、実際にユーザー辞書の一括登録を行ってみたいと思います。まずは、現在「INFOBAR A01」に設定されているユーザー辞書データのバックアップ作業を行います。これを行わなければ、既に登録しているユーザー辞書データが上書きされて消えてしまうので必ず実行しましょう。


「INFOBAR A01」の「iida UI」を表示させたら「MENU」ボタンを押し、「端末設定」→「microSDと端末容量」→「microSDバックアップ」→「保存」と進みます。ロック解除画面が出るので、設定したロックナンバーを入力して先へ進みます。ロックナンバーを設定していない場合のデフォルトナンバーは「1234」です。


端末設定画面で「microSDと端末容量」を選択(左)「microSDバックアップ」を選択する(右)

端末設定画面で「microSDと端末容量」を選択(左)「microSDバックアップ」を選択する(右)


ロックナンバーを入力したら「ユーザー辞書/学習辞書」を選択してチェックを入れます。すると画面下の「開始」ボタンが使えるようになるので、これをタップすると保存作業が開始されます。ここまで終わればバックアップ作業は完了です。次にユーザー辞書の編集を行います。


バックアップの保存画面で、ユーザー辞書/学習辞書を選択(左)無事バックアップ作業が終了すると、この画面が表示される(右)

バックアップの保存画面で、ユーザー辞書/学習辞書を選択(左)無事バックアップ作業が終了すると、この画面が表示される(右)


ユーザー辞書を編集・製作する

ユーザー辞書の編集作業は、PCで行います。既にPCで「MS-IME」や「ATOK」などを使っているなら、そのデータを利用すると手早く辞書データを作成できると思います。


作り方は簡単。新規のテキストファイルを作り、「読みがな,登録する文字列」の順番で記述するだけです。読みがなと、登録する文字列の間は「,」(半角のコンマ)か半角スペースが利用できますが、半角スペースはユーザー辞書に登録する単語でも利用する事が多いので、「,」を使うのが無難でしょう。


記述例は下の画像の通りです。同じ読み方でも問題なく複数登録できます。長過ぎる読みがなや文字列は「INFOBAR A01」への登録作業時に弾かれる場合があるので、単語や文字列は短めに抑えておくといいでしょう。


PCのメモ帳で登録したい文字を入力する

PCのメモ帳で登録したい文字を入力する


辞書データを編集して保存したら、拡張子を「.csv」に変更します。もし拡張子が表示されていない場合は、フォルダーオプションから拡張子を表示するように設定してください。


拡張子の変更が終わったら、今度は「INFOBAR A01」のmicroSDカードへファイルを保存します(ファイル名は安全のため英数字にしておくとよいでしょう)。その後、本端末をPCへ繋ぎUSBストレージ機能をONにしてフォルダを開きましょう。編集した辞書ファイルは大体どこに保存しても問題ありませんが、こちらも安全のために英数字で名前をつけたフォルダに入れておく事をおすすめします。これで辞書登録の前準備が整いました。


筆者の場合、microSDカード内に「ARCADIA」フォルダを作って、そこにcsvファイルを保存した

筆者の場合、microSDカード内に「ARCADIA」フォルダを作って、そこにcsvファイルを保存した


ユーザー辞書を一括登録する

いよいよアプリを使ってユーザー辞書を一括登録します。「INFOBAR A01」をPCから外して『ユーザー辞書取込ツール for IS01』を起動します。すると画面右側に「説明」「ファイルを開く」「全件追加」という項目が現れるので、「ファイルを開く」を選択します。ここで先ほど製作したcsvファイルが表示されなければ、「上へ」のボタンをタップして保存したフォルダを探し、csvファイルを見つけてください。


画面上にファイルの保存されているディレクトリが表示されるので、それを頼りにcsvファイルを探す

画面上にファイルの保存されているディレクトリが表示されるので、それを頼りにcsvファイルを探す


目的のcsvファイルが見つかったらタップします。すると最初の画面にある「追加されるデータ」と書かれた領域に、編集した読みがなや登録する文字列が表示されます。


csvファイルを読み込ませると、文字化けしていた

csvファイルを読み込ませると、文字化けしていた


もしここで文字化けを起こしている場合は再び「ファイルを開く」をタップし、目的のcsvファイル名をロングタップします。すると取り込む際のエンコード方法を選択できるようになるので、ここで編集した際のエンコード方法を選択すれば文字化けが解消されます。Shift-JIS以外で編集していると全て文字化けするようなので注意。


筆者はUnicodeで編集していたので、ファイル名をロングタップしてエンコード方法にUnicodeを選択した

筆者はUnicodeで編集していたので、ファイル名をロングタップしてエンコード方法にUnicodeを選択した


csvファイルが読み込まれると、読みがなの左側に[○]が追加されます。これは辞書データとして登録できますよ、という意味で、文字列が長過ぎたり登録できない文字が含まれている場合などは[×]が表示されます。


文字化けが解消されると正しく読み込まれた

文字化けが解消されると正しく読み込まれた


ここまで作業が進んだら、右下の「全件追加」をタップします。


無事に辞書データが追加された

無事に辞書データが追加された


これでユーザー辞書の一括登録作業は完了です。ただし、このままでは「バックアップデータが書き換えられた」だけですので、今度はこの辞書データを「INFOBAR A01」の「iWnn IME – SH edition」へ戻す作業が必要になります。


ユーザー辞書データを端末へ戻す

アプリを終了させたら、再び「iida UI」画面で「MENU」ボタンを押し、「端末設定」→「microSDと端末容量」→「microSDバックアップ」と進み、今度は「読み込み」を選択します。


先ほどと同じようにロックナンバーを入力すると、読み込み一覧で「ユーザー辞書/学習辞書」が選択できるようになっていますので、チェックを入れて「追加登録開始」か「上書登録開始」を選択します。どちらを選択しても問題はありませんが、上書きしてデータが消えてしまうのが怖ければ、安全を取って「追加登録開始」を選択しておきましょう。


すると今度は、読み込むファイルを選択する画面になります。ファイル名はバックアップした日付になっているので、目的の日付のファイルを選択します。その後ユーザー辞書登録の確認画面が表示され、「はい」を選択すればユーザー辞書の読み込みが完了。これで全ての操作が終わりました。


バックアップしたファイルが複数ある時は日付に注意(左)最終確認画面。少々緊張するが気にせず「はい」をタップしよう(右)

バックアップしたファイルが複数ある時は日付に注意(左)最終確認画面。少々緊張するが気にせず「はい」をタップしよう(右)


念のため、登録作業後にはメモ帳アプリなどでユーザー辞書が正しく登録されているか確認しておきましょう。


端末への読み込みが終了(左)Twitterアプリでユーザー辞書を確認中。どうやら無事に登録できているようだ(右)

端末への読み込みが終了(左)Twitterアプリでユーザー辞書を確認中。どうやら無事に登録できているようだ(右)


IMEデザインにこだわるならぜひお試しを

今回は、ユーザー辞書の一括登録について紹介しました。文字で説明すると非常に難解に感じられますが、実際に登録してみるとそれほど大きな手間ではありません。『ATOK for Android』などでPCのユーザ辞書を持ち込んで登録するのと、手順的には大差がないと思います。この方法のメリットは、「INFOBAR A01」上では辞書登録が難しい顔文字や難解な文字などを簡単に登録できる点と、数百という文字列をまとめて登録できる点があります。


また、「INFOBAR A01」搭載の「iWnn IME – SH edition」の特徴として、本体カラーに合わせたカスタマイズが可能であるというセールスポイントもあります。ビビッドで優れたデザインを持つ本端末だからこそ、IMEにもこだわりたいところ。使う人のセンスが問われる部分でもあるので、ぜひとも標準の「iWnn IME – SH edition」を便利に使いこなして本端末を楽しくカスタマイズしてください。次回は、Bluetoothの活用術について紹介します。お楽しみに。


本記事の第1回で「iida UI」のカスタマイズ、第2回で周辺機器を取り上げています。そちらもぜひご参照ください。


さらに「INFOBAR A01」のことを知りたい方はこちらもご覧ください。